東京医科大学の不正入試問題を巡り、元受験生の女性28人が賠償を求めていた裁判で、東京地裁は大学側に対し、合わせて1800万円余りの支払いを命じました。 2006年度から2018年度の間に東京医科大学の入学試験を受けた元受験生の女性28人は、小論文試験の点数で一部の男子受験生のみが加点される、不利益な採点方法がとられたとして、東京医科大学に対し、慰謝料など総額1億5000万円の支払いを求める裁判を起こしていました。 東京地裁は9日の判決で、東京医科大学の入試は「性別という自らの努力や意志によっては変えることのできない属性を理由として、女性の受験生を一律に不利益に扱うもの」と指摘しました。 そのうえで「元受験生の進路決定に影響を及ぼしたもので、精神的苦痛は必ずしも小さいものではない」などとして、大学側に対し、受験料全額や交通費、慰謝料など総額およそ1826万円を支払うよう命じました。
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