94年にアフリカの小国ルワンダで起こった多数派フツ族による少数派ツチ族の大量虐殺とその後のフツ族難民の大量流出は、当時世界に大きな衝撃をもたらしたが、いまでは多くの人々にとって過去のものになりつつある。 筆者がこの恐ろしい出来事をあらためて振り返ってみたいと思うようになったのは、昨年(1998年)の秋にアメリカで出版された『We wish to inform you that tomorrow we will be killed with our family』(邦題『ジェノサイドの丘:ルワンダ虐殺の隠された真実』、2003年刊)という本によるところが大きい。 本書は「ニューヨーカー」のスタッフ・ライターであるフィリップ・ゴーレイヴィッチが、大量虐殺の翌年の95年から3年にわたって何度も現地を取材して書き上げたノンフィクションで、 「ニューヨーク・タイムズ」や「ヴィレッジ・ヴォイス」などで
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