グローバルエナジー(東京・中央区)が開発した風力発電用風車翼「ベルシオン」が、いよいよ世界デビューを果たす。韓国の新興企業「ANYTEKSYS」、マレーシアの「EMAX」とこのほど特許・技術供与契約を結んだ。マレーシア政府が12月に開始する奥地電源開発プロジェクトで、発電設備のない250地域へ風力発電ユニットとして供給していく計画だ。 ◆真逆の発想 世界に貢献 「日本発の技術を日本国内で最初に使ってもらうことはできなかったが、マレーシアの人々のため役立ててもらえればうれしい。日本発の技術が世界に貢献できるということには変わりがない」と、同社会長で発明者の鈴木政彦氏。設備の移送先も奥地ばかりのため、すでに移送の簡単なユニットの開発に着手している。 グローバルエナジーのベルシオン翼は業界や学界の従来の常識とは真逆の発想で作られている。例えば翼の形は先端が広く根元が細い。このため日本国内で