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ブックマーク / somethingorange.net (14)

  • あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange

    さっきまでラジオで「正しさ」と「優しさ」のバランスが大切だよね、という話を延々としていたんだけれど、記事にまとめてみる。 どこから書きはじめたらいいのかわからないのだけれど、まあ、ようするに「正しさ」って当に正しいのか、という話をしたいわけです。 世の中には色々なレベルの「正しさ」がありますよね。たとえばひとには礼儀正しくあるべきだ、迷子の子どもを見たら助けてあげるべきだ、といった道徳的な「正しさ」から、世界中の思想家によって検証され認められた「正しさ」もある。それをこの世界の「理」と呼んでもいい。 ただ、その「正しさ」がすべてだとは、ぼくにはやはり思えないんですよね。もちろん、「正しさ」が無意味というわけじゃない。「正しさ」が真っ当に実行されている社会であるからこそ、ぼくたちは街を歩いていても突然強盗に殺される心配をしなくていいわけだ。 しかし、同時に「正しさ」だけでは世界は動かないの

    あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2010/10/17
    わしはそれを「優しさ」とは呼ばないのだけれど。/「理」だけの世界は不完全だとは思う。/赦されたいより、赦したいなんじゃないかと。
  • とにかくまずこれくらいは押さえておくべき少女漫画二〇作。 - Something Orange

    出来ればお暇なときにでも、お勧めしたい、または一度読んで見てもらいたい少女マンガ一覧を作っていただけるとありがたいなぁと思い、メッセージを送りました。 昔の漫画というものに対してアプローチをしようと思っても、時間的制約や金銭的制約の中でなかなか思いっきり手を出すことが難しいです。しかし、読むべき漫画というものは少なからずあるのではないかのように思いました。出来れば一度、多くのお勧めを出してほしいです。 少女漫画、少女漫画ね。ちょうど昨日、かんでさんと話をしていて、「少年漫画と少女漫画、もし片方だけをのこして二度を読めなくなるとしたら、それはまあ少女漫画を選ぶよね」という話をしたのですが、ええ、好きですね、少女漫画。 まあ、いまの作品だけを見ればあるいは少年漫画を読んでいた方がよほどおもしろいかもしれないけれど、少女漫画には過去の財産がありますからね。 およそ文学でも、芸術でも見ないような天

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    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2010/06/16
    よいセレクション。個人的には苦手な作家さんもいるけれど、全部読んでる。少女マンガらしさ、という意味では、さいとうちほさんと大和和紀さんが入ってないのが残念。
  • Something Orange - ファンタジィは女性をどう描いて来たか。

    カルバニア物語 (11) (キャラコミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/08/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (34件) を見る 「なに言ってんのエキュー だって〝女〟が爵位をもつんだもの あたりまえのことじゃない〝妊娠〟も〝出産〟も これからもずーっと 女におこりうることは全部そのまま降りかかってくるのよ」 待望の第11巻。 あいかわらず、おもしろかった。どれくらいおもしろいかというと、読み終えた瞬間に第12巻も待望になってしまうくらい。 この巻は第11巻から1年半も間が空いているけれど、そのあいだに『チキタGUGU』や『ラビット・ハンティング』が出ているから、ま、大目に見よう(偉そうだね)。 チキタ・gugu 7 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日:

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    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2010/06/14
    わしはサイベルみたいなのが好き。/完結したら読もうと思ってるのに、まだまだ続く。/たぶん、すべての母親はそう叫ぶ。「私はエキュー・タンタロットなんか育てていません!! あの子は勝手にああなったのっ」
  • 連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange

    このあいだのラジオで、ペトロニウスさんたちと、最近の漫画連載のひきのばされ方って目に余るものがあるよね、という話をしました。そのいい例が『ハヤテのごとく!』だよね、と。 きょうは、それでは連載がひきのばされるとは具体的にどういうことなのか、という話をしたいと思います。 ま、いいたいことは単純で、ようするに五話で語れることを一〇話かける、五巻で終われるものに二〇巻費やす、これが物語がひきのばされるということですよね。 こういうことをした場合、物語の内容が変わらないとすれば、当然、一話ごと一巻ごとに詰め込まれる内容は薄まることになります。そして、自然、作品のテンションも落ちる。 いまの漫画界、あるいはライトノベルあたりも同じかもしれませんが、とにかくその辺りではこういうことになっている作品が大量に存在するように思います。 で、ぼくはそれは良くないことだと考えるんですね。この連載のひきのばしは漫

    連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange
  • 『サマーウォーズ』と『東のエデン』はコインの裏表なのかもしれない。 - Something Orange

    以下、『サマーウォーズ』と『東のエデン』の決定的なネタバレがあります。 サマーウォーズ (1) (角川コミックス・エース 245-1) 作者: 杉基イクラ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/08/10メディア: コミック購入: 20人 クリック: 94回この商品を含むブログ (130件) を見る 東のエデン 第1巻 (初回限定生産版)【Amazon.co.jp 限定リバーシブル・ジャケット仕様】 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2009/07/29メディア: Blu-ray購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (67件) を見る 「不たしかな情報や 自分にとって都合のいい噂で 簡単に自分の意見を変えてしまう無責任な大多数 滝沢くんはいちばん守りたかった人たちに裏切られ絶望し それで記憶を消すし

    『サマーウォーズ』と『東のエデン』はコインの裏表なのかもしれない。 - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/08/24
    「王は死なねばならない」のは神話の昔からそうだけども。/それ以外(あるいは以降)の道を示そうとしているのが「サマーウォーズ」かな?とは思った。
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    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/15
    「八雲立つ」だと世裡さんかな。否定しきったとはいえない描きっぷりだったと思うなぁ。石塚夢見さんの「やさしい歌なんかいらない」は、逆に捨ててるか。冬森雪湖さんとかも、うーん、明るいのは見たことないなぁ。
  • わたしはバカになりたい。 - Something Orange

    「唐沢俊一検証blog」でも少しふれられているけれど、ルポライターの大泉実成さんが『ヱヴァ:破』の感想でこんなことを書いている。 このように、エヴァという作品は実はとてもわかりやすいんじゃないかと思う。それは庵野秀明のわかりやすさに起因しているはずである。ここで竹熊さんと以前やった「オタク顕教」「オタク密教」という話を思い出すと、顕教徒としての庵野秀明は自分の弱点を堂々とさらしながら、ここまでの作品を作っているということになる。体をぶつけるようにして物語を作り、そして自分の持ち味である特殊効果の能力を最大限に生かそうとしている。じゃあえらそうにしていた密教徒の人たちは、いったい何をしてるんだということになる。ダイエットしてるだけじゃなあ。 「エヴァ破見ました - 核と萌えの日々〜ライター大泉実成のたわごと」 いうまでもなくさいごのくだりは岡田斗司夫さんのことを指しているのだと思う。 岡田さ

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    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/10
    これは、どうなんだろう。
  • 欠点がひとを輝かせる。 - Something Orange

    ここ数日、小説漫画において、初めさっそうと登場した女性人物が、恋に落ちることによって「堕落」し、「格」を落とすことを嘆く話を続けている。 ぼくはべつだん、恋に生きることを否定するつもりはないが、そういう人物を見つけるたびに何かもやもやした気持ちになることはたしかだ。 恋しながらなお、ヒーローとしての生き方を完遂する女性を見てみたい! もちろん、いままでそういうヒロインが全くいなかったとは思わない。たとえば、『ファイブスター物語』のアイシャ・コーダンテはどうだろう*1。 アイシャは大国A・K・Dの王女で、ミラージュ騎士団の柱石である。既に中年を過ぎつつある年齢だが、その美貌は衰えず、また明るく優しく自由奔放な人柄も変わらない。 そして主君に対し実らぬ恋心を抱いていたり、年下の少年騎士といいかんじだったりと、恋愛描写にも事欠かない。まさにFSSの女性人物を代表する存在であり、FSSの数百名に

    欠点がひとを輝かせる。 - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/09
    アイシャは完璧だとは思えないけど。でも、ワスチャのが好きだ。慧茄さまは大好きだ。/なんとなく、「樹魔・伝説」とか「イティハーサ」のラストを思い出した。
  • 愛にひざまずいたりしない。 - Something Orange

    恋愛漫画の話が出ているので、この作品にふれておこうと思う。 あらゆる恋愛漫画のなかでも、不朽の名作だとぼくがかってに思っている吉村明美『麒麟館グラフィティー』である。 過去に何回かふれたことがあるが、詳しく紹介したことはなかったように記憶している。しかし、これは読むに値する作品である。もう二○年も前のものだし、特別有名というわけでもないが、それでも実に稀有な作品だと思う。 物語は、初めは平凡なラブコメディのように始まる。容姿、才能、実力、すべてを兼ねそなえた完璧な男、秀次のもとからの菊子が逃げ出すところから開始するのだが、この時点ではごくありきたりの恋愛ものとしか見えない。 ところが、ある衝撃の事実があきらかになる辺りから風向きが変わってくる。その事実とは、秀次が菊子に暴力を振るっていたこと。何もかも完璧に見えた男は、実はに平然とドメスティック・バイオレンスを行う冷血漢だったのだ。 そ

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/06
    わしは妙も好きだけれど、菊子はもっと好きだな。/「恋愛的瞬間」の佐々川六月とか、ぶっとんでますが、どうかな。
  • もしも『ラピュタ』がムスカ視点だったら。 - Something Orange

    色々な作品の悪役/敵役について語った先日のラジオに絡めて、かんでさんが新しい記事を書いている。 「天空の城ラピュタ」に登場する、ムスカというキャラクターは、典型的な悪役の類型を内にふくんだ造形になっている。 ムスカは、少女シータを利用するため、誘拐し確保しようとし、パズーと対立することになっていく。 彼の目的はラピュタの力による世界支配。 劇中終盤においてラピュタの力を得て、彼はその力におごり高ぶり、その醜悪さを見せたように見える。 名台詞「見ろ、人がゴミのようだ」が象徴。 最終的に、シータとパズーに拒否され、滅びの言葉「ヴァルス」によって敗れるのだけど、それが納得のいくように、悪役として演出された感がある。 独学で古文書を解読し、ラピュタの謎に単身迫ったムスカ。 軍に入り、政府を動かして、密命を受けて、ラピュタを探索する、その過程で、彼がどれだけの努力を重ねたか、計り知れない。 居宣長

    もしも『ラピュタ』がムスカ視点だったら。 - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/03
    そういう物語もおもしろいだろうな。「ソングマスター」なんてどうだろう?
  • 恋が女をダメにする。 - Something Orange

    さっきまでかんでさん(id:kande-takuma)とスカイプで長話をしていたんですけれど、なかなか興味深い内容だったので、書きとめておきます。 何の話かというと、小説漫画における女性人物の話。なぜそんな話になったのか憶えていませんが、とにかくもっと魅力的な女性人物を見たいよね、という話題で盛り上がったのでした。 ここでいう魅力的な女性人物とは、単に「可愛い」キャラクターを指すわけではありません。そういうキャラクターならもちろん、たくさんいる。 そうではなく、最も魅力的な男性人物に伍して対等に渡りあえるだけの魅力と、存在感と、「格」を備えた人物のことを指します。 もちろん、ぼくも「可愛い」女の子は好きだけれど、しかし、それほど強く惹かれるわけではない。いってしまえば、「可愛い」という時点でもうダメなんですね。なぜなら、「可愛い」という言葉を使う時、既に上から目線になっているから。 たと

    恋が女をダメにする。 - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/01
    「格」という言葉に引っかかっちゃダメ?/視野の広いほうがよいというのは個人の好み?/マンガだと「天は赤い河のほとり」や「玄椿」、ラノベだと「彩雲国」、SFだと「モレタ」とかは好みでしょうか?
  • 追悼、栗本薫。 - Something Orange

    薫さんが亡くなったそうである。 何といったらいいのか……。何といったら……。今度ばかりは、言葉も出ない。 追悼のために何か書かなくては、と思うのだが、どう書けばいいのかわからない。 ひと言だけ言葉を選ぶとすれば、「ありがとうございました」になるだろう。人生の辛く長い道程のなかで、彼女の作品にどれほど助けられたことか。 『グイン・サーガ』があったからこそ、ぼくはいままで生きてくることができた。そういい切ってもいいほどだ。 大げさだと思うひともいるだろう。言葉を飾っているだけだと感じるひとも。しかし、ぼくと同じように、優れた物語の存在を杖として人生を歩いてきたひとなら、きっとわかってもらえるはずだ。 そこに面白い物語があるということ、それがどれほど人生を豊かにしてくれるかということを。 ぼくはいま、打ちひしがれている。言葉を選んで書くことができない。だから、率直に記すのだが、いま感じる最も

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  • 胸をはって好きといえるものがありますか? - Something Orange

    「いい歳して漫画読んでるなんて、恥ずかしくない?」と言われた。 別に恥ずかしいと思った事はない。元々、人の目を気にする方でも無いし。 それはさておき、もう何年も前からテレビでやっているドラマの大半が漫画を原作とした作品で、原作無しのオリジナルドラマに比べれば、どれもそこそこの視聴率を出している。 上の台詞を吐いた人も、それらのドラマを見ているのを知っている。なぜ元の漫画だと「いい歳して」なんだろうか。 「いい歳して漫画読んでるなんて、恥ずかしくない?」 ぼくは経験したことがないけれど、いかにもありそうなシチュエーションである。 ただ、こういうことを言うひとのことを一々気にする必要はないと思う。結局、何か合理的な理由があって言っているわけじゃなく、ただ世間の価値観を従順になぞっているに過ぎないのだろうから。 人間が皆自分の頭で考えてものを言っていると思ったら大間違いで、世の中には、周囲の価値

    胸をはって好きといえるものがありますか? - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/01/01
    ほとんど同意なんだけども「安全なだけの人生」にだって、それ相応の「価値がある」とも思うんだよね。
  • 物語に「正解」はいらない。 - Something Orange

    と、ぼくは思うんだけれど、どうよ? いきなりこんなことを書いてもわからないか。 小説でも漫画でも、映画でもいい、何かしらの物語を読んだり、見たりしているとき、そこに作者の考える「正解」を見つけることがある。 「正解」とは「このように行動すれば良いのだ」という、その作家なりの結論のことである。ぼくの場合、物語にそのような「正解」が出てくると、白けてしまうことが多い。現実にはそうそう「正解」は見つからないと思うからだ。 たとえば、槇村さとるである。往年の少女漫画家時代はともかくとして、最近の槇村が描く作品には、いつも「正解」があるように思える。 以前にも書いた記憶があるが、槇村さとるの作品を読むとき、ぼくはいつもそこに「正しさ」の圧力のようなものを感じる。このことに関しては、ぼく自身の言葉で語るよりも、「紙屋研究所」の的確な批判を引いたほうが早いだろう。 正直、槇村さとるは、嫌いな漫画家の一人

    物語に「正解」はいらない。 - Something Orange
    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2008/05/17
    うむ、確かに。それが表に出すぎていると、なんだかなぁと思う。でも、優れた物語からは作者が語るつもりもなかった、別のメッセージが読み出されるものなのではないか、とも思う。
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