*本記事は「【連載】ストーリーを通じて学ぶスタートアップのための資本政策と資金調達手法」の第4回目の記事です。 第4回「創業株主間契約書」では、創業者株主間契約書について解説します。なぜ創業者株主間契約書を締結する必要があるのでしょうか。 まずは以下の事例を御覧ください。 【事例】 ある日、大山、川崎、佐々木は、以前からアドバイスをくれている先輩経営者の藤本に招待され、彼のオフィスへと向かった。藤本によるオフィスツアーも終わると、会議室でコーヒーを飲みつつ、しばしの雑談タイムへ。 大山「会社設立に必要な手続きは終えましたので、一段落したところです。」 藤本「そういえば、君たち、創業株主間契約はもう締結した?」 川崎「聞いたことありますけど、創業株主間契約って何でしたっけ。やっぱり締結しておく必要はあるんでしょうか。」 藤本「株式を保有している創業者のうち、将来誰かかが会社から離れた際に、そ