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ブックマーク / www.cyzo.com (23)

  • 集団レイプ、カツアゲ1,000万円……いじめの解決は探偵に頼る時代!?

    6月に国会で成立した「いじめ防止対策推進法案」。この秋にも施行される予定だが、早くも世間では「こんなことで当にいじめがなくなるのか」と疑問の声が上がっている。実際、いじめを解決することはとても難しく、なんと、いじめの実態を裏付ける証拠集めを私立探偵に依頼するケースが急増しているというのだ。 先日発売された幻冬舎新書『いじめと探偵』(阿部泰尚)では、探偵歴12年の著者が、これまで手がけてきた“いじめ案件”を紹介。証拠の集め方から、学校・加害生徒の親との交渉法などを伝授しているのだが、その内容はすさまじいものだ。 そもそも、いじめ対策は学校の仕事。しかし、いじめに気付いた親が学校に相談しても、「証拠がないと何もできない」の一点張り。子どもがいじめを告白し、具体的な事実を突き出したとしても、「全体の4割の学校ではいじめ防止策を講じない」のが現状だ。ここまでくると、学校を動かすために必要になるの

    集団レイプ、カツアゲ1,000万円……いじめの解決は探偵に頼る時代!?
  • 生まれながら目が見えない人が映画を撮ったら、こうなった──『INNERVISION』

    「生まれついての視覚障害者はSFアクション映画を作れるのか?」 その問いかけに、大抵の人は戸惑うのではなかろうか。だって、目が見えないのに映画なんて作れるワケないと思うじゃないか……。 5月4日(土)より渋谷・アップリンクにて公開されるドキュメンタリー『INNERVISION』は、生まれながら全盲の男性が映画を制作する過程を追うドキュメンタリーだ。 最初にこの映画を知ったのは、あるイベントで流された予告編だ。被写体となった男性は語る。 「喧嘩売ってきた相手が健常者だったら、まず目を潰すんだよ」 この男性の目は見えてはいない。生まれながらの全盲なのだ。それでも、彼は自信たっぷりに、そう語るのである。いったい、どんな映画なのだろうか? 被写体は魅力的な人物に違いないという確信はあった。それは作品を制作した佐々木誠監督の初監督ドキュメンタリー『Fragment』を覚えていたからだ。911以後の

    生まれながら目が見えない人が映画を撮ったら、こうなった──『INNERVISION』
  • 『劇的 ビフォーアフター』で欠陥住宅に大改造!? 朝日放送告発の行方

    「どんなメーカーだって、商品に欠陥があればお詫びして交換するのが当たり前。なのに、そういう常識を、なんで法律を使って曲げようとするのか。それが俺にはまったく理解できないんだよ」 そう憤るのは、日曜夜8時枠の人気番組『大改造!! 劇的ビフォーアフター』を各種メディアで実名告発している中園尚秋氏。 新居の引き渡し直後から次々に発覚した不具合、施工不良への謝罪と改善を求めて彼が続けてきた制作サイドとの交渉は、今年に入ってついに裁判所での調停へと突入。このままでは法廷闘争にまで発展しかねない雲行きだ。 「全国ネットだからこそ全幅の信頼を寄せていたのに、こちらの要望をちょっと強めに主張しただけで、途端に『あとは弁護士を通してください』ときた。しかも、2000万円以上も自腹を切って家をメチャクチャにされた挙げ句に『だったら、最初から頼まなきゃよかったじゃないですか』とまで言われたんだから、もう怒りを通

    『劇的 ビフォーアフター』で欠陥住宅に大改造!? 朝日放送告発の行方
  • 町山智浩氏に聞く“日本人の知らないアメリカ”

    サイゾー誌に連載中の「映画でわかる アメリカがわかる」でもおなじみの、米カリフォルニア州バークレー在住のコラムニスト兼映画評論家・町山智浩氏。今秋同氏は、『99%対1% アメリカ格差ウォーズ』(講談社)、『教科書に載ってないUSA語録』(文藝春秋)、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(文春文庫、08年発刊の単行の文庫化)という、すべて“日人の知らないアメリカ”がテーマの単著を3冊連続で発刊した。新聞やテレビ、ウェブではわからない超大国の素顔を現地在住者の目線でレポートする町山氏に、アメリカの現在、そして11月6日に控えたアメリカ大統領選挙の展望を聞いた。 ──『教科書に載ってないUSA語録』は、2009年~12年にかけて、町山さんが日常生活やテレビで耳にしたはやり言葉やキャッチフレーズでアメリカの社会や政治を読み解くコラム集ですが、文字通り日人の知らない「アメリカ

    町山智浩氏に聞く“日本人の知らないアメリカ”
  • 中毒者による破産・自殺・犯罪増加も……宝くじをやめられない中国政府の事情

    ジャンボ宝くじ史上最高額となる1等4億円が当たる「サマージャンボ宝くじ」が7月9日から発売されるが、お隣中国では、“宝くじ中毒”の蔓延が社会問題となっている。 北京師範大の中国宝くじ事業研究センターによると、2億人以上にのぼる宝くじ愛好家のうち、700万人が仕事や生活に支障を来たすほどの宝くじ中毒となっているという。 特別行政区である香港とマカオを除き、賭博行為が一切禁止されている中国では、宝くじは唯一の公営ギャンブル。それだけに、我を忘れてのめり込んでしまう人も多いようだ。 広東省のブロック紙社会部記者も、こう話す。 「宝くじで破産した挙げ句に自殺を図る人や、宝くじの購入費欲しさを動機にした犯罪も増えている。また、そうした中毒者をカモにする『闇宝くじ』も横行している。ちなみに宝くじ中毒者には、過去に株で運良く儲けたという人が多い。当時のスリルと歓喜の体験を忘れられない一方、いまやかつての

    中毒者による破産・自殺・犯罪増加も……宝くじをやめられない中国政府の事情
  • 富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態

    4月23日(月)にサイゾーが“満を持して”オープンした新ニュースサイト「Business Journal」では、話題の企業・経済ニュースから、ビジネススキル、蓄財・運用、充実したプライベートライフを実現させるための実用情報まで、“音の”情報をお届けします。 今回は「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップ! このほかにも、東電、AIJからスマホ、FX、AKBまで、サイゾーだから書ける“ディープ”かつ“役に立つ”情報が満載ですので、ぜひともご覧ください! 富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態 – Business Journal(5月2日) ニュースサイト「マイニュースジャパン」を中心に、企業のパワハラ問題や労働争議を追いかけ、常に弱者の立場にたった取材を続けるジャーナリストの佐々木奎一。独自のルートで取材した、企業裁判のか中にある人

    富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態
  • アメコミDCコミックのキャラを完全網羅した大事典『THE DC COMICS ENCYCLOPEDIA』

    の三大出版社といえば、講談社、集英社、小学館であるが、アメコミにも勢力を二分する2つの出版社が存在する。「スパイダーマン」「X-MEN」などを擁するマーベル・コミック、そして「スーパーマン」「バットマン」など長く人気を誇っているDCコミックである。スーパーマンが誕生したのが1938年、バットマンが39年であるから、そのキャラクターたちがいかに長く愛され、幾人もの作家により語り継がれ、描かれてきたかがわかる。 1つの出版社の75年に及ぶ歴史がすべて収められた事典はほかに類を見ない。『THE DC COMICS ENCYCLOPEDIA』(小学館集英社プロダクション)は、DCコミックのキャラクターを一同に集結させた大事典だ。延べ1,000人以上のヒーロー&ヒロインがアルファベット順に収録され、オリジナルのイラストとともに、初登場年月日、名、拠地、身長体重、目・髪の色、特殊能力などデータ

    アメコミDCコミックのキャラを完全網羅した大事典『THE DC COMICS ENCYCLOPEDIA』
  • 寡占化が進む同人誌書店 リブレット撤退は新たな業界再編の布石か

    男性向け同人誌に定評のあるメロンブックスだが、 今回の撤退は果たしてどのような結果をもたらすのか (2011年末秋葉原店の店頭にて)。 新たな業界再編の動きの一部なのか。1月末、同人誌書店の大手・メロンブックスが女性向け部門のリブレットの事業を2月末で取りやめることを発表し、注目を集めた。これにより、同社は女性向け事業からは完全に手を引き、男性向け同人誌を中心に据えた事業を展開していくことになる。 リブレットは、メロンブックス店内にコーナーとして展開するものも含めて全国に6店舗。中でも池袋店は昨年9月にオープンしたばかりで、早期撤退を決めた背景には、この店舗の売り上げが芳しくなかったことがうかがい知れる。業界の動向に詳しい同人誌書店関係者は語る。 「損失が拡大する前に、早期に不採算部門を切り捨てたのは経営判断としては的確です。その点については英断といえるでしょう」 同人誌市場全体の動向を見

    寡占化が進む同人誌書店 リブレット撤退は新たな業界再編の布石か
  • 明日は尖閣か沖縄か!? 中国がタジキスタンから領土割譲

    世界3位の領土面積を誇る中国に、新たな領土が加わった。昨年、タジキスタンから割譲されることが決まっていた、パミール高原の1,158平方キロメートルの土地について、領土引き渡し式が行われたことを、建国記念日にあたる10月1日の国慶節に、中国政府が発表したのだ。 今回解決を見た両国間の領土問題は、元を辿れば130年前にまでさかのぼる。清朝後期、イスラム教徒による反乱が続発していた現在の新疆ウイグル自治区にロシア帝国が進駐。清とロシア帝国は紛争状態となった。その後、両国は1881年にイリ条約を結び、広大な土地がロシアに割譲されることになったのだ。その後、この土地は旧ソビエト連邦から独立したタジキスタンに引き継がれることとなった。しかし、その直後から中国はイリ条約を「不平等条約」と主張しはじめ、割譲された2万8,500平方キロメートルの土地を「中国固有の領土」として返還を求めていたのだ。 当初の要

    明日は尖閣か沖縄か!? 中国がタジキスタンから領土割譲
  • オリンパス敗訴で明らかになった女弁護士のブラック過ぎる手口

    「人事部の人間からしつこく『産業医に診てもらえ』と異常なまでに強要され、最後にはストーカーのように追いかけまわされたんです!」 精密機械大手のオリンパス(東京都新宿区)の社員Hさんが、上司の非合法行為を内部通報したために配置転換されたと訴えた裁判で8月31日、東京高裁がオリンパス社の配置転換を無効とし、同社の行為は違法として220万円の損害賠償を命じた事件。判決後の会見でHさんが発した冒頭のコメントに、会場にいた支援者のひとりがこう続けた。 「オリンパスは産業医を使ってHさんを精神異常者に仕立て上げようとしたんですよ。手口がブラック過ぎます!」 意味深な発言にざわめく会見場。今回の判決で浮かび上がった大手法律事務所のブラック過ぎる手口とは何なのか。 すでに多くのメディアが報じている通り、今回のオリンパス敗訴の判決は多くの企業に導入されている「内部通報制度」のあり方に警鐘を鳴らした。と同時に

    オリンパス敗訴で明らかになった女弁護士のブラック過ぎる手口
  • 自ら「グル」になろうとした中沢新一ら研究者たちの罪と罰

    オウム真理教による地下鉄サリン事件から、今年で16年が経過した。15年の節目には各出版社もオウム問題を総括すべく、書籍の刊行や雑誌で特集を組むなどしたが、大きな反響もなく、もはや事件は風化したというのが現実ではないだろうか。しかし、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件は、いまだにきちんとした総括が行われているとは言いがたい。宗教学者の大田俊寛氏は、今年3月に出版された『オウム真理教の精神史 ロマン主義・全体主義・原理主義』(春秋社)において、宗教学者の責務を果たすべく、オウム事件の総括を試みた。今回、その大田氏と、元オウム真理教幹部でアーレフ(現アレフ)の元代表でもあった野田成人氏に対談を行ってもらった。野田氏自身、事件を総括すべく、昨年オウム真理教とアーレフ時代の出来事を克明に綴った『革命か戦争か オウムはグローバル資主義への警鐘だった』(サイゾー)を上梓している。オウムという存在を

    自ら「グル」になろうとした中沢新一ら研究者たちの罪と罰
  • 被災地の本当の話を知るべし! 陸前高田市長が見た「規制」という名のバカの壁とは? - 日刊サイゾー

    東北地方に甚大な被害を与えた東日大震災。発生から半年近い年月がたとうとしている今も、復興のめどは見えてこない。死者・行方不明者2,000人以上の被害を出した陸前高田市でも、がれきの撤去にはまだ数年を要するとさえ言われている。同市の戸羽太市長は、著書『被災地の当の話をしよう -陸前高田市長が綴るあの日とこれから-』(ワニブックス)の中で、復興を阻害するさまざまな法規制の存在を冷静な視点で記している。被災地の復興をことごとく阻む壁の正体とは何なのか。これまで報道されてこなかった被災地の現実について、戸羽市長に語ってもらった。 (聞き手=浮島さとし/フリーライター) ――被災地を取材していますと、どこへ行っても「法律や条例の壁があって何もできない」といういら立ちの声を耳にします。戸羽市長もそれをずっとお感じになってきたのではないでしょうか。 戸羽市長(以下、戸羽) その繰り返しに尽きますね。

    被災地の本当の話を知るべし! 陸前高田市長が見た「規制」という名のバカの壁とは? - 日刊サイゾー
  • 「テレビは権威ではない」ものづくりを手放したキー局とローカル局の未来

    地デジ化による膨大な設備投資・広告収入の減退・ネットメディアの台頭など、かつてない窮状を抱えていると言われるローカル局。地方から全国区への人気を博した『水曜どうでしょう』(北海道テレビ/以下、『どうでしょう』)のような番組は、キセキか、それともローカル局の知られざる潜在能力なのか。 『どうでしょう』の立役者であり、このほど『けもの道』(メディアファクトリー)を上梓したディレクターの藤村忠寿氏に、ローカル局の今と、来たるべき未来の姿を聞いた。 ――3月から4年ぶりの新シリーズがスタートしましたね。ローカル局のいちコンテンツだった『水曜どうでしょう』は、もはやキー局もがモデルにするお化け番組になっています。新シリーズを始めるに当たってのプレッシャーはありましたか? 藤村氏(以下、藤村) よく聞かれるんですが、特にプレッシャーはなかったです。われわれは何も変わってないですから。逆に無理する方が難

    「テレビは権威ではない」ものづくりを手放したキー局とローカル局の未来
  • 「ラジオは都落ちだと思ってた」”ラジオの女王”小島慶子、今だから語れるホンネ(前編)

    TBSラジオお昼の人気番組『小島慶子 キラ☆キラ』。 ビビる大木、神足裕司、宇多丸、ピエール瀧、水道橋博士といったキャラの濃いパートナーたちを相手に一歩も引かないどころか、自由すぎかつ暴走気味なトークでパートナーやリスナーを翻弄しまくり、ラジオ界のみならず各所で評判となっている小島慶子。そんな彼女がラジオへの思いや自分の来歴を語り下ろした『ラジオの魂』(河出書房新社)についてのインタビューをしようとTBSラジオのスタジオへ伺ったのだが、その会社の中だっつうのにTBSに対する手キビシイ意見がバシバシ飛び出し、聞いているこっちがハラハラしてしまった。 ――ラジオを聴いたり、今回の『ラジオの魂』を読むと「小島さんって変わった人だなぁ……」という印象が強くてですね。こうなった原点、どんな子ども時代を送っていたのかをまず聞きたいんですが。 「父親の仕事の都合で海外にいたこともありましたけど、日

    「ラジオは都落ちだと思ってた」”ラジオの女王”小島慶子、今だから語れるホンネ(前編)
    shadow-toon
    shadow-toon 2011/05/04
    北村ヂン氏による小島慶子氏インタビュー
  • 斉藤和義の動画アップ騒動でレコード会社が右往左往する裏事情

    ミュージシャンの斉藤和義による原発批判ソング「ずっとウソだった」の演奏動画がYouTube上にアップされた一件が波紋を広げている。所属のビクターエンタテインメントは、動画に映っているのが人と認めた上で、「人や弊社の許諾がなく動画投稿サイトに公開された。意図しない形でアーティストの映像が公にされたことは誠に遺憾」と表明しているが、実際のところはどうなのか。 「第三者が勝手に公開したというのは、ロード&スカイという老舗マネジメント事務所が付いている斉藤の場合、あり得ない話ですね。また事務所が知っていたとして、ビクター側に断りなく音源を公開した、というのも業界の慣行から見て考えにくい。斉藤はここ数年、ビクターの後押しもあって再ブレークした経緯があり、同社と事務所との関係も良好です。『公開後すぐに削除する』ことを前提に、ビクター側が一連の動きを黙認したものの、反響の大きさに慌てているというのが

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  • AKB48、ももクロ……ヒャダイン/前山田健一が語るニコ動&アイドル曲方法論(前編)

    ニコニコ動画に58の動画を投稿し、合計再生数は2,000万PVを越える歌い手・ヒャダイン。「FINAL FANTASY」、「マリオ」シリーズなどテレビゲームのサントラに”キャラソン”のように歌詞を付けた動画で一世を風靡。さらにコミカルな作品からシリアスなオリジナル曲まで幅広い作家性でユーザーを魅了してきた。 そんな彼が今年5月5日、”プロの犯行”であることを自身のブログでカミングアウト。実は彼、東方神起、倖田來未×misonoなどに楽曲を提供してきた作詞・作曲家、音楽プロデューサーの前山田健一だったのだ。さらに彼は、AKB48、月島きらりstarring 久住小春(モーニング娘。)、ももいろクローバー、大島麻衣などのアイドルソングを数多く手がけていることでも知られている。活動のフィールドを広げる前山田に、音楽への信念、ヒャダインとしての活動が前山田にもたらしたもの、そして今後のヴィジョンを

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  • ピースボートにハマる「イマドキの若者」とネットワークビジネスとの関係とは?

    街中や居酒屋などで「ピースボート 地球一周の船旅」のポスターを見たことがある人も少なくないだろう。日数や寄港地などによって値段は違うが、なんといっても最低料金99万円(約80日間)で世界一周ができるという点に目が引かれる。そんな「地球一周の船旅」に参加した大学院生がいる。現在、東京大学大学院に在籍している古市憲寿氏だ。 参加したのは2008年5月14日に横浜を出航した「クリッパー・パシフィク号でゆく 第62回ピースボート 地球一周の船旅(この時の最低料金は148万円)」。彼は、この乗船体験と自らの業である社会学の分析をもとに今年8月に『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書)を上梓し、その内容は、論壇界隈でちょっとした話題になっている。今回、ピースボートに乗る現代の若者とそこから見える現代の日について古市氏に話を伺った。 ──ピースボートには、どのような経緯

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  • 未成年だけじゃない!? 知られざる日本の不自然な養子縁組

    世の中のへんなものをこよなく愛するのり・たまみの、意外と知らないちょっとへんな社会学。 『母を訪ねて三千里』、『みなしごハッチ』など、主人公がものすごい苦労の果てに親を探す、というストーリーは意外と多いですが、今の日ではものすごく簡単に”親”を見つけることができます。電車で隣に座っている見知らぬ叔父さんやOLさん、なんだったら自分の兄弟姉妹とさえ「親子関係」になれるんです。それが現在の日の「養子・養親」制度です。養子・養親制度と聞くと、「親がいない、なんらかの理由で親と離れて暮らさざるを得ない子どもを篤志家が育てる」というようなイメージがありませんか? 私も最近までそう思っていました。 しかし今年4月、大阪で不自然な保険金をかけられた36歳の養子が殺害され、疑われた39歳の養父(保険金受取人)が自殺するという事件がありましたね。それで「36歳と39歳の親子関係?」と不思議に思って調べて

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  • フィリピン最大の刑務所で「王」として君臨した日本人『バタス──刑務所の掟』

    「プリズン・ギャング」という言葉をご存知だろうか。「刑務所で麻薬やギャンブル、暗殺までも手掛ける、囚人による囚人のための秘密組織」だ。書『バタス――刑務所の掟』は、2万人超の囚人を抱えるフィリピン最大の刑務所に19年間服役し、プリズン・ギャングの頂点に上り詰めた日人の記録である。 男の名は、大沢努。高校卒業後、旅行代理店に勤めていた彼は、1975年、23歳の若さで独立し、フィリピンで日人相手の買春ツアーに力を注いだ。が、78年にパサイ市の置屋に嵌められ拳銃不法所持で逮捕。父親が金を工面し無罪放免となるも、勘当される。日へ戻った大沢は、フィリピン・コネクションを活かし多くの「ジャパゆき」さんを入国させ、80年に再度マニラへ渡った。 先の逮捕を機に、大沢は政治の世界に関心を持つようになっていた。現地の有力者のツテを手繰り、「大沢は政府要人に次々とい込み、もはや拳銃不法所持で逮捕される

    フィリピン最大の刑務所で「王」として君臨した日本人『バタス──刑務所の掟』
  • イルカ好きのための妄想映画『ザ・コーヴ』が意外にも欧米プレスから総スカン!?

    「日の残酷なイルカ漁に抗議する」を旗印に、豪州ブルーム町議会が、イルカ猟を営む和歌山県太地町との姉妹都市関係を停止する議案を可決したことは既報の通り(記事参照)。現地では日系人墓地が破壊されるなど、対日感情の悪化が懸念されている。その後同議会が「可決は拙速だった。太地町との歴史は長く深い」と2週間で撤回したものの、「漁については抗議を継続する」として基姿勢は崩していない。 欧米でイルカ漁批判を沸騰させる役割を担ったのが、イルカ漁の様子を隠し撮りした『The Cove』(ルイ・セホイヤス監督)というドキュメンタリー映画。 イルカ漁が行なわれる太地町の「入り江=cove」は、映画タイトルとして象徴的な意味を持つようだ。世界中のイルカ好きにとって、今や日の「ダイチ(太地町)」はアウシュビッツと同義語。ユダヤ人大量虐殺並に残酷な日のイルカ漁を潜入取材し、白日の下にさらすことで愛すべきイルカ

    イルカ好きのための妄想映画『ザ・コーヴ』が意外にも欧米プレスから総スカン!?