園田健一『GUNSMITH CATS BURST』1~2巻 銃をつくる人、修理する人を「ガンスミス」という。 本作はアメリカ・シカゴを舞台とした「ガンスミス・キャッツ」という銃工店の物語だ。 といっても、「ガンスミス・キャッツ」の主人であるラリー・ビンセントは、女性で屈指の銃の使い手。犯罪者を生け捕る「賞金稼ぎ」でもある。相棒のメイ・ホプキンス(愛称ミニー・メイ)は19才であるがどうみても児童体形で、かつ元高級娼婦にして爆弾フリーク。 このように、暴力・セックス・ドラッグといった米社会の患部をあつかいながら、一抹の暗さもなく、むしろ底抜けに明るく描く。いや、愛嬌に満ち満ちているといっていい。 そうなのだ。 実は本作は、90年代初頭に週刊「モーニング」誌で連載されていた人気シリーズの続編にあたる。園田は本編とこの『BURST』の間に、『砲神エグザクソン』を描いていたが、ぼくからすると、『エグ