作文、メール、レポートから小説まで、いい文章を書くには、何を心がければいいのか。 中学生から大人まで役立つ技術を、著書累計510万部の人気児童書作家はやみねかおる氏が上梓した『めんどくさがりなきみのための文章教室』では、実は多くの人が教わったことのない文章の書き方を小説形式で教えている。 本稿では、多くの人が頭を悩ませる「文章の書き出しについて触れた一節を紹介する。 ※本稿は『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社刊)より一部抜粋・編集したものです 文章が書けるとこんなにお得! 作文の宿題に苦労する中学生・健のもとにあらわれた謎のぽっちゃり猫。名前は「マ・ダナイ」。10万回くらい生きて作家とも暮らしたというダナイが、健の部屋に住み込んで、不思議なレッスンが始まった……。 ぼくの前には、真っ白い原稿用紙が置かれている。 そして、手には、シャーペン。そばには、消しゴム。シャーペンには