オフィス用品大手の「アスクル」は、大規模な火災が起きた埼玉県の物流倉庫を大手不動産会社に売却し、この会社が倉庫を建て直してアスクルに貸し出す形で再建が進められることになりました。 代替の施設を整備するなどして、ことし9月までに配送の遅れは解消されたということですが、火災が起きた倉庫は損傷が激しく、アスクルは再建の方法を検討していました。 その結果、アスクルは費用の負担を抑えるため、自社で保有する物流倉庫はすべて売却し、借りて利用する形に切り替えることを決めました。この方針に沿って、火災が起きた埼玉県の倉庫と福岡市にある倉庫を、今月20日、東急不動産が作る特定目的会社に合わせて204億円で売却することになりました。 東急不動産側は焼け残った建物を解体し、最新の防災設備を導入した物流倉庫に建て直してアスクルに貸し出す計画ですが、時期は未定だとしています。