宮内庁は17日、公文書管理法に基づき、歴史的に重要な「特定歴史公文書等」として永久保存が義務づけられているファイル1冊が所在不明になった、と明らかにした。個人情報が記載されている可能性が高い文書も含まれていたという。 ファイルは、同庁の書陵部図書課が1997年に作成。テレビ番組の取材関連や、天皇、皇后両陛下の南米訪問の協力者について問い合わせる他部署からの連絡文など26件の書類がとじられていた。 ガイドラインに沿って専用の書庫に移すべきだったが、図書課事務室内の書棚に保管していた。同様の管理をしていた文書が他にも2201件あり、今後、施錠された専用の書庫に移すという。