この記事では、業界関係者への取材で明らかになったネットマーケティング業界の「闇」についてレポートする。問題に巻き込まれないように心構えをしておいてほしい。 第1回は「SEO業界の闇」だ。 着手金はもらうが何もしない「成果報酬」のSEO業者こんな話がある。 ある企業のWeb担当者が飛び込みのSEO業者から営業を受けた。業者はSEOの重要性を説き、プランを説明した。 弊社は成果報酬制となっております。ご希望のキーワードで御社のウェブサイトの表示順位が上がったときにだけ報酬をいただいております。 報酬金額も妥当なので契約し、着手金として3万円を支払う。しかし、その後、業者から検索結果の月次レポートは送付されてくるものの、肝心の検索順位はまったく上がらなかったそうだ。 勘のいい方はお気づきかもしれないが、悪質なSEO業者の典型的な手口だ。この業者は実際には契約後何も作業を行わず、たまたま順位が上が
賢い発注はウェブサイト制作の正しい理解から こんなクライアントは嫌だ! 制作サイドのホンネから知る“成功する制作の進め方” ユーザーを引き付ける魅力ある企業サイト、思わずため息がでるキャンペーンサイトなど、ウェブでは多くの成功事例を見ることができる。しかし、外から見ると美しく見えるプロジェクトも、紆余曲折を経て達成されることがほとんどだ。スムーズに進む案件の方が少ないといってもいい。なぜこうもスムーズに進まないのか? ネットビジネスの基本であるウェブサイトの制作は、どのように進むのか、うまく進めるためにはどうしたらよいのかを、成功例と失敗例から理解していこう。 こんなクライアントはイヤだ!トラブルの傾向と対策ウェブサイト制作は、製造業とサービス業、両方の性質を備える仕事だ。クライアントの目的やニーズを実現するには、どちらの側面でもさまざまな工夫が必要だが、ここ数年は特にサービス業の色彩がよ
賢い発注はウェブサイト制作の正しい理解から こんなクライアントは嫌だ! 制作サイドのホンネから知る“成功する制作の進め方” ユーザーを引き付ける魅力ある企業サイト、思わずため息がでるキャンペーンサイトなど、ウェブでは多くの成功事例を見ることができる。しかし、外から見ると美しく見えるプロジェクトも、紆余曲折を経て達成されることがほとんどだ。スムーズに進む案件の方が少ないといってもいい。なぜこうもスムーズに進まないのか? ネットビジネスの基本であるウェブサイトの制作は、どのように進むのか、うまく進めるためにはどうしたらよいのかを、成功例と失敗例から理解していこう。 よくある4つの悩み事――制作現場には困った問題が山積みウェブサイトはメディアとしてかなり一般的になり、制作現場のコミュニケーションはスムーズになってきた感がある。しかし、それでも日々さまざまな問題に直面することが多い。ここではまず、
第9回 より見てもらえるようにユーザーを“そそる”、ワンランク上の画面構成のコツ 現実の店舗や窓口では、目の前にいるお客が困っていればすぐにわかるし、同じトラブルが重なれば問題が起きないように施策をとる。しかし、ウェブサイトを作っているときにはお客は目の前にいないし、公開後にお客の対応をするのはウェブサーバーやスクリプトという機械だ。そのため、現実の商売では当然のように行っている接客ができない、いや忘れてしまってはいないだろうか? 今木 智隆(株式会社ビービット) 限られた画面内でユーザーの目線を 効果的に誘導するテクニックを紹介「ファーストビュー」、すなわち「ユーザーがサイトを訪問したその瞬間に画面に表示される領域」は、画面設計・デザインにおいて、常に意識しなければならないポイントの1つだ。限られたスペースの中で、いかにコンテンツに優先度を付け、効果的に構成するか、かなり悩まれた経験のあ
1日あたりの訪問者数を単純に平均すると次のようになる。 単純な平均訪問者数:4699人 しかし、このサイトは週末のアクセス数は平日の数分の1しかないため、平日と週末を分けて考えてみるのもいいだろう。そこで、平日と週末でそれぞれ平均を出すと、次のようになる。 平日の平均訪問者数:6223人 週末の平均訪問者数:888人 これで、平日は6223人より少なければ「アクセスが少なかった」、週末は888人より多ければ「アクセスが多かった」と判断していいのだろうか。 週末の平均はたしかに代表的な数値となっているが、どうも平日の平均がおかしい。グラフを見ても、ほとんどの平日は5000人以下と、平均よりも1000人以上少ないアクセス数になっている。 よく見ると9月14日のアクセス数が非常に多い。この日は、あるページがヤフーニュースで紹介されたために、非常に多くの人がサイトを訪れていたのだ。ヤフー以外にも人
この記事で解説しているステップ 健康診断:サイト全体の状況をおおざっぱにつかむ来訪理由チェック:来訪元をつかんで集客のヒントを得る入り口チェック:最初に見られるページから改善のヒントを得る離脱率の改善:訪問者を逃がしているページを動線から見つける次回の記事で解説するステップ コンバージョンの測定:サイトの役割を金額に換算して考えるダッシュボード機能の活用:毎日見るレポートを楽に管理するエクセルでレポート:上司への報告書をテンプレートでつくるさらに詳しい解析:アクセス解析コンサルティングを受ける ステップ1 健康診断: サイト全体の状況をおおざっぱにつかむアクセス解析で毎日見るのはサイトの状況を知るため。健康診断でいうと毎朝の血圧チェックのようなもの。毎日のチェックは簡単にすませよう。サイトの全体的な状況をおおざっぱにつかめばそれでいい。このための指標は次のたった2つだ。 総ページビュー数
どの製品があなたに適している? アクセス解析ツール&サービス 13種類徹底比較! 史上最強の機能比較表 この特集では、ここまでの記事で、アクセス解析がWeb担当者にとってどんな意味があるのか、解析する場合にどんな指標をどう見るのか、解析ツールやサービスにはどんな種類があるのかを解説してきた。 しかし、実際にアクセス解析をするとなると、何らかのアクセス解析ツールを導入するか、アクセス解析サービスを利用することになるだろう。 この記事では、現在日本で利用できる主要なアクセス解析ツール13種類について、対応する機能や価格、ライセンス、特徴などをまとめた。 どのツールを利用するのが適しているのか判断するのに必要なデータがつまっているので、ぜひ参考にしてほしい。 ちなみにこの記事は、比較して見やすいように、表がサイドバーを突き破って右に伸びるという常識を無視したレイアウトを採用している。サイドバーを
今回はトップページの位置づけについて調整しよう。 これまで何度も考察してきたとおり、実際にアクセス解析を行うと、最初にトップページを訪れるユーザーは、今やわずか25%程度しかない。言い方を変えると、トップページを入り口とする来訪者は25%程度なのだ。 そういった状況を理解せずに、これまでのようなトップページ偏重の考え方のままサイトを運営していては、機会損失の原因ともなってしまう。 解析結果の「1番上」だからこそ 気づきにくいトップページの盲点アクセス解析で「アクセスの多いページ」「入り口になることが多いページ」を調べると、解析結果リストの1番上には、たいてい「トップページ」が出てくる。いろいろな動向はあるが、いまだにトップページは非常に重要なページであることに変わりはない。これまで、「訪問者はトップページからやってくるから、そこからどう誘導するかが大切」とよく言われてきた。“見せたいページ
餅は餅屋、でも餅屋もいろいろ…… 失敗しないためのSEO会社の選び方 検索エンジンにヒットしないページは存在しないも同然と言われるほどになった昨今、企業サイトにとってSEOは必須の項目だ。それにともない、数多くのSEO会社が存在するようになった。試しに“SEO”や“SEO会社”と検索してみると、多くのSEO会社がヒットするだろう。個人でも実践できるSEOだが、SEO会社に依頼すると何をしてくれるのか。ここでは、主なSEO会社の種類と、依頼するときに抑えておきたいポイントを紹介する。 TEXT:渡辺隆広 日本には現在、数え切れないほどのSEO会社が存在する。ただし「SEOできます」といっても実はタイトルタグしか変更しないウェブサイト制作会社や、単にメディアのリンクを代理販売しているだけの会社もあり注意が必要だ。こうした会社を見極めるために、契約前に次の項目は必ず聞いておこう。 1. 具体的な
先日、ある会社の社長がやってきてホームページのリニューアルを依頼してきた。社長は、それまで営業の対面販売を中心にやってきたので、ホームページにお金をかける必要性を感じていなかった。しかし、最近自分の会社のホームページのひどさに愕然としたというのだ。 「検索しても自分の会社のホームページが出てこないんだよね」と話は続き、SEOの話になってくる。 SEOに関する仕事の依頼は、これまではショッピングサイトからが多かった。それがここ2年ぐらいは、金融サービスや中小企業向けのサービスなど、対面営業が中心の企業からの依頼が増えている。インターネットだけで完結しない商売でも、検索エンジンとホームページが顧客の決定プロセスに大きな影響を与えている。そのことが経営者にも認識されてきたようだ。 筆者は2000年頃からSEOに取り組くんできたが、こういった社長の言葉を聞くと、SEOが企業のウェブサイトにとって当
第7回 コンテンツの魅力を引き出す ユーザーフレンドリーなウェブライティングのコツ 現実の店舗や窓口では、目の前にいるお客が困っていればすぐにわかるし、同じトラブルが重なれば問題がおきないように施策をとる。しかし、ウェブサイトを作っているときにはお客は目の前にいないし、公開後にお客の対応をするのはウェブサーバーやスクリプトという機械だ。そのため、現実の商売では当然のように行っている接客ができない、いや忘れてしまってはいないだろうか? 今木 智隆(株式会社ビービット) コンテンツの価値を確実に伝える ウェブライティングの基本6大原則とは「Content is King」という言い回しを見聞きしたことはあるだろうか? これは“音やグラフィックなどの表現法より、提供する情報の中味がまず第一である”という格言であり、ビル・ゲイツも引用しているほどだ。最近は、SEOやLPOを筆頭とするさまざまな「ノ
数字301恒久的なサーバーリダイレクト。Apacheサーバーの.htaccessファイルに記述したウェブページのアドレス変更のこと。正規版サイト公開時のURL変更問題を処理するのにも便利。AAdWordsアドワーズ広告を参照。AdWordsサイトMFAと同義。GoogleのAdWords広告掲載プログラムAdsense用に作成したページのこと。広告掲載だけを意図して設計したウェブサイト。必ずしも悪くはないが、一般的には良くない。テレビ番組なんかは、多くの場合広告目的だね。altテキスト代替テキストを参照。BB2B企業間の商取引。B2C企業と消費者間の商取引。CCGCユーザー生成コンテンツを参照。CGMユーザー生成コンテンツを参照。CMSContent Management Systemの略。コンテンツ管理システムを参照。CPC(Cost Per Click)クリック単価の略。掲載した広告の
第6回 サイト価値を最大化するためのトップページ設計術 ~4パターンの訪問者を想定して作るトップページデザイン 現実の店舗や窓口では、目の前にいるお客が困っていればすぐにわかるし、同じトラブルが重なれば問題がおきないように施策をとる。しかし、ウェブサイトを作っているときにはお客は目の前にいないし、公開後にお客の対応をするのはウェブサーバーやスクリプトという機械だ。そのため、現実の商売では当然のように行っている接客ができない、いや忘れてしまってはいないだろうか? 今木 智隆(株式会社ビービット) トップページ設計において考慮すべき 4つのユーザー利用シーントップページの設計やデザインは、ウェブサイトの構築を行ううえで、最も難しいポイントの1つだろう。構成するコンテンツの多さに加え、さまざまな制約やこだわりなどによって、四苦八苦したことのある方も多いのではないだろうか。 そんなときに重要なのは
アクセス解析を行うと、一般にはランキングデータが表示される。ページごとに、訪問者やページビューが多い順に並べられた表ということになる。まずは表1を見てほしい。これは典型的なアクセス解析結果の1つで、ページとそれぞれの訪問者数が表示されている(表1)。典型的なアクセス解析結果の一種として、このランキングデータを読み解いていこう。 多くの場合、企業人は「数が多いことが良いこと」と考えているため、こうした表を読み取るのが難しくなるのではないだろうか。たとえばこの表1を見ても、ランキングの上位には「当たり前じゃないか」という項目が並んでいる。 最も訪問者数の多いのは「トップページ」である。当たり前だ。次に多いのが「製品情報 トップ」で、トップページの3分の2にあたる人が訪れている。続いて出てくるのが主力製品である「製品A 扉」のページ。トップページや製品情報トップで中心的な扱いをされているし、他で
何がウェブ標準で、何がウェブ標準でないか一般にW3C、ISO/IEC、IETF、ECMA、IANA、OASISといった国際的な標準化団体やガイドライン策定機関によって発行された技術や仕様、ガイドラインが、ウェブ標準の「標準」で表される技術や仕様であるとされており、「ウェブ標準技術」あるいは「ウェブ標準仕様」という。また、ウェブ標準的な仕様に基づいて定義されたウェブサイトを「ウェブ標準に準拠している」などという。 そういった団体のなかでも、特にW3C(ワールドワイドウェブコンソーシアム)が策定する各種の仕様が、最も「ウェブ標準的」だといえる。しかし、W3Cの仕様であればすなわちウェブ標準なのかというと、必ずしもそうではないのが困ったところだ。なぜこうも曖昧なのかといえば、ウェブ標準とは、「なんとなく標準的な仕様であろうもの」のこと全般を指すからだ。「ウェブ標準」に厳密な定義はなく、ときにはマ
コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。 宮脇 睦(有限会社アズモード) 心得其の弐十八 ポイントと日本型賞与との類似点今週末には公務員の夏のボーナスも出揃い、ボーナス商戦も佳境へと向かいます。 そのボーナスですが、2か月や3か月分と貰える日本のボーナスは異質で、海外では「成果報酬」以外はあまり多くないといいます。これは日本の賞与水準が高いのではなく「給料の後払い」的な性格だからで、会社員だった頃はその分を毎月上乗せして欲しいと願ったものです。 家電量販店、携帯電話、航空会社のマイレ
ページビュー数だけをウェブサイトの評価指標としている会社がまだまだ多いようだが、「ページビューがたくさんあれば成功している」というわけではない。今回はアクセス解析を行いながら、いかにして「成果」へ導くかを考えていこう。主眼は、コンバージョンを増やすためのPDCA(Plan Do Check Action)サイクル作りだ。 期待する結果に向かって作成・運営するということ「ウェブサイトを作ったがなかなか成果が出ない」と嘆く声をよく耳にする。訪問者の姿が見えないせいか、目標設定もままならないというのが実情だろう。そこで「よくわからないが、とにかくページビュー(PV)を増やしたい」ということになるのかもしれない。評価指標としてPVしか見ていない、という会社が多いようだ。もちろん、ウェブサイトは一種の宣伝媒体だから、どれだけたくさん閲覧されているかは重要なことだ。しかし、どのページでも、とにかくたく
ついつい他人に教えたくなるWebワーカー向け便利サービス [特別版] SEO効果を120%引き出すウェブマスター注目のGoogle管理ツール Google Webmaster Central 「Google Webmaster Central」は、自分が管理するサイトをGoogleに登録するための統合管理ツールだ。また、サイトがGoogleの検索ロボットに適切にクロールされているか、どのようなインデックスに登録されているか、どのようなキーワードが登録されているかなどの情報を確認し、最適化することができるSEOには必須のツールだ。 田口 和裕(フリーライター) 「Google Webmaster Central」は、もともと「Google Sitemaps」という名前で2005年6月にGoogleが提供を開始したウェブマスター向けのサービスに、開発ブログやディスカッション、ヘルプセンターなど
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