このコラムの編集担当者から先日、昨年11月11日に配信した「保護者のモラル低下が『給食費未納』の主因」へのアクセスが急増して、コメントも多数寄せられたという連絡があった。関連するニュースの画面にインターネット上でリンクが貼られたため、こういうことになったようである。 小中学校の給食費の徴収状況についての調査を、文部科学省が数年おきに実施している。景気の状態が以前よりは良くなったため、2012年度に未納率は若干低下した。経済状況の良しあしに沿って、こうした数字も上下動することがうかがえる。 未納の主因は保護者の意識 だが、未納の主な原因は何かというと、驚くべきことに、トップは保護者としての責任感や規範意識。経済的な問題を大きく上回った。給食費は払わないのにうちの子にも食べさせろと声高に主張するモンスターペアレントの存在が見え隠れする。経済状況が改善するとしても、国民の資質が劣化しているようで