(英エコノミスト誌 2011年8月20日号) アジアでは、女性が結婚を望まなくなっている。その社会的な影響は深刻だ。 今から20年前、はっきりした「アジア的価値観」は存在するかという議論が巻き起こった。その際、注目を集めたのは、民主主義はアジア的価値観には含まれないとする独裁者たちの怪しげな主張だった。 だが、さほど注目されなかったかもしれないが、より興味深い意見として、アジアでは伝統的な家族の価値観が欧米より強く、それがアジアの経済発展の一端を担っているという主張があった。 シンガポールの元首相で、アジア的価値観の熱心な提唱者であるリー・クアンユー氏の言葉を借りれば、中国人の家族は「学問、努力、倹約、将来の利益ために今の楽しみを先延ばしすること」を奨励するという。 表面的には、リー氏の主張は今でも説得力を持つように思える。アジアの大部分では結婚することが当たり前で、婚外子はほとんどいない
8月下旬、英エコノミスト誌からの記事「激変するアジア社会:結婚しない女性たち」を見て、非婚化傾向を追ってきた立場でフォローしようと思いました。2004年の合計出生率は日本が1.29と下がって騒いでいるのに、韓国1.16、台湾1.18、シンガポール1.24、香港0.93とアジア工業国(地域)は一段と低い状況です。欧米と違って婚外子があまりいないアジアですから、この数字は非婚化の進展を表しています。人口を維持するには2.1が必要です。 JICAの「2.主要国の少子高齢化と経済成長」に「合計出生率の推移(実績と予測)」があるので引用します。1960年代に既に「2」台に落ちていた日本に比べて、他の諸国は高い出生率から1970年末、一気に「2」台に突入し、21世紀に入って日本を下回っていくのが見えます。 英エコノミスト誌は「多くのアジア人は結婚を先送りしているのではない。一生結婚しないのだ。日本では
ストレスに晒されている人は老けるのが早いと感じたことはあるだろうが、最近の研究でその仕組みが解明されたそうだ(DukeHealth.org、本家/.より)。 研究では、アドレナリンに似た化合物がDNAにダメージを引き起こすことを明らかにしたという。アドレナリンは慢性的なストレスに晒されると分泌されるが、慢性的なストレスはがん抑制遺伝子であるP53の機能を低下させることも明らかになったとのこと。 今回の研究は慢性的なストレスが白髪から悪性腫瘍まで、様々な異常を引き起こす仕組みを大きく解明するものだそうだ。
福島第1原発作業員が白血病によって死亡したというニュースがありました。まず、亡くなった作業員の方に哀悼の意を表します。 ■急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表 - 毎日jp(毎日新聞) 東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松本純一原子力・立地本部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。 東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。 作業と急性白血病での死亡の間の期間が短い
RIETI Discussion Paper Series 07-J-038 1 RIETI Discussion Paper Series 07-J –038 男女の賃金格差解消への道筋:統計的差別に関する企業の経済的非合理性について1 山口一男 (シカゴ大学教授、RIETI 客員研究員) 【要旨】 本稿は我が国で未だ大きい男女の賃金格差について、各雇用形態内の格差と、雇用形態 の構成比の違いによる格差と、就業者の年齢分布の男女差による格差の成分に分解し、 格差に最も貢献するのがフルタイム・正規雇用者内での男女の賃金格差であり、その根 底に女性の高い離職率を理由とする統計的差別の問題があると見て、 なぜ我が国でこの 統計的差別が持続してきたのかという理由と、 またその差別が企業にとってなぜ経済合 理性を持たないのかについての4つの理由を説明し、 合理的な選択を通じて統計的差別 を解消する
10年ほど前、ビジネス誌の記者をしてた時、新卒採用動向について取材しました。大企業の人事担当からよく聞いたのは「入社試験では、ペーパーも面接も女性の方が優秀。そのまま採用すると半分以上が女性になっちゃうので、男性に高下駄はかせてます」という話。 そんな本音を言っちゃっていいのかなーと思いつつ、聞いていた。 様相が変わったのは2000年代始め。グローバルに事業を展開する、実力主義的な志向が強い企業でこんな話を聞くようになった。「来年の新入社員は男女半々です」。確か「即戦力」とやらが流行った頃。「叩けば伸びるかもしれない男子」を時間かけて育てる余裕がなくなってきたのだ。 それでも、まだよく聞く。「試験結果を上から並べたら、7割女性」「はっきり言って、上から順に取ったら全部、女性になっちゃうんだよ」…。実際の新入社員の構成はそんな風になっていないことは、ご存知の通り。 こういう風潮を指して「女性
スタンフォード大の研究者らが、現生人類はネアンデルタール人やデニソワ人と交雑したことでウィルスと闘うのに重要な役割を果たす HLA (ヒト白血球型抗原) 遺伝子の一部を持つようになったとする研究報告を行った (BBC News の記事、本家 /. 記事、DOI: 10.1126/science.333.6046.1086より) 。 デニソワ人に見つかった HLA-B*73 と呼ばれる HLA の遺伝子変異体は西アジア人では一般的であるものの、アフリカ人では稀であるという。また、ネアンデルタール人のゲノムに見つかった HLA 遺伝子タイプが、アジア人及びヨーロッパ人にも見つかったとのこと。つまり、6 万 5 千年前にアフリカを出ていったとされるホモサピエンスが生息域を広げていったヨーロッパやアジアで近縁種と交雑していたということになる。 研究者らによれば、ヨーロッパ人の場合は、1 クラスの
現金輸送車から道路に紙幣が散乱 8月30日 8時31分 オランダの高速道路で、走行中の現金輸送車から現金を詰めたトランクが落下し、道路上では、車を止めて路上に落ちた現金を持ち去る人がでるなど1時間余りにわたって混乱が続きました。 オランダ南東部のリンブルフ州の高速道路上で、現地時間の29日午前10時すぎ、走行中の現金輸送車の後部のドアが突然開き、現金を詰めたトランクが落下しました。トランクは道路に落ちた弾みで口が開き、ユーロ紙幣が路上に散らばりました。これを見た後続の車が次々と停止し、車から降りたドライバーが現金を拾い集めて、駆けつけた警察官に届けていましたが、なかにはそのまま車に乗り込んで走り去る人もいるなど、高速道路は1時間余りにわたって混乱が続きました。このトランクにいくら現金が入っていたかは明らかにされていませんが、地元の警察では、お札を拾った人は持ち主に返すよう呼びかけているとい
ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田覚氏による連載。今回は、JTTの大容量バッテリー「Energizer XP18000」を取り上げる。節電のためのピークシフト用と考えていた戸田氏がどうしても欲しくなった理由とは!? 今回は、個人的に購入した「Energizer XP18000」を紹介する。実は、トレンディネットの特集記事で取り上げた製品なのだが、どうしても欲しくなってしまったのだ。 Energizerは、いわゆる汎用の外付けバッテリーで、さまざまな機器に対応している。容量は、型番を見れば分かるように18000mAh(3.7V)だ。カタログ値の駆動時間は、ノートパソコンなら約6時間、ケータイなら約112時間、音楽再生なら約540時間となっている。 もちろん、これは目安であって、実際にどの程度使えるかは、機器や使い方によってバラつくだろう。とはいえ、容量を考えてもかなり使えることは間違いなさそ
岩谷産業は、カセットボンベの液化石油ガスを燃料として使う屋内用ストーブ「カセットガスストーブ」を2011年9月10日に発売する(ニュースリリース)。平面燃焼方式のセラミックバーナーを採用し、輻射熱で暖める。圧電点火方式のため点火時の電池や電気は不要で、コンセントやガス栓がない部屋でも使用できる。不完全燃焼防止装置など、トラブル時にガスを自動的に遮断する安全機能も搭載する。 大きさは、幅308×奥行き205×高さ306mm、質量は約2.4kg(カセットボンベ含まず)。最大発熱量は約1.0kW(900kcal/h)で、連続燃焼時間は約3時間20分(気温20~25℃の時の連続燃焼で、「イワタニカセットガス」1本を使い切るまでの実測値)。寒冷地を除く温暖地での暖房のめやすとしては、木造戸建て住宅で3畳まで、コンクリート集合住宅で4畳までとする。 安全装置としては、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置
表面のざらつき感から、文字のレタリングやパーツ細部の作り込みも含め、ニコンユーザーも納得のリアル具合。本物を知っている人こそ、そのこだわりに感心するはず(画像クリックで拡大) 日常生活でタンブラーを持ち歩く人が増えた昨今、そのデザイン性にもこだわるユーザーは多い。そんななか、カメラ製造販売業という異ジャンルとも思えるニコンから、ちょっと変わったタンブラーが発売されて話題になっている。ニコンならでは、フルサイズ一眼レフ向け標準ズームレンズの最高峰とも言われる「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED」を模したタンブラーなのだ。 この「ニッコールタンブラー 24-70」(3000円)は、色や形状、サイズはもちろん、マニュアルとオートの切り替えや被写界深度などの目盛りまであしらわれていたりと、ディテール部分も忠実に再現している。“高級感”“本物”“高い光学技術力”といったブラン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く