イタリアの教育効率化、予算削減を狙った教育改革法案の採決が22日、上院で予定されていることに反発し、全土で学生らによる大規模な抗議行動が行われた。北部トリノや南部パレルモでは一部が暴徒化、けが人が出ているもよう。ローマでは14日の暴動で多数の負傷者が出たばかりで警察は厳戒態勢を敷いた。 トリノではベルルスコーニ首相のグループ企業である出版社の書店にペンキなどが投げられた。パレルモでは取材中のANSA通信女性記者が負傷。ローマのデモには約1万人が参加した。 21日発表の今年第3四半期の若年層の失業率は24・7%に上っており、就職の見通しのない学生らの不満は強い。一方、暴動には学生以外に過激な極左グループが参加したとの指摘もある。 教育改革法案は研究者の勤務年数に上限を設けることでその数を減らすほか、奨学金や教員給与を実質的に削減する内容で、学生らの反発を招いている。上院は与党が安定多数を占め