【ジュバ(スーダン南部)=古谷祐伸】アフリカ最大の国土を持つスーダンで、南部の分離・独立の是非を問う住民投票が9日から始まる。南北内戦に苦しんだ南部の人々が独立を選ぶのは確実な情勢だ。投票を目前に、各国の要人がかけつけ、街は早くも祝賀ムードに包まれている。 住民投票は、2005年まで約20年続いた内戦の包括和平合意に基づき実施される。投票資格があるのは南部出身者で、南部のほか北部の一部でも投票が行われる。約390万人が有権者登録を済ませた。投票は1週間続き、2月15日までに結果が確定する予定だ。 首都ハルツームには、南部独立の動きを強く支援してきた米国のジョン・ケリー上院議員が訪問中。クリントン国務長官のスーダン入りの可能性も報じられている。 南部の最大都市ジュバには、スーダン西部ダルフール紛争に関心を寄せる米国の俳優ジョージ・クルーニーさんをはじめ、多くの著名人が連日駆けつけ、ホテ
スーダン南部ジュバ(Juba)に設けられた投票所で、一票を投じる直前に歌うスーダン人民解放運動(Sudan People's Liberation Movement、SPLM)のメンバー(2010年1月9日撮影)。(c)AFP/Roberto SCHMIDT 【1月9日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日午前8時(日本時間同日午後2時)に始まった。 投票は7日間にわたって行われ、結果は単純多数で決まる。今回の住民投票は、約200万人が死亡した1983~2005年の南北の内戦を終わらせた2005年の包括和平合意の柱。前夜から多くの有権者が投票所前に列を作るなど有権者の出足は好調だが、住民投票が有効となるには60%以上の投票率が必要とされているため、スーダン南部の自治政府は有権者に投票を呼びかけている。 スーダン内戦が終結するまでの15年間、北部の軍事行動を指揮したオマル
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年01月07日 (金)ここに注目! 「スーダン 独立問う住民投票」 アフリカのスーダンで南部の独立の是非を問う住民投票が9日から行われます。 二村伸解説委員です。 Q1.なぜ分離独立なのですか。 A1.スーダンは、北部がアラブ系のイスラム教徒、南部がアフリカ系の主にキリスト教徒に二分され、半世紀以上にわたって対立を続けてきました。そもそもイギリスが南北を分割統治したのが発端ですが、独立後政府がイスラム法を導入したことに南部が反発して内戦となりました。80年代からの20年間で200万人が死亡し、「忘れられた人道危機」といわれましたが、6年前に包括和平合意が成立し、南部の住民投票が行われることになったのです。アフリカ最大の国スーダンが、長い混乱を終えて2つの国に分かれるのか世界の注目が集まっています。日本からも選挙監視団15人が派遣
有権者に支持を求める竹原信一氏=9日午前9時6分、鹿児島県阿久根市、金川雄策撮影支持者と握手する西平良将氏=9日午前11時10分、鹿児島県阿久根市、溝脇正撮影街頭演説する竹原信一氏(手前)の前を通過する西平良将氏の選挙カー=9日午前11時42分、鹿児島県阿久根市、溝脇正撮影 住民投票で市長が解職された鹿児島県阿久根市で9日、出直し市長選が告示され、養鶏会社経営の新顔、西平良将(よしまさ)氏(37)と、3選を目指す前職の竹原信一氏(51)の無所属2人が立候補を届け出た。「改革」を唱え、議会無視の専決処分を繰り返した竹原氏の行政手法に対する賛否が最大の争点だ。投開票は16日。8日現在の有権者数は1万9878人(市選管調べ)。 西平氏は市長解職運動を進めた市民団体の元役員。竹原氏と市議会の対立から始まった混乱を念頭に「対立より対話を」と訴える。市役所・議会改革の必要性を認め「4年で15%の職
イヌワシの生息分布図。風力発電所の立地計画に役立ててもらおうと、手引に収録された=環境省提供 風力発電所で問題化している野鳥の風車への衝突事故(バードストライク)を減らそうと、環境省は具体的な対策を示した初の手引をまとめた。地球温暖化対策として風力発電の拡大が求められる一方、野鳥の衝突死への心配から、設置の適否をめぐる判断が長引く例が目立っており、環境省は手引の活用で打開を狙う。 風力発電施設は全国に1600基余りある。環境省は野鳥が風車の羽根に衝突した件数の全国統計をまとめていないが、北海道では、国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されているオジロワシの風車への衝突が、2000〜08年に少なくとも13件発生。死傷原因として、交通事故や散弾銃の弾による鉛中毒に次ぐ多さという。 手引では、予定地での鳥類の生息状況など、事業者が計画段階で把握しておくべき情報の種類を明記。風車の高さを60〜1
元気ですかー。大学三年、そろそろ鬱だろ!さあ、やってきましたよシューショクカツドーの時期が。来るな、と思っても来るんだコレが。ああイヤだイヤだ。しかし、おまえらとてマトモにメシは食いたいだろう。仕事なんてカケラもしたくないだろうが、それでも真っ当な給料は欲しいだろう。良い企業にお勤めの人間だけが持てるあのステータスが、おまえらも欲しいことだろう。これだけは言っておく、おまえらが想像しているより遥かに就職ってのはデカい。本気で重い。そこを履き違えるな。「人生その程度じゃない」っておもってるおまえ、それは違う。人生はおおよその人間にとってその程度だ。そんなおまえ、俺がアドヴァイスしてやるよ?これから教える十ヶ条を覚えておけば、多分勝てるぞ。穴が開くほど読んでおけ。①ウソをつく覚悟はあるか?まぁ、お察しだとは思うが。就職活動ってのは「全日本、嘘つき最強王決定戦」であることは間違いない。NBL(ナ
「使命感で現場が奮い立った」羽田の飛行機炎上、ヒーローはJALだけじゃない JR、ANA、スカイマーク…ライバルが交通インフラを支えていた
日本経団連は、大学新卒者の採用のために企業が実施する会社説明会などの広報活動の開始時期を12月1日からとするよう、会員企業に要請する方針を固めた。現在は3年生の10月前後から始まっているが、これを遅らせる。12日にも正式に決め、3月末までに企業の採用活動への考えを盛り込んだ「倫理憲章」を書き改める。2013年春入社の採用から適用する。 憲章では採用活動を、採用予定人数などの公表や会社説明会の開催といった「広報活動」と、面接など採用に直結する「選考活動」の2段階に分類している。現在は10月ごろから説明会を始めたり、ホームページで学生の登録を募ったりする企業が多く、学生にとっては実質的に「3年秋」が就活のスタート時期になっている。今回の変更で、今は明示していない広報活動の開始時期を、3年生の12月1日と明記する。 また、今は「4年生になるまで慎む」との内容になっている選考活動の開始時期につ
民主主義2.0 ネットで「直接」政治(1/2ページ)2011年1月6日14時41分 各候補の得票数とブログ登場頻度(千葉県知事選) 「民主主義2.0」と呼ばれる新たな民主主義の構想が近年、注目を集めている。インターネットに刺激された、未来の政治イメージだ。有権者がウェブ上で自分の1票を自由に分割・委任したり、人々の“無意識”をネットで吸い上げて政策に反映させたりと、SF的なアイデアが並ぶ。政治の言葉に閉塞(へいそく)感が漂う今、その想像力の射程を探ってみたい。(塩倉裕) 情報技術が政治のあり方を根本的に変えていく。その先にある、まだ見ぬ政治像を表現する用語として民主主義2.0は生まれた。ウェブの新段階を示す用語として広まった「ウェブ2.0」からの転用だ。 様々な構想が2000年代を通じて育まれたが、話題として広がり始めたきっかけは09年秋。批評家・作家である東浩紀さんがテレビの討論番組で、
JR立花駅前に設けられているきっぷの自販機=兵庫県尼崎市、五十嵐写す 阪神間のJRの駅前に、近距離のきっぷを割安で買える自動販売機が続々と登場している。12枚で1組の「昼間特割きっぷ」に目を付けたチケット業者がマージンをとってバラ売りするようになった。中には、わずか4台で年間約2億円を売り上げる業者も。「できれば正規料金で……」とこぼすJR西日本だが、法的な問題はなく、駅前の「商売繁盛」になすすべがない。 兵庫県西宮市のJR甲子園口駅改札から20メートルほどのロータリー沿い。平日午後、「格安JR券」と大きく書かれた自販機の前に並んでいる人たちがいた。 西宮市の女性(55)が30並ぶボタンのうち「甲子園口⇔三ノ宮・元町 190円」を押した。駅の窓口で買うと1枚290円。100円安い。12枚1組の昼特きっぷなら1枚あたり約158円。それよりは高いが、親族の家から勤務先に行くのは月に2、3
中部電力の火力発電所で昨年12月、送電電圧が瞬間的に低下し、東芝の半導体工場などが操業を停止した問題で、中部電は7日、発電所の変電施設にある装置内に、ボルト1本とナット2個が落ちていたことを明らかにした。これらは「断路器」と呼ばれる装置内の部品。電圧低下は断路器内の電極のショート(短絡)によって起きており、同社は部品の脱落との因果関係を調べている。 中部電によると、断路器は直径が約90センチ、高さ約1メートルの円筒状の装置。内部には、発電機につながる電極と、送電線につながる電極が、上下三つずつある。これを接触させたり、分離させたりして送電線への電力供給を調節する。 瞬間的な電圧低下(瞬低)は、送電線側の電極がショートして起きた。ボルトとナットは、電極を上下させる部分から脱落した。 ボルトの長さは約8センチ。落下した角度や位置によっては、電極に接触しなくても、ショートを引き起こす恐れが
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