「ニンニンニン」の語呂合わせから忍者の日とされる22日、三重県伊賀市の伊賀鉄道は、市内を走る伊賀線と市中心部の上野市駅の愛称をそれぞれ「忍者線」「忍者市駅」と命名し、駅名看板をお披露目した。外国人観光客にも人気の忍者を前面に打ち出し、「忍の里」をいっそうPRする。 駅名看板は、正式名称の「上野市駅」を残しながら、英語を併記した。駅舎のひさしや壁に3体の忍者像を新たに設置。駅の北にある伊賀上野城を望める構内に、手裏剣をかたどった「ご当地駅名標」も新たに備え、記念写真の撮影スポットを用意した。 除幕式には岡本栄市長らが出席。国内外で公演する伊賀流忍者チーム「羅威堂」によるショーがあり、2本の鎌を振り回す技や組みひもの縄を使った捕縛術などの演技で見物客を沸かせた。 市は2017年に、忍者を生かしたまちづくりを進める「忍者市宣言」をしている。 (中日新聞)
三重県伊賀市が、所有する伊賀鉄道の上野市駅の駅名表示を「忍者市駅」とする方向で検討していることが分かった。市は2017年に忍者を生かしたまちづくりを進める「忍者市宣言」をしており、市の玄関口となる駅名に「忍者」を明示し、観光客にアピールするのが狙い。 伊賀鉄道は公有民営方式で、車両や施設を市が所有し、運行は株式会社の伊賀鉄道が担っている。上野市駅の名称は、04年の合併前の上野市に由来している。 市は19年度に上野市駅の耐震補強工事を予定しており、これに合わせて看板、路線図などの表示や車内放送の切り替えを進める方針。岡本栄市長は本紙の取材に「駅名を見て忍者の聖地に来たということを感じてもらいたい」と話した。 駅名表示の変更後も、正式名称としては上野市駅を維持し、表示にも残す。 市は、伊賀鉄道にある15駅のうち、数駅の命名権(ネーミングライツ)を売り出すことも検討している。17年度は約6400
JR東海子会社で鉄道車両メーカーの日本車両製造(名古屋市)が、東京メトロが2019年2月から導入する新型車両計192両の製造を受注したことが分かった。鉄道車両の海外輸出を目指す日本車両にとって、東京五輪・パラリンピックに合わせ、訪日外国人へ自社車両をアピールする好機となる。 東京メトロによると、新型車両は丸ノ内線に投入する「2000系」で、車体は路線カラーの赤。東京メトロで初となる携帯電話充電用コンセントや、無料の無線LANを備える。 22年度にかけて6両編成53本の計318両を導入し、製造から30年ほど経過した現在の車両を置き換える計画。日本車両が今回受注したのは、このうち32本分の192両という。 日本車両にとっては、12~17年に東京メトロ銀座線の240両を製造した案件以来の大型受注。銀座線は東京五輪メインスタジアムの最寄り駅を走っており、今回の丸ノ内線とともに、外国人に自社車両を知
近年、極度の不漁が続くニホンウナギの新たな養殖法を、愛知県水産試験場(蒲郡市)が考案した。生後、性別が分かれるウナギ。急ピッチで育てるとオスに、自然界並みにゆっくり育てるとメスになることを突き止め、オスに偏りがちな養殖でもメスの比率を高める手法を編み出した。 ウナギの飼育手法、期間は養殖場によって異なるが、現在の主流は水温を高めた養殖場でたっぷりとエサを与え、半年程度で体重二〇〇グラム以上に育てて出荷する。養殖期間が短いため、コストが削減でき、病気にかかったり、共食いしたりするリスクも少ない。
シラスウナギ漁が解禁となり、ライトの光に照らされた水辺に網を入れる漁師(2015年撮影)=浜松市南区の天竜川河口で 静岡県内でウナギの稚魚シラスウナギの漁が始まり約一カ月。例年、これからがピークだが、昨年十二月の採捕量はわずか百八十四グラム。前年の四百五十九キロの0・04%にしかすぎない上に、南方の採捕区域でも苦戦する状況に、県内の関係者は気をもんでいる。 県内の漁期は十二月~翌四月。県水産資源課によると、この十年で十二月の採捕量が一キロ未満だったのは、二〇〇九年度(百七十五グラム)と一二年度(五百六十グラム)。ここ数年は採捕量が増えていただけに、同課担当者は「例年は年明けから捕れてくるが、今年はまだ分からない」と話す。
オープン戦で先発、5回途中まで中日打線を1安打2失点のソフトバンク先発・松坂=3月11日、ヤフオクドームで(小沢徹撮影) 中日がソフトバンクから自由契約になった松坂大輔投手(37)の獲得を視野に入れ、調査していることが18日、分かった。日米通算164勝の実績と全国区の知名度は貴重な存在。15年の日本球界復帰後は3年間で未勝利とはいえ、再生の可能性を見極めた上で最終判断する見通しだ。 竜が「救いの手」を差し伸べる可能性が出てきた。松坂はソフトバンクとの3年総額12億円とされる大型契約が今オフで切れた。リハビリコーチとして現役復帰を目指す打診を断ったのも、現役一本で勝負したいという決意の表れだった。 自由契約となった元怪物の進む道は…。中日には復肩を手助けする環境が整っている。横浜高から西武に入団した99年に2軍投手コーチだったのが森繁和監督。チームメートとして兄貴分だったのが友利結国際渉外担
トヨタ自動車は、現状の電池よりも飛躍的に性能を高めた次世代の「全固体電池」を搭載した電気自動車(EV)を2022年にも日本国内で発売する方針を固めた。現在のEVの弱点である航続距離を大幅に延ばし、フル充電も数分で済む。車載用では世界初の実用化になるとみられ、EV開発で欧米メーカーが先行する中、革新技術の導入で巻き返しを図る。 現在、各社が販売するEVの車載電池には主にリチウムイオン電池が使われている。電解質を液体から固体に替えた全固体電池は、リチウムイオン電池の2倍の充電量を見込める。現行のEVは航続距離が300~400キロ程度とガソリン車より短く、急速充電であっても数十分かかるが、全固体電池はこれらの弱点を一気に解決する可能性がある。 長年にわたり全固体電池の研究を進めてきたトヨタは昨年、東京工業大などとの共同研究で電解質に適した固形素材を発見したと発表した。 22年以降に国内での
琵琶湖若狭湾快速鉄道計画の建設中止を受け、福井県小浜、若狭両市町の住民の会は十五日、若狭町内で総会を開き、行政の方針に従う形でグループを解散した。年内に結論が出るとされる八十億円余りの建設基金の使途が今後の焦点となる。 総会に先立って、建設中止を打ち出した小浜市の松崎晃治市長と若狭町の森下裕町長が、会の役員ら約三十人に経緯を説明。北陸新幹線小浜-京都ルートの早期実現に運動方針を転換することを強調した。 住民の会から異論は出なかった。福井県側と一緒に運動を進めてきた元今津町長の山口武さん(85)も出席。総会終了後、取材に応じ「新幹線は庶民の足にならない。ただ、滋賀県側は(嶺南六市町や福井県と違って)基金積み立てをしてこなかった。中止の考えに従う。こちらの会も解散となるだろう」と話した。
北陸新幹線京都-新大阪間のルートは、京都府京田辺市経由の「南回り」に事実上決まった。建設費の安さなどから山間部を通る北回りが「優位」とされていたが、南回りはルート修正により「有望」から立場が逆転した。背景には建設費の地方負担が大きい京都府への配慮が透けて見える。 「北回りと費用対効果や速達性で遜色ない。中間駅ができることで都市開発効果がある」。与党検討委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)は、七日の会合後にこう強調した。
(上)特殊カメラで撮影した、ロードバイクでの視線の動き(赤線)。路面とその前方の縦方向に偏っている (下)軽快車での視線の動き(同)。縦、左右とも広く見える=いずれも愛知県蒲郡市の愛知工科大で(小塚教授提供) 速度が出るロードバイク型の自転車に乗っている時の周囲の見え方は、視線が下向きになるなど車を運転しながらスマートフォンを操作する「ながらスマホ」に似ていることが、本紙と専門家が行った実験で分かった。名古屋市で八月、ロードバイクが歩行者をはねて死亡させた事故でも、運転していた愛知県瀬戸市の男性調理師(54)が本紙の取材に応じ「(顔を上げると)目の前に人がいた」と証言した。専門家は「乗る側が危険性を認識し、場面に応じて速度を落とす必要がある」と警鐘を鳴らす。 実験は十一月末、愛知工科大の小塚一宏教授(交通工学)の協力を得て、視線の動きを追う特殊カメラを着けた学生ら四人で実施。一般に「ママチ
北陸新幹線敦賀開業後も福井までの在来線特急の存続を求める鯖江市と市議会、市内各団体による「特急サンダーバード・特急しらさぎの存続を実現する会」が三十一日発足した。会長には牧野百男市長が選ばれた。 市などが八月に開いた意見交換会で「存続実現に向けた組織が必要」との声を受けた。会の発足で、これまで各組織が個別にしていた活動を集約し、市全体の意見としてJRや国に要望していく。三十四団体が加盟した。 市役所で発足式があり、各団体の代表者ら五十人が出席。フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の見通しについての政府・与党での議論▽FGT導入まで福井駅までのサンダーバード存続と時期を定めずにしらさぎの継続▽敦賀以西のルート決定後の速やかな大阪までの全線開通の取り組み推進-の三点を要望していく決議文が採択された=写真。
政府、与党は20日、タワーマンション高層階の固定資産税を2018年度にも増税する方向で調整に入った。おおむね20階建て以上を対象とする。現在は階数に関係なく床面積で税額を決めており、価格が高めのケースが多い高層階と、比較的安い低層階の価格差が税額に反映されておらず、不公平との指摘に配慮した。低層階は減税し、1棟当たりの税収は変えない。 年末までに具体的な対象物件や税額の計算方法を詰め、17年度税制改正大綱に盛り込む。新築時の分譲価格などを参考として、階数の高さに応じて税額を高く設定する。
9月17日から全国上映されているアニメ映画「聲(こえ)の形」を生かした観光PR企画が、作品のモデルとなった大垣市内で続々と展開されている。飛騨市がモデルの「君の名は。」とともに、岐阜県内にある2つのアニメ聖地の連携企画も新たに始まった。 2つの聖地が連携して観光誘客を図る新企画は、「写真を撮ってグッズプレゼント」のキャンペーン。大垣市か飛騨市にあるアニメの場面にちなんだ写真を撮影すると、「聲の形」の特製絵はがき、大垣産の飲料水、大垣市内の商店街で利用できる100円分の買い物券が贈られる。写真は、奥の細道むすびの地記念館(船町)の受付で提示する。 さらに、撮影した写真を市が計画している特設ホームページの素材として提供すると、「聲の形」の特製木升とクリアファイルもプレゼントされる。同館では「聲の形」のパネル展示に加え、「君の名は。」のポスターや飛騨市の風景写真も並べて展示を始めた。
中部電力と名古屋大は31日、浜岡原発2号機(静岡県御前崎市)で、宇宙線が大気にぶつかって生じる素粒子「ミュー粒子」を捉え、エックス線撮影のように原子炉の格納容器内を調べる実証実験を公開した。重大事故発生時の状況把握に役立つほか、今もよく様子が分かっていない東京電力福島第1原発の格納容器底部を調べる手段として期待される。 研究の中心は名古屋大の中村光広教授、森島邦博特任助教らのグループ。ミュー粒子はウランなど密度が高い物質ほど透過性が落ちる。大学が独自開発した「原子核乾板」という検出器で粒子を捉え、進んできた方向や数を調べることで、原子炉内の様子が分かるという。 研究グループは昨年5月から、2号機で断続的に数週間程度の実験を行ってきた。観測する粒子の数を増やすため、8月下旬、半年間にわたる実験を開始した。 31日は、2号機の原子炉建屋地下2階の格納容器の下部付近に置かれた検出器の様子が
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