アナリティクスがマネタイズにつながらないと悩む企業は少なくない。こうした課題に対して、日本IBMの西牧洋一郎氏は「まずは予測モデルを業務で使ってみて、それを検証するようなサイクルを確立することが重要だ」と助言する(写真)。同氏が、2016年3月4日に東京で開催された「データサイエンティスト・ジャパン2016」において、「ビジネス課題をアナリティクスで解決するために本当に必要な要素」と題した講演を行った。 講演の冒頭で、西牧氏は「IoT」や「機械学習」「データレイク」「ディープラーニング」など、アナリティクスに関する最新技術や最新動向を表す用語が羅列されたスライドを投影。「これらの言葉をよく耳にするようになったが、いずれもビジネスを解決するアナリティクスの要素ではない」と指摘した。「いくらデータを蓄えていても、それだけで価値が生まれるわけではない。業務の中にデータ活用を埋め込んでマネタイズし