昨年、無料のStudio One Primeが廃止されて以来、さまざまな方面から「Studio One Primeの代替となるDAWはないか…」という声が上がっていました。そうした中、注目が集まっていたのがアメリカ・マサチューセッツのソフトメーカーが開発したSoundBridgeというDAWです。2018年に発表されて以来、少しずつ進化を重ねてきた中、昨年10月に有料の製品版をリリースするとともに、そのエントリーモデルという位置づけで無料版の提供も続けています。無料版といっても、オーディオもMIDIも扱えるしっかりしたDAWであり、VST2/VST3のプラグインも利用できるという点においてはStudio One Primeを大きく超えているわけです。 そのSoundBridgeが先日、日本上陸し、クリプトン・フューチャー・メディアが運営するオンラインDTMソフト販売サイト、SONICWIR
ボーカルをMIDIに変換し、歌詞も抽出 今回発表されたSynthesizer V Studioのバージョンは1.11.0 b1(β版)と、11番目のバージョンとなるのですが、今回も従来と同様にユーザーに対しては無償のアップデートとなっています。普通であればメジャーバージョンアップというか、新製品といってもいいほどの革新的なアップデートを繰り返してきているのに、「無償アップデートで大丈夫なの?」とこちらが心配になってしまうほどではありますが、その気前の良さがSynthesizer Vユーザーを飛躍的に増やしてきている大きな要素ともなっているのだと思います。 今回も、まさに革命といってもいい機能を実現しているので、まずは以下の動画をご覧ください。 何をしているかお分かりいただけたでしょうか?これは、声優・小岩井ことりさん歌唱による「ハレのち☆ことり♪」のボーカルのWAVをSynthesizer
先日Studio One 7が発表されると同時に、無料版のStudio One PrimeおよびミッドレンジのStudio One Artistが廃止され、Studio One Proのみになることが発表され、この界隈に大きな波紋を呼んでいます。そのStuido One 7 Proについては、また近いうちにレポートするつもりですが、その一方で、Universal AudioがLUNAという無料DAWをリリースし、どんどん進化させてきているのをご存じでしょうか?当初はMac版のみでスタートしたのですが、先日Windows版のパブリックベータが公開され、すでに問題なく使えるようになっています。そしてまもなくWindows版も正式リリースされる予定となっています。 そのLUNAは無料とはいえ、機能削減版とかエントリー版といった位置づけではありません。プロが快適に使えることを目指して開発されたDA
OMSBに聞く、ラッパー・ビートメイカーとしてのMPC&DAW論。歌寄りのフックが増えた理由も“機材の変化”? 音楽家の経歴やターニングポイントなどを使用機材や制作した楽曲とともに振り返る連載「音楽機材とテクノロジー」。第14回に登場してもらうのは最新アルバム『ALONE』とそれを携えた初ワンマンライブが評判だったOMSBだ。 SIMI LABのメンバーとして名を馳せて以来、ラッパー/ビートメイカーとして多岐に渡る作品に携わってきた彼はどのような機材とキャリアを歩んできたのだろうか。初めてのビートメイクやラップ、MPCやDAWを導入したころの思い出など、興味深いトピック満載でお届けしよう。 「MPCは簡単な英単語さえ分かれば、使うほどに理解が深まるのが楽しかった」 ――OMSBさんはビートメイクとラップの両方をされていますが、始めたのはどちらが最初でしたか? OMSB:ビートメイクからです
そうした中、今回のFL STUDIO 2025ではまったく違う方向のAIともいえるものが搭載されました。こんな機能がDAWに載るとは予想もしていませんでしたが、AIチャットボットのGopherは、革新的ともいえる機能ですし、リバーブ除去のAI Deverbも非常に使えるものとなっています。 AIをはじめ、数々の新機能を搭載したFL STUDIO 2025 では、さっそくそのAI機能なども含め、FL STUDI0 2025について順に見ていきたいと思いますが、まずは以下のビデオをご覧ください。 いかがですか?かなりいろいろな機能が追加されているのがわかるともいます。やはり目玉となるのがGopherやAI Deverbです。ほかにも、Loop StarterによるジャンルベースのループAI生成機能、Dynamic Mixer Tracksにより最大500トラックまでの拡張、クリップごとのオーデ
CeVIO Creative StudioやCeVIO AIなどのエンジン部分を開発してきた株式会社テクノスピーチが2月24日、新たな歌声合成ソフト、「CeVIO Pro (仮)」(チェビオプロ)を発表するとともに、正式版リリースへの準備段階としてα版の無償配布を開始しました。このCeVIO Pro (仮)は、WindowsだけでなくMacでも動作するソフトであり、スタンドアロンで動作するとともに、WindowsおよびMacのVSTiのプラグインとしても動作するものとなっています。 またCeVIO Pro (仮)にはソングエディタともに、デフォルトボイスライブラリとして女性シンガーである「知声」(読み:ちせい、英語表記:Chis-A)が付属。ここで合成された歌声の波形データは個人/法人、商用/非商用を問わず、原則、無料で利用することが可能となっています。実際どんなものなのか、試してみた一方
●主な特徴 1.人間工学に基づき、フィンガードラムの演奏に最適化されたパッドレイアウト(特許・意匠出願中) 2.フィンガードラムの演奏に最適な硬さや感度を持つパッド 3.あらゆるジャンルに応える多彩で高品位なサウンド 4.スピーカーや充電式バッテリーを搭載し、面倒な接続やセットアップが不要のスタンドアロン製品 5.楽しみ方を広げる外部機器との接続性 6.もっとクリエイティブに演奏が楽しめる『FGDP-50』だけの機能 フィンガードラムの演奏に最適化されたパッドレイアウト 本製品のパッドは、フィンガードラムの演奏に最適になるよう、人間工学に基づいて設計されています。アーチ状に配置された左右対称の18個のパッドに対し、親指・人差し指・中指の3本の指での演奏が基本スタイルです。 例えば、安定した力を出せる親指でバスドラムが割り当てられたパッドを、器用で繊細な表現が可能な人差し指でスネアドラムのパ
AI作曲では楽曲が完成した状態で生成されます。このため、ボーカル、ギター、シンセサイザー、ドラム、ベースといったパート別の編集は基本的にAIベースのSTEM分離機能を使うことになります。 Sunoについては、従来はボーカルとそれ以外を分離することは可能でしたが、それ以上になるとLogic Proであれば最大6パートの分離が可能になりました(従来は4パート)し、ヤマハのiPhoneアプリExTrackを使えば6パートに分離できるので、これらを使うことはできました。 しかし、分離するには有償のソフトが必要です。そして、ノイズなしできれいに分離するというのもなかなか難しく、アーティファクトが残ったり、レベルが均一でなかったりといった問題が残ります。 前置きが長くなりましたが、Sunoの最新版では、STEM分離が新設の「Stem Extraction」で、理想に近い形で実装されました。 ボーカル、
製品&ハードウェア-Product&Hardware MinVerse - CES 2025の「ベスト・オブ・イノベーション」を受賞!... 2025-01-11 Haply Roboticsにより開発が進められている3D入力デバイス「MinVerse」がCES 2025にて「ベスト・オブ・イノベーション」を受賞したそうです!サイトでは先行予約受付中! 続きを読む リアルタイム 技術 技術-Technology WebGPU Ocean - WebGPUを使用しブラウザ上でリアルタイム流体を... 2025-01-11 matsuoka-601氏がWebGPUを使用してリアルタイムで海の動きを描画するプロジェクト「WrebGPU Ocean」をGithub上で公開しました。 続きを読む Blender アセット アセット-Asset Liquid Splash - 200を超える流体モデル
日本を代表するプラグインメーカー、DOTEC-AUDIO(ドーテック・オーディオ)から、初のシンセサイザ音源、DeeACIDがリリースされました。TB-303をモデルに作られたDeeACIDは、開発者であるフランク重虎さんが、世の中にあるTB-303ソフトウェア音源を片っ端から試した結果、DAWでの音楽制作に最適化させてゼロからというのがこのプラグインです。TB-303的なルックスでありつつも、シーケンサー部分はバッサリと撤去、TB-303に合わせて使われるオーバードライブと、改造モデルとして人気の高いDevil Fishを匂わせる機能を搭載。ボタン一発でMIDIコントローラーで操作できるようにするラーニングボタンをすべてのツマミに搭載するなど、現代の音楽制作で使いやすい機能を搭載しています。 また見た目のインパクトで強烈なのが画面下の映像。ここはこれまでDOTEC-AUDIOプラグインの
小岩井ことり、声優×DAW女×DJで開拓する独自の道 「機械はむしろ、人間よりも身近にいたものでした」 DJをテーマにしたアニメやゲーム、キャストによるライブを展開しているブシロードのメディアミックスプロジェクト『D4DJ』のスマートフォン用リズムアプリゲーム「D4DJ Groovy Mix」(通称:グルミク)のメインストーリー新章「D4 FES. STORY」が配信が開始。小岩井ことりがキャストボイスを務める新キャラクターの海原ミチルが登場し、3月1日には小岩井がボーカルに加え、自身で編曲まで手がけた「POP TEAM EPIC」のカバーが実装された。 本業は声優ながらも、DAW女でもある彼女は、他アーティストへの楽曲提供も行い、2019年からはDJ活動をスタート。昨年はイヤフォンの商品企画に参画し、ASMR音声レーベルも設立した。音楽家×声優である特性が最大限に活かされるであろう「グル
初心者向けのDAWとしてこれまで何度となく取り上げてきた独MAGIX社のWindows専用DAWのMusic Makerが、またメジャーバージョンアップを果たし、Music Maker 2022 Premiumとして発売されました。今回、新たに人工知能を用いた自動作曲機能、Song Maker AIが搭載され、まったく音楽知識のない人でも、30秒で楽曲が制作できるようになったのが大きなポイント。もちろんDAWですからMIDIもオーディオも一通りの機能を備え、プラグインのソフトウェア音源、エフェクトも数多くのラインナップが備わっています。 初心者用DAWとはいえ、MAGIXはプロのマスタリングエンジニア御用達のツール、Sequoiaやディープなユーザーも多いSamplitudeを開発するメーカーであり、このMusic Makerもそれらの流れを汲むもので、今回強力なマスタリング機能も追加され
37年の歴史を持つAKAI MPCをキーボードでも演奏できるように 1987年、日本のメーカーであるAKAI ProfessionalがMPC初号機であるMPC 60を発売してから37年。4×4のパッドを持つシーケンサでありサンプラーであり、ドラムマシンであるMPCは世界中のビートメイクの世界で、デファクトスタンダードとして広まっていったという歴史があります。 1987年に発売された最初のMPC、MPC 60 そのAKAIのMPCは4×4のパッドで演奏し、打ち込み、制作していくという、鍵盤楽器でも弦楽器でも管楽器でもない、まったく新しいスタイルの楽器として定着していったわけですが、この時代になってMPCとキーボードを融合させたのが、このMPC KEYなのです。 長い歴史を持つMPCの機能、操作性はそのままにキーボードでの演奏も可能にしたMPC KEY 37 MPCとしての4×4のパッドの操
ヤマハの大人気機材、AG03MK2(税込メーカー希望小売価格:18,700円)、AG06MK2(同23,100円)の上位機種としてAG08(同96,800円)が先日発売されました。価格的に見ると、AG03k2の5倍強、AG06MK2の4倍強と、かなり高めながら、これまでにないユニークなミキサーとして配信系のユーザーから絶賛されているようです。またDTM系のユーザーからは、「DAWを使って音楽制作しているところを配信できる!」といった声も上がっています。 AG08という型番からも想像できるように、これは8チャンネルのミキサーですが、一般的な8チャンネルのミキサーとはかなり考え方や機能的にも異なる機材で、またボイスチェンジャーやサウンドパッド、エフェクトなど多彩な機能を搭載したものとなっています。確かに見た目はミキサーではあるけれど、ヤマハのMGシリーズをはじめとする一般的なミキサーとはかなり
Universal Audioから無料で提供されている、アナログレコーディングの世界をそのまま再現するDAWであるLUNA。以前の記事では、入手方法と基本操作を紹介しましたが、そこではまだまだLUNAの本当の力を紹介しきれていませんでした。その後、Windows版もベータ版から正式版へとなり、現在もWindows版、Mac版ともに無料でされている状況です。そこで、今回はLUNAがほかのDAWよりも圧倒的にアナログレコーディング/ミックスにというプロの世界を再現する強力なDAWである、という部分を紹介していきたいと思います。 レコーディング/ミックスに特化している理由、それはLUNA特有のTAPE、SUMMING、CONSOLEというスロットに秘密があります。これを活用することで、まるで大規模なレコーディングスタジオをPC上に再現することができ、まさにプロがレコーディングしている環境を自分の
Apple「Logic Pro for iPad」 何年も前から噂されていた“iPad版Logic Pro”が、遂に現実のものになりました。昨日(2023年5月9日)発表された「Logic Pro for iPad(ロジック・プロ・フォー・アイパッド/Appleは日本で、“iPadのためのLogic Pro”と呼んでいます)」は、その名のとおりiPadで動作するLogic Pro。Mac版Logic Proの機能をほぼ網羅した上で、タッチ操作(Multi-Touchジェスチャー対応)や内蔵マイクでの録音など、iPadに最適化されているのが特徴です。 iPadに最適化されたユーザー・インターフェース 「Logic Pro for iPad」は、標準で100種類以上の音源/エフェクトを搭載し、グラニュラー・サンプラー『Sample Alchemy』、サンプル・モーフィング・プラグイン『Beat
本日11月2日、Cubaseの新バージョン、Cubase 13が発表されると同時にその発売が開始され、Cubase Pro 13、Cubase Artist 13、Cubase Elements 13がSteinbergオンラインショップでダウンロード購入が可能となりました。Steinbergオンラインストアでの税込価格は、Cubase Pro 13が69,300円、Cubase Artist 13が39,600円、Cubase Elements 13が13,200円のそれぞれとなっています。 今回のCubase 13の目玉はなんといってもMIDI2.0がサポートされた、という点でしょう。詳細はこの後細かくチェックしていこうと思っていますが、かなりいろいろな仕様がサポートされているようです。もちろん、これまで通りMIDI 1.0もサポートされているので、従来通り使うことも可能なので、その点
1つのDAW内であれば、プラグインのインストゥルメントやエフェクト、またミキシングコンソールを介して自在にルーティングすることができますが、同じPC内であったとしてもDAWを超えて信号をやりとりするというと、ちょっと面倒なことになります。もちろん、オーディオインターフェイス同士をアナログで結線すれば可能ですが、なんかとっても無駄なことをしている気がするし、何より音質劣化するのが納得いかないところ。ましてや別のPCにあるDAW同士となると、そのアナログ結線か、S/PDIFやadatを使ったデジタル接続しかないように思います。 ところが、フランス・パリにあるプラグインメーカー、Blue Cat Audioが開発したBlue Cat’s Connectorというプラグインを利用することで、同じPC内で起動する異なるDAW間で、自由にオーディオ信号、MIDI信号をやりとりできるようになるだけでなく
AKAI ProfessionalがMPC beatsというWindows/Mac対応のDAWを無料で配布しているのをご存知でしょうか? CubaseやStudio One、Ability、Digital Performer……といったDAWとはちょっと趣向は異なるDAWではありますが、これまでAKAIが培ってきた伝統的なMPCのワークフローで、より直感的に音楽を作っていくことができるソフトです。8つのMIDI/インストゥルメントトラックと2つのオーディオトラックを使って自由にビートメイキングができ、さまざまなパラメータを動かしながら、ダイナミックにサウンドを変化させていくことができるのも楽しいところです。 このMPC beatsのソフトだけでも利用可能ですが、先日発売された実売11,100円(税込)の25鍵ミニキーボード、AKAI MPK mini MK3と組み合わせることで、より効率よ
記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は記事更新時点のものとなります。 © Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。 Apple (アップル)社から 2020年11月13日にリリースのオペレーティング システム “OS 11 Big Sur (ビッグサー)” およびAppleシリコン M1 チップ搭載 Macへの対応状況の各社音楽ソフトウエア全般の対応状況です。 新しもの好きはご注意ください! 注意事項も必ずお読みください。 macOSアップデートの自動更新がONだと自動で更新されてしまうのでご注意ください(下記参照) 本ページは随時追記&更新する予定ですが、あくまで参考としていただければ幸いです。必ずメーカー等の正式アナウンスを参照ください。 更新日:2021年11月 ソフトウエアおよ
電子楽器InstaChord(インスタコード)開発者のゆーいちです。 インスタコードはMIDI出力機能を備えているので、PC、スマホ、タブレットなどと接続すると色んなことができます。 その事例として、iPadのGarageBandとインスタコードを接続する方法をYoutubeで紹介したことがあります。 すると 「Androidではできないんですか!」 というメッセージをいただくことがありました。 Androidは音楽制作には向かない?結論から言いますと、Androidでも高度な音楽制作ができます。 ・USB-MIDIに対応する端末 ・USB-MIDIに対応するアプリ を使えば、当然インスタコードなどのMIDI機器を接続して演奏や入力ができます。 しかし昔から「Androidは音楽制作に不向き」と言われていました。 Androidの方が音楽制作に向いていない理由1.レイテンシーがある And
主要DAW・プラグインの対応状況と動作検証を更新 2020年Apple社よりリリースされた「M1チップ(Apple Slicon)搭載モデル」 2023年現在ではMac Proを除くすべての機種で従来のIntel製CPUからM1/M2シリーズのCPU(SoC)に置き換えられています。 1DAW対応状況へ2音源・エフェクトのプラグイン対応状況へ3オーディオインターフェイス対応状況へ4MIDIキーボード対応状況へ最新のCPU/ユニファイドメモリ/高速なSSD/電力効率の向上などから繰り出されるパフォーマンスは、新時代を象徴する革新的なデバイスと話題になっています。 詳細ページ : https://www.apple.com/jp/mac/m1/ Apple M1について M1/M2シリーズ搭載モデルの特徴として、CPUが「Intel製」から自社製の「Apple M1」に変更された点が挙げられま
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く