次々に登場する「変異株」 新型コロナウイルスの特徴の1つは、遺伝子が変化しやすいことです。 遺伝子の一部が変化して、性質が変わったウイルスのことを「変異株」と呼びます。 ほとんどの変異株は、もともとのウイルスに対して、優れた特徴を持っているわけではありません。 しかし、一部の変異株は「感染力が強い」「重症化しやすい」「ワクチンが効きにくい」など、警戒しなければならない性質を備えています。 つまり、次から次へと、これまで以上に危険な変異株が登場し、流行を長引かせているのです。 そうした変異株の中で、いま、もっとも懸念されているのが「デルタ株」です。 感染しやすく重症になりやすい「デルタ株」 「デルタ株」は、最初に流行していたウイルスよりも「感染力が2倍強い」とされています。 第3波の流行の主役で、感染力が強いとされていた「アルファ株」に比べても、「感染力が1.5倍強い」のです。 また、「感染