千葉市の幕張メッセで開かれた「東京オートサロン2024」のトークイベントに登壇し、笑顔を見せるトヨタ自動車の豊田章男会長=2024年1月12日、加藤結花撮影 創業の原点を見失っている――。トヨタグループで認証不正問題が相次ぐなか、トヨタ自動車の豊田章男会長は30日の記者会見でグループの現状に危機感を示し、自ら改革の先頭に立つ考えを示した。グループで相次いだ不正の背景には、各社がトヨタの世界戦略についていこうと無理を重ね、現場の負担が見過ごされたことがある。トヨタグループは現場を第一とする原点に立ち戻り、立ち直ることができるのか。 「成功体験を重ねていくなか、大切にすべき価値観や物事の優先順位を見失う、そんな状況が発生した」。名古屋市のトヨタ産業技術記念館で記者会見した豊田会長は、相次ぐ不正についてこう語った。 トヨタグループの日野自動車では2022年、排ガスや燃費の検査データを改ざんする不
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