「自由落下のエレベーター」地上300メートル、60階建てのビルの昇りエレベーターにあなたは乗りました。ところが59階に到達したところで、エレベーターが急に止まってしまいました。自分の手のひらには、オフィスに着いたら食べようと持っていたリンゴがあります。 すると、エレベーターを吊っているワイヤーが何らかの理由で切れてしまいました。 そして、あなたが乗っているエレベーターは落下を始めました。このとき、あなたが持っているリンゴはどのようになるでしょうか?(144ページより) これは、アインシュタインの「自由落下のエレベーター」と呼ばれる思考実験。ニュートンの運動法則を念頭に置いた場合、リンゴと手のひらの位置関係は変わらないということになります。地球上にある物体は、落下し始めたときの一度速度が同じであれば、自分の手のひらにあるリンゴの位置は変化がないように見えます。 仮にエレベーターの壁が透明で、