防衛省は9日、沖縄県・尖閣諸島沖の上空を国籍不明の無人機とみられる航空機が飛行し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。日本の周辺で無人機とみられる機体が確認されたのは初めて。領空侵犯はなかった。 政府が昨年9月に尖閣諸島を国有化してから、周辺では中国機の活動が活発化しており、同省は航空機の国籍特定や飛行目的の分析を進めている。 統合幕僚監部によると、9日午前、国籍不明の航空機が尖閣諸島沖を南東方向に飛行するのを空自のレーダーが探知し、南西航空混成団の戦闘機が緊急発進した。航空機は魚釣島の北東約200キロの空域で反転し、同じルートを飛行して中国方向に飛び去った。機体の特徴から操縦席が確認できず、無人機とみられる。 [時事通信社] Copyright © 2012 Dow Jones & Company, Inc. All Rights Reserved 本サービスが