ブックマーク / www.reading-salad.com (56)

  • ショートショートの神様『星新一』 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    インテリアとしてもお洒落 表紙からステキな一冊。 ショートショートの神様と呼ばれる星新一さんのを読んでみました。 冒頭の一行。 『一枚のガラスを境にして、冬と夏とがとなりあっていた』 真冬に暖房が効いた店内からの描写ですが、こんな一文書けますか? 個人的にも星新一賞が憧れの賞になりました。 あっ、書評はなんと『恩田陸』さんが書いてます!!豪華! SFは未知の領域ですがエントリーしてみます。

    ショートショートの神様『星新一』 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
  • プロの指摘✒︎ - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    鋭い切れ味 こんにちは。とうかいりんです。 原稿用紙300枚以上書いたものをプロに見てもらったところ、 『典型的な一次落ちの原稿です』と。 えΣ(Д゚;/)/~ ポイントは典型的な。 書いてる人はオリジナリティを出そうとしているのに、典型的な沼に足を突っ込んでいるのです。 無意識に。 こうなると300枚書いてから見てもらうスタンスがダメ。 石橋を叩いて渡るように数枚で『どうですか?』と聞いてみるしかありません。だって、全部書き直しなんですから(´д`|||) あなたの名作 この最高だった!! と思えるあなただけの名作の1ページ目には何が書かれているでしょうか? そこに魅力があるんです。 そうじゃないと選考委員は唸ることなく、読むことをやめてしまう。 そうなると1ページ目にいったい何を書けばいいのか?! 今ここまで戻ってきました(笑) 頂上まで登った山の足元を崩して、スタートラインに立つ

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  • プロット合格までの道のり - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    ようやく◎をもらえた! こんにちは。とうかいりんです。 7月23日からプロの添削を開始し、3の長編のプロットのご指導を受けていました。 3日間かけて、プロットを何度も練り直し、ここで判明したのは3中2はデビュー不可ということ。 私が取り扱ったテーマそのものがダメだったのです。 ラーメンの材料以外のものでラーメンを作ろうとしても、それはいつまでたってもラーメンに近づかないようなもので、『新人賞』というレシピに対して明確に違う材料を用意してしまったんだというのに気付くまでで3日を要しました(;´д`) もちろん添削していただける枚数は決まっているので、これは必要な回り道と考えるしかない! 5日目でようやくスタートライン たった今PC💻を立ち上げたら『とうかいりんさん、これで良さそうです』と。 素直に嬉しかった!! ここ数日で『あれ?これはもうプロットの段階で迷宮入りかな?』と落ち込み始

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  • プロ作家による小説の添削に出会う - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    出会い こんばんは。とうかいりんです。 若桜木虔先生の書籍『小説新人賞の傾向と対策』に出会い、一気に読み上げ、先生にメールしてみたところ通信添削講座があることを知りました! 知らなかった!! 先生のメール回答は当に驚くほど早く、全てがその日、深夜遅くにメールすれば翌朝なんです! 感動する(。pω-。) まずはプロットから 先生にまずは3の作品のプロットをみてもらうところからスタート。 このブログを使ってようやくプロ作家への道の実体験を記せそうです。 ダメ出しの連続ですが、頑張ります╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

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  • 書評『小説新人賞の傾向と対策』若桜木虔 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    小説新人賞の傾向と対策 こんにちは。とうかいりんです。 web検索をしていたらたまたま発見した若桜木(わかさき)先生の。 何人もの作家を世に送り出している先生なので読むしかないと思い、即購入。面白くて二日で読み終えました! 感想は『あぁ…最初に出会いたかった…』です。ため息が出るほどの衝撃。 対・新人賞 先生曰く、『新人賞用の作品とデビューしてからの作品は読み手が異なるため、そもそも同じように書くべきものではない』。 えぇ?! とにかく面白い作品を作ればいいと考えていた私にとってあまりにも衝撃な一言。 今やっていることは、デビュー後の一般読者に向けてやることだったんです。 では、新人賞向けに何を書くか? それは『選者』と言われる下読みのプロに「あぁ、どこかで見たような話だな。デジャビュだ」と思わせないこと。 それも最初の数ページで。 ここが最重要で、最初の数ページで既視感を与えない作品を

    書評『小説新人賞の傾向と対策』若桜木虔 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
  • 書評『バズる文章教室』三宅香帆さん - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    『文芸オタクが教える バズる文章教室』 発売から一ヶ月で重版三刷。すでに累計2万2千部。今、凄い勢いの作家! 私自身が『書き出しだけ大賞』に応募したこともあり、これは読むしかない一冊でした。 感想は『自分の文体を見つける上で凄く勉強になる』です! 決まらない文体 好きな作家のを読んでいる時、ストーリーもさることながら、実はその作家の文体が好きだということに気付かされる一冊です。 このでは三宅さんの好きな作家さんの文体の特徴を分かりやすく、しかも『楽しく』(ここ重要)読書に伝えてくれます。 三宅さんならではの視点で文体に切り込むと、こんなにもバリエーションがあったのかと驚かされるほど。 最後まで読むとぼんやり自分の好む文体が見えてくるだけでなく、三宅さん自身の文章の書き方が好きになるはず! まとめ 小説家を目指している人でなくても、SNSなどで何か文章を発信する人には必見の一冊です🎶

    書評『バズる文章教室』三宅香帆さん - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
  • 『ペンの力』ブログ小説NO.47 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    ペンの力 一人の作家がペンと一冊の戦争を止めた。 彼は戦場の写真を見る度に胸を痛めていた。一度きりの人生。 兵士である彼らにも幸せになって欲しい。彼らを待つ家族や友人を思うと、じっとしているわけにはいかなかった。 彼は全世界の兵士に向けて短編の物語を贈った。 戦地でそれを手にした兵士は次々に涙し、戦いをやめ、そして帰国した。 物語の内容を彼は明かさなかったが、世界中の兵士が彼の執筆活動を広めた。 彼は後に『ノーベル平和賞・文学賞』を同時に受賞した。 そしてこれを機にノーベル平和賞がこの世から無くなった。 www.reading-salad.com

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  • 『逆サンタクロース』ブログ小説NO.46 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

  • 『心の虹』ブログ小説NO.45 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    心の虹 この世で一番、僕は科学の授業が大っ嫌いだ。 白衣を身につけた先生が僕ら生徒に小難しい知識をぶつけるだけ。 科学の知識をつけて何になる。みんなが先生のように頭が良いわけじゃない。 毎日そんな不満に心がすさんでいた。 「何か質問は?」 先生がメガネの位置を中指で直しながら、クールな調子でいつものように僕らに質問した。 全然関係のないことを聞いてやろうと僕は手を挙げた。 「今習ったことをマスターすれば、虹がなんで見えるのかわかるようになりますか?」 さぁ、馬鹿にすれば良い。太陽光の角度がどうとか、どうせ難しいことを並べるのだろう。 「良い質問だ。虹が見える現象は実に奥深い。例えば君たちがホースで何かを洗う時を想像してみてくれ。そこには今教えた記号や法則みたいなものを超えて、洗う人の心が現れる。美しい気持ちが虹を見せるんだ」 僕は科学が大好きになった。

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  • 『階段』ブログ小説NO.44 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    階段 夜 そう 毎晩だ 階段の夢 どこまでも 遥か彼方まで その階段は続く 見えない行き先へ 汗を流しながら登る この階段は人生の暗示 ゴールに何が待つのか? 知りたければ登るしかない そこに必ず光があると信じて 私は今日も登る。夢よ醒めるな 今日こそはエンディングが見たい たとえそれが地獄であったとしても 辿り着くことに意味がある。さぁ登れ www.reading-salad.com

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  • 『笑う意味』ブログ小説NO.43 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    笑う意味 「残念ですが…」 私は診察室で泣き崩れた。たとえ治せなくても医師であるならば、希望を持てる言葉を聞きたかった。 可能性は0。そういう台詞だ。 私は退院を決意し、余生を好きなことに使うことにした。 大好きだったお笑いのまだ売れていないコンビのライブ。私はそこで病気のことを忘れるくらい笑った。 当に久しぶりだった。病室から眺める景色はいつしかセピア色に染まり、生きている意味を見出せなかった日々。 それが退院した瞬間にこうだ。世界が変わった瞬間だった。 芸人さんと連絡先を交換し、体調が悪い時にはライブ終わりに自宅まで来てくれてネタを披露してくれた。 私の笑い声だけがきっとアパートに響き渡っていたことだろう。 母に必死に頼まれた久しぶり診察。行きたくなかったけれど、母のためにも、いつも笑いを届けてくれる彼らのためにも仕方なく診察室をノックする。 診察の結果、奇跡的に癌が大幅に小さくなっ

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  • 『消失病』ブログ小説NO.42 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    消失病 消失病。 それは国家に指定された難病の中で、1億人に1人という最も重い後天性の病だ。 令和後半に罹患者が国内で確認され始め、瞬く間に危険な病気だと認知された。 消失病は身体の成長に連れて、徐々に皮膚を含めた細胞が透明になっていくものだ。最後には人として存在するのに、誰からも目視されなくなる孤独な病。 夕日を見ながら病気があっても構わないとこれまで共に歩んでくれた彼女を横目に最後の時を感じていた。 右手が透けて、夕日のオレンジが身体に直接染みる。 「ごめんな。今までありがと。消えたらオレのことは忘れてくれよ」 「そんなの絶対に無理。見えなくなるだけで、生きているならそばに居てよ」 「それはダメだ。お前にはちゃんとした人生を歩んで欲しいんだ」 「なんで…。なんでよりによってあなたに病が…」 最後に二人で流した涙が透明に輝いた。 www.reading-salad.com

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  • 『沈黙』ブログ小説NO.41 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    沈黙 「いつも応援してくれてありがとう。みんなと出会えて良かった。また来世で会おうな!それでは聴いてください。僕らの最後の曲『沈黙』」 ドームが歓声で揺れる。 ライブの終曲なのに会場を埋め尽くした数千人のファンは帰る気配もない。 「さぁ、もう逝こう。あの大空の彼方へ」 サビ前で地鳴りのような盛り上がりを見せる。そしてファンがグッズで買ったレプリカの拳銃を一斉にこめかみに当てた。 この曲の最後のサビでバンドメンバーがする定番の仕草だ。これがどのバンドよりもカッコいい。 彼らの歌詞はいつも生と死の狭間で揺れていて、生きにくい現代社会でもがく若者に絶大な支持を得ていた。 突然の銃声はファンの歓声の中に消えた。 舞台に流れるヴォーカルの鮮血に誰も気づくことはなかった。 www.reading-salad.com

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  • 『万華鏡』ブログ小説NO.40 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    万華鏡 霞雲の上に座り、万華鏡であの子を探す。 ぼんやりと青く光る筒をゆっくり左に回し、彼女の過ごした時を遡った。 彼女は幼い頃に事故で両親を亡くし、それでも笑いながらこれまで歩いてきた。 時には孤独で涙を流す夜もあったけれど、決して人に見せることはなかった。 少しの罪悪感を覚えながら今度はぼんやりと赤く光る万華鏡をゆっくりと右に回した。 スライドショーのように彼女の未来がコマ送りで見えた。 覗いた彼女の未来には僕の姿があった。 僕は彼女の元へと走った。 www.reading-salad.com

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  • 『書き出しだけ大賞』を狙う✒︎ - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    とにかく楽しい こんにちは。とうかいりんです。 7/15に〆切が迫ったTwitter企画の『書き出しだけ大賞』。サンクチュアリ出版さんが手掛ける面白い文学賞です! ルールは簡単。 『書き出しの一行』だけで、どれだけ面白い作品と思わせることができるか! 楽しくて私もつい11作品も応募してしまいました。まだまだ永遠に書けそう(笑)。 こういった企画は見つけるだけでワクワクします。 賞金は付加価値に過ぎず、『あぁ、こんな意外な書き出しが可能なんだ』ということを他の書き手さんから学べるいい機会。 皆さまもぜひTwitterをのぞいてみませんか?(人゚∀゚*) 天使の囀り✒︎ (@tensino_saezuri) | Twitter

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  • 『夜喰虫』ブログ小説NO.39 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    夜喰虫 蝉が夏を奏でる。 そよ風に呼応するように風鈴の音が後を追う。 今も昔も変わらない日の夏の風景。 風呂上がりに家族でスイカをかじる。それが一番の楽しみだった夏の夜。 「昔はね、夏といえば蚊やハエに悩まされたものよ」 母が聞いたことのない虫の名前を口にした。僕はスイカの種をスプーンでよけながら母に聞く。 「何それ?聞いたことないや」 今から百年後の日。 ついに人類は邪魔な虫を科学技術により根絶した。夏に刺された蚊の跡に悩むことも、腐敗した品にハエが飛び回ることもなくなっていた。 「母さん!!  窓の外がおかしい!」 もうすぐ深夜だというのに、突然我が家にスポットライトがあたったように外が明るくなった。目を細めて網戸越しに景色を見る。 「何?え?嘘…」 根絶された虫たちは黙っていなかった。 『夜喰虫ーよるくいむしー』 大量発生したそいつらは、身体中から光を放ち、日から夜を奪った。

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  • 『召喚』ブログ小説NO.38 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    召喚 赤く光る人差し指を突き立て、一直線に大地へと落とした。 指先で素早く魔法円を描くと両手で印を組み、術を唱える。 辺り一面が闇に包まれ、イメージしたモノを自在に呼び出すことができた。 『召喚士』 私は魔法学校を首席で卒業し、皆の憧れの的となった。 龍などの幻獣召喚を必死で練習する親友を横目に私は微笑んだ。 「首席は何を出すのです?」 親友が汗をリストバンドで拭いながら私に聞く。 私は笑顔で即答する。 「おじいちゃん」 ずっと会いたかった。 www.reading-salad.com

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  • 『希望のランタン』ブログ小説NO.37 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    希望のランタン 「いらっしゃい」 カランと店内入口の鈴が鳴ると同時に老婆が僕を睨らみながらそう呟いた。 「ここで希望のランタンが手に入ると聞いたんです。不治の病の母を治したくて」 店内には極彩色に輝くランタンが所狭しと並んでいた。 一つ一つが繊細な輝きを放っている。 「何でもあるよ。でも使い方を間違えるな。ランタンによっては昼夜を逆転させちまったり、古代生物を呼び寄せちまう物まであるからね。そう言えば先日は使い手がランタンの中に吸い込まれるレア物も売れたんだった」 僕は震える手を押さえながら母の顔を思い浮かべ、彩り豊かな一つを手に取った。 「あぁ、それにしたか。灯りを点けてみてのお楽しみだね」

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  • 『輪廻転生』ブログ小説NO.36 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜

    輪廻転生 夏の蚊は願った。 人に忌み嫌われる存在でなく、喜ばれる存在になりたいと。 『神は蚊から針を奪い、代わりに光を与えた』 蛍は願った。 儚い命で飛び回るよりも大地を強く駆け回りたいと。 『神は蛍から光を奪い、代わりに脚と角を与えた』 ユニコーンは願った。 贅沢な悩みだが、この姿のまま空を再び飛んでみたいと。 『神はユニコーンから角を奪い、代わりに翼を与えた』 ペガサスは願った。 人にいつか触れてみたいと。 『神はペガサスから翼を奪い、代わりに針を与えた』 夏の蚊は想う。あぁ、自分は何がしたかったのだろうと。 願いが明確でなかったために、神の慈悲を活かすことができなかった自分に涙した。 夏のにわか雨は上空で嘆く蚊が起こす。 『神は蚊から羽と針とその姿形を奪い、代わりに無力な姿に変えた』 www.reading-salad.com

    『輪廻転生』ブログ小説NO.36 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜
  • ついに家族が見つかりました🐈 - 読むサラダ〜ある作家の挑戦〜