仕事の成果は、上司と部下、チームなど職場における関係性の相性によって、大きく影響を受ける。しかし、能力主義によって、仕事の全ての成果は、個人の能力の問題であるとされ、そのことが、職場における傷つきを生み出し、組織の問題となっている。 いかに能力主義を超えて、組織の問題を個人の能力問題にしないか。適切な人材の組み合わせにより、組織のパフォーマンスを高めるための価値転換を行うための一冊です。 全ての問題を個人の能力として決めつけ、組織の問題を悪化させないための処方箋が書かれています。 職場の傷つきの正体 「職場で傷ついた」というシンプルな日常的経験は、意外にも次のような発言に擬態し、一部の「問題を抱えた人」「できの悪い人」の話へと転じていないか。 「あの人やる気ないよね」 「この部署は問題社員ばかり」 「残念な上司のもとで成長しそうもない」 その矛先は、相手の「やる気」や態度、「リーダーシップ