シス・カンパニーは12月に、「白樺派」の中心人物として知られる作家・武者小路実篤が1915年に発表した戯曲『その妹』を上演。市川亀治郎と蒼井優が初共演を果たす。 亀治郎が演じるのは、視力を失ってしまった画家・野村広次。そして、その妹・静子を蒼井が演じる。 将来を嘱望された画家でありながら、戦争で、その命とも言うべき視力を失ってしまった広次。彼は、その挫折感から立ち上がり、今度は小説を書くことで自分の才能を開花させたいと願う。そして、妹の静子は、その才能を信じて兄を献身的に支える。しかし、現実は2人を残酷に追い詰めていく……。 当時は、第一次世界大戦が勃発し、資本主義経済が、従来の階級制度に金権による新たな強権階級を生み出した時代。時代が生み出した過酷な現実に打ちのめされても、何かを求め、乗り越え、生きようとする人々の姿が描かれる。 共演には、段田安則、秋山菜津子、鈴木浩介、水野あや、内田亜