絵本『パッチワーク』 (マット・デ・ラ・ペーニャ作/コリーナ・ルーケン絵/さくまゆみこ・訳/岩波書店) ~自分の人生を縫い合わせている、全ての若い人たちに~ 先月末、小学5年の教室で読んだ絵本です。 先ずその教室の子たちに、「パッチワークって知っていますか?」ときいてみて、みんな知らなさそうだったので簡単に説明し、「これは、みなさん一人一人が主人公のお話です。」と前置きしてから、読み始めました。 あなたが持っているものは一つでなく、さまざまな色・形を縫い合わせて繋がって、豊かな世界をつくるパッチワークのように、時とともに集まったさまざまなものが合わさり、あなたという無限で美しいものになっていくというお話で、子どもだけではなく、あらゆる年代の人の心に刺さる絵本だと思います。 行った場所、出会った人たち、感じてきたこと、それらの全てから自分の世界を形作っている。さびしさも、うれしさも、全て。
