小酒井さん(左)が試作した変速機。ベルトを掛ける滑車(右下)が五つの部分に分かれており、運転者の操作でベルトの回る半径が変わり、変速する 諏訪地方の技術者、企業のグループが、自転車向けに新型の無段変速機を試作開発した。自転車を軸に地域の活性化を目指す有志の組織「スワサイクルプロジェクト」から生まれた取り組みで、ものづくり産業が集まる諏訪地方の技術力を生かし、地域に新しい産業を興すことを目指す。実用化に向けて量産態勢づくりを進めるため、協力してくれる企業を募っている。 試作開発の中心になったのは、三協精機製作所(現日本電産サンキョー・諏訪郡下諏訪町)のOBで、機械設計技術者の小酒井(こざかい)正浩さん(68)=諏訪市岡村。昨年3月から本格的に始動したプロジェクトの趣旨に賛同し、仲間に加わった。もともと自転車が趣味でもあり、独自のアイデアで無段変速機を考案。6月に特許も出願した。 試作した