成長やサービス拡大とともに積み上がってきた業務を「引き算」。不必要な業務を削減し、ITでの代替も進める。ただ、目指す姿は、人による接客をより厚くする、コンビニの進化形だ。 <足し算から引き算へ> 沢田社長は、ロイターのインタビューで「皆も気付いていたが、なかなか手が付けられなかったこと。全く別の組織で、それに特化し、社長が強引に進めなければできない」と「改革推進室」立ち上げの狙いを話す。現在、メンバーは16名だが、改革が必要な組織を組み入れるなどし「もっと増やす。20―30名の組織になる」という。 「マニュアル通りに清掃作業をすると、1日15時間の清掃が必要になる」──。改革の中心人物として入社した植野大輔・改革推進室長は呆れたように話す。 おにぎりなどの販売とコピー機サービスが中心だったコンビニは、公共料金の支払い、揚げ物などの店内調理、チケットの発券、宅配便の受け渡し、いれたてコーヒー