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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (25)

  • finalvent's Christmas Story 10: 極東ブログ

    カフェテラスの窓際にぽつんと座っていたその金髪で巻き毛の老人は私の顔を認めるなり、それが知人なのだがどうも思い出せないといった視線を投げかけていた。その視線に捕まって少し困惑も覚えた私だったが、私のほうが彼のことを思い出した。名前は思い出せない。サニーと呼んでいた。20年以上も前になる。3ヶ月ほどモロッコで一緒に働いていたことがある。私から彼に声をかけ、名乗ると彼はようやく魔法から解かれた北欧の神のように微笑みかえした。ここはマカオである。南方の風にゆるやかに微笑むべきなのだ。そしてとりとめのない話をした。彼は死んだの追悼の旅なのだそうだ。私のほうはといえば、今年はいろいろ個人的な事情があって、KFFサンタクロース協会関連の仕事はせず、とりとめのない保養の旅に来ていた。そんな話だ。 彼は明日には帰国すると言い、またどこかで会えるとよいがと言ったまま、コーヒーのおかわりを待ちながら話題が途

  • 2016年、明けましておめでとうございます。: 極東ブログ

    2016年、明けましておめでとうございます。というのを8日になって書いているのが、すでに今年のボケぐあいを示しているようで恥ずかしい。昨年末には、来年はブロガーらしくもっとブログを書くべきなんじゃないかとか多少は思っていました。 年頭にあたり、といった話は抜きで、くだらない話がしたい。年末のショッピング風景で見かけて気になったランドセルのことである。知らなかったわけではないが、ランドセルがとてもお高い。正確に言えばお高いものがある。お安いのはというと、それでもざっと見ていて、一万円代でどうかなと思う。詳しくは見ていないのだが、どれがいいのか選ぶにあたり、なにか基準もないわけではないだろうが。 高価なランドセルを見ながら、こんなのを背負っていく小学校1年生がいるのだろうかと思う。が、いるから売っているわけで、もうちょっと言うと買う人がいるから売っているのだろう。誰が、買うのか? 多分、お爺さ

  • [書評] コーランには本当は何が書かれていたか? (カーラ パワー): 極東ブログ

    「コーランには当は何が書かれていたか? 」という問いかけは、そのままの形で魅力的な問いだと言っていいだろう。私は井筒俊彦の翻訳でコーラン(クルアーン)をすべて読んだことがあり、そして聖書についても一応ではあるが全巻通して読み、それなりに理解はしたが、さてでは、コーランには当は何が書かれていたか? と問われたとき、私は残念ながらアイロニカルな答えしか出すことができない。それは、聖書には当は何が書かれていたか? という、自分の、おそらく青春をかけたとしてもよい問いかけがもたらした惨めな姿に近いものである。 幸いにしてアイロニーは、ユーモアが一時の気休めであるのと似て、答えではない。だから私は今でも静かにその問いに向き合う。書『コーランには当は何が書かれていたか? 』(参照)は、そうした自分の思いに添ってちびちびと、そして対話するように読んでいった。そのように読む書籍でもあった。 当初

    [書評] コーランには本当は何が書かれていたか? (カーラ パワー): 極東ブログ
  • 焦点化と非焦点化: 極東ブログ

    率直なところ書いても誤解されるだけの話なので、しばらくほとぼりがさめてから書くかもしれないなあと思っていたが、そういう話題がたまっていくうちに、別にブログに書くこともないなと思い、時は過ぎていったのだった……ということだが、いろいろ考えてちょっと書いてもいいかなと思うこともあった。その前に、ポーランドの政局について少し言及しておきたい。 10月25日にポーランドで総選挙が行われ、それまで最大野党を甘んじていた右派政党「法と正義」が両院で単独過半数を獲得した。つまりポーランドが右傾化した。何をもって右傾化と言えるかというと、反EUなど各種の政策セットからなのだが、現下注目すべきことは、難民問題である。与党となった「法と正義」党で、その姿勢がもっともそれが顕著に表れているのが、同党のカチンスキ党首による「難民はヨーロッパに病気を持ち込む」と発言である(参照)。まあ、これはひどい。それでもポーラ

    焦点化と非焦点化: 極東ブログ
  • 安保法制について政府の思惑と法制局の考えは違うのではないかな: 極東ブログ

    これもなんとなく思っていたことだが、めんどくさいので書かなかった。しかしちょっと書いておこう。安保法制について政府の思惑と法制局の考えは違うのではないかなということだ。 あえて書こうかなと思ったのは、今回の安保法制を理解する上で、中国海洋侵出への対抗という文脈は違うのではないかと思うからだ。いや、それも正確な感覚ではない。政府側はそういう文脈を与えることがわかりやすい説明だと思っているだろうが、実際の法案を書いた法制局はそう考えていないのではないかというか、そんな違和感である。実際に法案の原文を読んだときからその違和感を持っている。最初に弁解を記すならごく印象にすぎないのではあるが、少し文章的に補ってみよう。 この印象が濃くなったのは、井上武史・九州大学大学院法学研究院准教授の見解を見てからだった(参照)。世の中は、安保法制は戦争法だとか違憲だとかいう観点で井上教授の意見を受け止め、その先

  • 「戦争を知らない子供たち」という曲があったけど………: 極東ブログ

    ツイッターを眺めていて、おやっ?と思うツイートを見かけた。なんというのか、隔世の感というのか、時代は変わるなあと思ったのである。まあ、僕もけっこう年を取ったなということでもある。ちょっとそんな感慨を書いてみたい。 該当のツイートなのだが、そのままベタに引用してもよいのだけど、発言者に特に思い入れはないし、ましてバッシングの意図はさらさらないので、そうした不用意な誤解を避けるという意味で、該当のツイートの内容だけを引用したい。そういう主旨なので引用先のリンクもあえて外しておきますよ。 さて、このツイート、どう思われるだろうか。 「戦争を知らない子供たち」という曲があったけど…戦争を知らずに育つとこういう政治家になるのかと安倍首相やその取巻き政治家を見て思う。戦争を知らなくても想像力があれば…と思っていたところにSEALDsを始めとする若者達が出てきた。想像力に創造力を持った新しい世代に期待す

  • 日本国憲法の矛盾を考える上での参考書……: 極東ブログ

    国憲法の矛盾を考える上での参考書というのものがあればいいなと、この間思うことが多く。そういえば、あれは参考になるかなと、ふと思いついたのが橋爪大三郎『政治の教室』(参照)だった。2001年10月に出た新書である。現在は文庫化されている。 率直に言うと良書とは言いがたい。「あ、これはないなあ」と思われる説明(例えば「法の支配」の説明など)も目に付く。それでも、このはかなり言い切っているなあと思えたのと、日国憲法については、護憲か改憲かみたいな紅白歌合戦みたいな暢気な構図が多いなか、そういう色分けから少し脱しているという点で、ちょっと触れてみたい。 表題の『政治の教室』だが、そのとおりに、政治とはなにかということを学ぶことに力点が置かれている。別の言い方をすれば、若い人が政治参加するときにどういうことを最初に学んでおくとよいかという前提的な議論がまとめられている。若い人の政治参加が求め

    日本国憲法の矛盾を考える上での参考書……: 極東ブログ
  • 安保法制が否決されてもおそらく何の変化もないだろう: 極東ブログ

    安保法制については、国民が民主主義の手順に沿って合意していけばよいことなので、特に言及すべきことはないが、この間、ちょっと気になったことなどもあったので、備忘をかねて書いておきたい。 個別名を出すのもなんなのでぼかすが、この議論に比較的熱心に言及している論者が、この法案(法改正)の原文を読んでいないようだったのだったの知って意外だった。すでに書いたように、私はこうした事態ではとりあえず一次資料に当たることにしている。今回の法案についてもそうである(参照)。そして思ったことはとても難しいということであった。自分の理解を超えていると言っていい。このことはすでに書いたので繰り返さないが、それでも原文を読めば簡単にわかることがあった。私のごく基的な誤読でなければ、「集団的自衛権」という言葉はこの法案には含まれていないということだ。 ではこの法案は「集団的自衛権」について扱っていないのかというとそ

    shintya1228
    shintya1228 2015/07/23
    安保法制が否決されてもおそらく何の変化もないだろう via pocket
  • 日本に十分な集団的自衛権があったら、アフガニスタン戦争でどのくらいの戦死者が出ていただろうか?: 極東ブログ

    に十分な集団的自衛権があったら、アフガニスタン戦争でどのくらいの戦死者が出ていただろうか? この問いは自分の思いのなかでだけだが、ずっと考え続けてきた。理由は、日戦争に巻き込まれる危険性といったものより、この戦争に参加して戦死した各国の兵士を自分がどう追悼したらよいだろうかということからだった。 最初に断っておくべきことと最後に強調したいことがあるが、当然最初のほうを述べておくと、合理的な推定はできない、というが当然の前提になるということ。その意味で、残念ながら与太話である。最後に強調したいことは最後に述べたいと思うが、書きながら忘れてしまったら、そこはブログなんで、ごめんなさいな。 最初に基的な話から。アフガニスタン戦争とは何か。歴史を知っている人なら、「え? どのアフガニスタン戦争?」と問うだろう。ここでは2001年から始まったアフガニスタン戦争を指す。ちなみに、この戦争に対

  • 安保法制が否定されれば自衛官は死を覚悟して防衛するのだろう: 極東ブログ

    書こうかどうかためらっているうちに、すすっと時は過ぎてしまい、まあ、それでもいいやというとき、なにかもにょんとしたものが残る場合がある。今回も、ちょっともにょんとした感じがあるので、とりあえず書いてみよう。とま、ごちゃごちゃ言うのは、書く前から批判が想定されて、げんなり感があるからだ。最初に言っておきたいのだけど、以下の話は、安保法制を肯定せよ、という結論ありきで言うわけではない。日の防衛のありかたは日国民が決めればいいことだし、その結果がどうなっても日国民が受け止めればいいだけのことである。私は一市民として民主主義の制度の帰結を尊重するだけである。 さてと、で、なんの話かというと、安保法制が否定されれば自衛官は死を覚悟して防衛するのだろう、ということだ。こういう言い方は物騒なんで、もっと曖昧にすればいいのかもしれないが、自分のもにょん感がそこにあるのは確かなので、とりあえずそうして

  • 良心的兵役拒否の権利が確立されているなら徴兵制があってもよいのではないか?: 極東ブログ

    世の中で「徴兵制」の議論が盛んで、野党第一党の民主党もこの話題を力強く、考えようによってはコミカルな印象もあるかもしれないが、展開している。朝日新聞「民主、安保法案反対のパンフ配布 子育て世代狙い」(参照)より。 民主党が安全保障関連法案に反対するパンフレット50万部を作成し、3日から全国で配布した。タイトルは「ママたちへ 子どもたちの未来のために…。」とし、母子を中心とした柔らかいタッチの絵をちりばめ、子育て世代を中心に党の政策を訴える狙いがある。 パンフレットでは、「安保法案によって子どもたちの将来が大きな危険にさらされようとしているのを、見過ごすわけにはいきません」と、法案に反対する党の立場を紹介。また今回、憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を認めたことを引き合いに、徴兵制の導入について「時々の政権によって解釈が変更される可能性も論理的には否定できない」などと訴えた。 パンフレット

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    shintya1228 2015/07/11
    良心的兵役拒否の権利が確立されているなら徴兵制があってもよいのではないか? via pocket
  • 2013年、スイス国民はなぜ徴兵制の存続を決めたのか?: 極東ブログ

    2013年9月22日のことだった。「永世中立国」とも言われることがある軍事大国スイスが、徴兵制をこのまま存続させるのか、やめるのか、ということで国民投票を実施した。結果は、存続と決まった。しかも多数で決まった。なぜなのだろうか、少し考えてみたい。なお、スイスを軍事大国としたのは、人口の約1.9%もの軍隊を持つからで、日の人口で比率を見ると250万人ほどになる。 まず報道から事実を確認をしておこう。共同「スイス、徴兵制廃止を否決 国民投票、伝統を支持」(参照)より。 スイスで22日、男性への徴兵制を廃止すべきかどうかを問う国民投票が行われ、地元メディアによると、廃止は反対多数で否決されることが確実となった。 国民皆兵制の武装中立を維持するスイスでは近年、「他国から現実の脅威にさらされているわけではなく金の無駄遣いだ」として徴兵制の廃止を求める声が出ているが、国民の多くが伝統的な制度を支持し

    shintya1228
    shintya1228 2015/07/11
    2013年、スイス国民はなぜ徴兵制の存続を決めたのか?: 極東ブログ "スイスはそうした先進諸国の常識に反して、非効率な徴兵制度に「国防能力を脅かすとして徴兵制廃止に反対を表明していた」のだろうか。これも疑問で
  • 韓国は侵略戦争の被害者ではなく共犯者だったと言っても韓国政府に通じない理由: 極東ブログ

    この手の議論には参戦したくはないし、する気もないが(原理的に不毛だからということをこれから説明する)、このところなんどかツイッターとかで見かけたブログの話題に、韓国は侵略戦争の被害者ではなく共犯者だった、というのがあった。 そういうネタを書く人々のことがまったく理解できないわけでもないし、いやそれは違うと反論したいわけでもない。だがそれ以前に、そのネタ話は、原理的に韓国政府に通じない理由は、はっきりさせておいたほうがいいんじゃないかとは思った。ネタを真面目に受け止めている人が多そうなである。 ところが、ネタを正す話になるとあまり見かけないように思う。ネットだとどうしても反韓か反日みたいな紅白歌合戦風になってしまうので、しかたがないのかもしれない。簡単に概要だけはメモしておきたい。 このネタ話だが、前提を簡単にまとめておく必要があるだろう。曰く……戦前の朝鮮半島は日の領土であり、その地の市

  • 現下のイラク危機、雑感: 極東ブログ

    イスラム系武装組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」によるイラクの情勢が急展開しているかのように見える。簡単に現時点の雑感を書いておきたい。 現在の事態の象徴的な出来事は、6月9日の夜、イラク首都バグダッド(Baghdad)北方350キロに位置するイラク第2の都市、ニナワ(Nineveh)州の州都モスル(Mosul)が陥落したことだった。数百人程度と見られるISISによって、州庁舎や刑務所、テレビ局が占拠された。 しかし、突発的な侵攻というわけではない。すでに昨年末からISISの活動は活発化していて、1月にはバグダッドに近いファルージャがISISの元に落ちている。ファルージャは、もともとスンニ派の多い地域であり、シーア派色の強いマリキ政権への反対者が多い。 この時点で、米国もイラク国内の事態に懸念し武器供与を強めている。現マリキ政権もその補助を受け、それなりの対応をしている。例え

    現下のイラク危機、雑感: 極東ブログ
  • オバマ米大統領が民主党鳩山首相にガッカリしたのがよくわかった: 極東ブログ

    こういうのもなんだが、私は民主党政権自体に関心がなくなりつつある。この先、政治の失態から国家の存亡にかかわる事態となっても、国民の選択の結果なんだからしかたがないなと思う。戦前の日国民もこんなふうに政治を見ていたんだなと歴史の理解を実感を込めて深める機会が得られたと考えるとよかったことかもしれない。滅びゆくものを見果てるというのは、平家物語以来の日の美学でもあるし。 自分で批判できる部分については、すでにこのブログで書いてきた。それでも、まだまだガッカリし足りないんだなと心を新たにする。というか、オバマ米大統領が民主党鳩山首相にガッカリしたのがよくわかった。鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金事件についての、彼の発言の変容ぶりによく表れている。 平成21年11月06日、参議院予算委員会で、まだ自民党にいた舛添議員が偽装献金事件について鳩山首相に問いただしたところ、彼はこう

    shintya1228
    shintya1228 2014/05/25
    オバマ米大統領が民主党鳩山首相にガッカリしたのがよくわかった  こういうのもなんだが、私は民主党政権自体に関心がなくなりつつある。この先、政治の失態から国家の存亡にかかわる事態となっても、国民の選択の
  • [書評]7カ国語をモノにした人の勉強法(橋本陽介): 極東ブログ

    書名に惹かれて「7カ国語をモノにした人の勉強法(橋陽介)」(参照)というを読んでみた。面白かった。かなり同意できる内容だった。 書籍の名称は、たいていは出版社や編集者が付けるものだ。よく書評なのでは書名についていろいろと評が付くこともあるが、そういう場合、著者というのは困惑するしかない。とはいえ、この書名については、嘘があるというわけでもない。では、モノにしたという「7カ国語」は何か、とまず見ていく。 私はこれまで言葉と文学に関する研究を行いつつ、数多くの外国語を学んできました。母語である日語の他に、中国語、英語、フランス語、ドイツ語スペイン語、ロシア語を習得し、まだ習得には至りませんが、韓国語などを学んでいます。 「7カ国語」は、日語を含めて、中国語、英語、フランス語、ドイツ語スペイン語、ロシア語ということだろう。 韓国語についてはかなり謙遜されているので、逆に言えば、他に上

    [書評]7カ国語をモノにした人の勉強法(橋本陽介): 極東ブログ
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    shintya1228 2014/05/05
    7カ国語をモノにした人の勉強法(橋本陽介)  書名に惹かれて「7カ国語をモノにした人の勉強法(橋本陽介)」(参照)という本を読んでみた。面白かった。かなり同意できる内容だった。 Tags: from Pocket May 05, 2014 at 03:55PM
  • 無料語学学習サイト・Duolingo(デュオリンゴ)の微妙な楽しみ: 極東ブログ

    無料で語学が学べるDuolingoというサービスがある。知っている人もいるかもしれない。へえ、いいじゃないのと思う人もいるかもしれない。しかし、先日までは日語話者を対象にしていなかった。だから知らない日人も少なくないだろう。英語を使う人がフランス語やスペイン語を学ぶという感じのサービスだったのだ。 そこで僕は英語でフランス語学習をするのにこれを使っている。音声中心のピンズラー方式でフランス語を学習したので、"je veux"と"elle veut"の違いがわかっていなかった。お恥ずかしいかぎり。 で、Duolingoが便利かというと、微妙な感じ。話が前後するけど、このサービスにはディスカッションの機能があって、「現状Duolingoはこれでいいのか」とか「文法をもっときちんと教えろよ」とか、いろいろみんなが議論はしている。それもけっこう面白い。 このDuolingo、先日、日人向けに

    無料語学学習サイト・Duolingo(デュオリンゴ)の微妙な楽しみ: 極東ブログ
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    shintya1228 2014/05/03
    無料語学学習サイトがDuolingo(デュオリンゴ)の微妙な楽しみ  無料で語学が学べるDuolingoというサービスがある。知っている人もいるかもしれない。へえ、いいじゃないのと思う人もいるかもしれない。しかし、先日まで
  • 「セウォル号」沈没報道の関連で思ったこと: 極東ブログ

    韓国南西部・珍島沖で旅客船「セウォル号」が沈没した事故は、まだ全貌がわからないが、現時点で見ても痛ましい出来事だった。 ただ、日のNHK7時のニュースが連日、この他国の事件をトップにあげているのは多少不思議にも思えた。NHKとしては近い隣国なので国内ニュースと同様の扱いをしているのかもしれないし、イタリアの旅客船「コスタ・コンコルディア」の座礁事故でも欧米で大きく取り上げていたことを思い出せばそう不思議でもないのかもしれない、とも思ったが、イタリアの旅客船については、欧米人全体の話題であり、さらに日人や中国人の乗客もいたので、国際的な事件だったと言える。この点、「セウォル号」沈没と日国民の関わりはそれほどは深くないだろう。私のニュースへの感覚でなにか前提条件が抜けているのだろうかという関心からも、それなりにこのニュースは追っていた。 当初気になったのは、なぜ救助がそれほどはかどらない

    shintya1228
    shintya1228 2014/04/28
    「セウォル号」沈没報道の関連で思ったこと  韓国南西部・珍島沖で旅客船「セウォル号」が沈没した事故は、まだ全貌がわからないが、現時点で見ても痛ましい出来事だった。  ただ、日本のNHK7時のニュースが連
  • 台湾とピンイン: 極東ブログ

    現下の台湾での学生による立法院占拠についてはなかなかブログに書きづらい。ごく簡単に言えば、心情的には私は学生を支持したいが、国際政治・経済的な観点あるいは日の国益との関連から見れば、この運動は、かつての韓国の米国牛肉輸入反対運動や日の反TPP運動のように反動的なナショナリスティックな運動にも見え、支持しがたい面もあるからだ。 ではどうなのか。近景としては学生に注意深く平和裏に運動を進めてほしいし、巨視的には台湾の難しい状況――中国に経済的に飲み込まれること――に同情するしかない。中国経済に飲み込まれず台湾が存立していけるかは、難題に思えるし、日もまた同様の立場にある。 さらに巨視的に見るなら、中国経済が開かれていくことは現在の近景とは逆に、中国台湾化につながる。そしてそれは中国社会の不安定化と軍事強化の矛盾を強くするだろうし、その余波を日が強く受けることになるだろう。日は、静か

    台湾とピンイン: 極東ブログ
    shintya1228
    shintya1228 2014/04/18
    台湾とピンイン  現下の台湾での学生による立法院占拠についてはなかなかブログに書きづらい。ごく簡単に言えば、心情的には私は学生を支持したいが、国際政治・経済的な観点あるいは日本の国益との関連から見れば
  • 漢文と中国語はどう違うのか: 極東ブログ

    中国語を学びたいと思った動機の一つは、漢文と中国語がどう違うかということだった。違うということは知っていた。現代中国人も論語などは読めないということも知っていた。が、それがどういう感覚なのかというを、その内側に入って知りたいと思った。 普通に考えれば、私たち現代日人も平安朝文学をそのままでは読めないが、それでも、一定の年齢になって長く日語というのに接していると、古代の言葉もそれなりにわかる部分は出てくる。その歴史的な言語感覚は、中国人の場合、どういうものだろうか。 それが少しずつ見えてきた気がする。 論語の冒頭を例にしてみたい。現代の日の漢字を使うとこうなる。なお高校とかでは日漢字で教えているだろうか。 子曰:“学而時習之,不亦説乎。有朋自遠方来,不亦楽乎。人不知而不慍,不亦君子乎” これを学校では、こう下していると思う。他の下し方もあるが。 子曰く、学びて時に之を習う、また説ばし

    shintya1228
    shintya1228 2014/04/18
    漢文と中国語はどう違うのか  中国語を学びたいと思った動機の一つは、漢文と中国語がどう違うかということだった。違うということは知っていた。現代中国人も論語などは読めないということも知っていた。が、それ