↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はよく晴れて気持ちよかったのですが、考えてみたら朝の最低気温はすでに6度とかになってます。朝晩は冷えますね。 さて、マハンの地政学の理論の続きを書きます。 1890年、つまりアメリカの北米大陸内のフロンティアが消滅した頃に絶好のタイミングで出版された主著『海上権力史論』ですが、マハンはこれによって一躍「時の人」となり、様々な出版社から「時事評論を書いてくれ」と問われることになります。 マハンはこの後から、まず雑誌に原稿を発表し、それをまとめて本にするというスタイルを確立していくわけですが、何度も言うように、実はこの時期に書かれたマハンの時事評論で示された「地政学観」というべきものが、地政学の理論では大事になってくるわけです。 この頃、つまり19世紀最後のアメリカの戦略問題というのは、太平洋を越えた向こうにあるハワイ