米アップルの多機能端末iPad(アイパッド)を業務で活用する企業が増えている。タッチパネルによる簡単な操作で、画像や動画を表示できる特長を生かし、分かりやすく商品を説明するために使っているほか、駅の案内業務に導入する事例なども出てきた。 家電量販店のノジマは11月下旬、運営する東京・六本木の携帯電話店を、69台のiPadと、シャープ製の電子看板を導入した「ペーパーレス店」に改装した。iPadの画面に携帯電話の価格や機能、料金プランを表示。来店客は画面を触りながら、詳しい説明を見られる。 紙は、契約に必要な申込書などを除いて使わないという。通常の店舗に比べて投資額は2~3倍だが、ノジマは「日本初の取り組み」とアピールしている。 地下鉄の東京メトロは1日から、銀座駅と表参道駅の2駅での案内業務でiPadを試験的に使いはじめた。駅周辺の情報を説明するほか、iPadの内蔵マイクを使った外国人向けの