私は、長いこと自分が美人だという事実に当事者性を持てずに生きてきたのです。「人間、顔じゃないだろう、思いやりや知性が大事だろう」と本気で信じてきたのです。 ですが、この年になっても相変わらず人から美人だねと言われ、美人ゆえにやりたいことができ、男性と出会う機会が多いという事実について考察した結果、私の顔がきれいなのは理由があるということがわかりました。 そして今も美人をやめられないのは、自分の美人性にまだ用事があって、終わりにすることができないからなのです。太ったおばさんになったりすることがまだできないのです。 それはつまり、顔がきれいじゃなければ世の中を渡っていかれないほど私自身の生き方が未熟だから、ということです。 どういうことかちょっと説明してみます。 まず大前提としてこの世の中、美人だろうがブスだろうがその人の生命を完全燃焼して生きて寿命を全うしていくことができます。 アパホテルの