株式会社オルタナティヴ・マシンは、「⼈⼯⽣命(ALife)」研究から⽣まれた理論や情報技術の社会応⽤に挑戦する会社です。 最適化や効率化を追求するテクノロジーのあり⽅ではなく、自律性や適応性、愛情や親しみ、存在感など⽣命的な新たなテクノロジーのあり⽅を探求し、 あらゆるものに生命性をインストールすることをミッションとしています。 Learn More »
人工生命と人工知能は、何が違うのか? 第2話:東京大学広域システム科学系教授|人工生命研究者・池上高志教授 文/吉田真緒、写真/荻原美津雄、取材・編集/FOUND編集部 第1話では、私たちにとって、これまであまり馴染みのなかった「人工生命」の基本について教えてもらいました。 その基本をごくごく簡単に言うと、人工生命とは、「生命という概念を更新し続けながら研究するもの」「生命に近いもの」「生命の進化の過程はどうふるまわれてきたか、あるいはふるまわれるかを研究するもの」ということが、わかりました。 抽象的かつ哲学的に感じられる概念も、ビジュアルと一緒に説明してもらうと、少しずつ手触り感が増していきます。 しかし、この人工生命という難解な研究は、社会にどのようなビジョンをもたらすものなのでしょうか? 人工知能とは、何が違うのか? 池上先生が話を進めてくれます。 アンドロイドが指揮者!? アートと
人工知能の先の世界をいく人工生命とは何か? Beyond AI 第1話:東京大学広域システム科学系教授|人工生命研究者・池上高志教授 文/吉田真緒、写真/荻原美津雄、取材・編集/FOUND編集部 「生命を人工的につくる」とはどういうことなのでしょうか? まさか、映画「ブレードランナー」や「ターミーネーター」に出てくる、心が宿っている(ように見える)アンドロイド? のようなものをつくるということ? そこで、人工生命の第一人者である池上高志教授に、このことについて教えてもらうことにしました。 取材を終えた後、編集長からこんな感想が。 「なにか、脳みそをかち割られる感覚を覚えた」。また、同行したFOLIOのエンジニアである廣瀬達也氏は「今日で人生観がガラッと変わった」と。 今回は、価値観が大きく揺さぶられる、人工生命の話をお届けします。 ▶ 話を聞いた人 東京大学大学院総合文化研究科・広域科学専
テクノロジーアートのショーケースイベント『MEDIA AMBITION TOKYO 2014』が、2月7日から東京・六本木ヒルズ52Fの東京シティビュー、青山のINTERSECT BY LEXUSで開催される。 2回目の開催となる『MEDIA AMBITION TOKYO』は、テクノロジーとアートにスポットをあてるイベント。様々なアーティストたちが参加する音楽イベント『MAT LIVE』と、16作家によるメディアアート作品の展示から構成される。 東京シティビューで開催される『MAT LIVE』の出演者は、2月7日にTOWA TEI、MADEMOISELLE YULIAら、2月8日の渋谷慶一郎プロデュースによる『Media Ambition Tokyo Live Version.「Digitally Show」』には、ATAK Dance Hall、Ametsub、Hair Stylisti
不可視の都市の複雑系理論 | 池上高志 Complex Systems Theory for Invisible Cities | Ikegam Takashi 都市に住む人にとっての自然な環境とは、人工的な建築物と広告塔の文字、それらが形づくる地平線の輪郭からなり、車を運転すれば、実際の風景とナヴィゲーションの仮想風景によって風景がつくられる。仮想と現実は都市においては自然なフレームであり、別な言い方をすれば都市は本質的に不可視である。複雑系は仮想と現実の違いをコンピュータのなかに仮想世界を構築することでわかろうとする試みである。例えば、カオス的な複雑さや進化のダイナミクスを使って、生命の持つ四つの特徴、自己維持(ホメオスタシス)、増殖、進化、そして運動を暴こうとする。そして生命そのもの(life Itself)もまた不可視なものである。 生命の四つの特徴はまた都市の特徴でもある。都市も
米カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)で撮影されたJ・クレイグ・ベンター(J.Craig Venter)博士(2007年6月29日撮影)。(c)AFP/EVAN HURD 【12月17日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が設置した生命倫理問題研究に関する大統領諮問委員会(Presidential Commission for the Study of Bioethical Issues)は16日、新たな生命体創造のために生命体のDNA操作を行ういわゆる合成生物学について、リスクは限定的であり、研究推進を許可すべきだと勧告した。 同委員会はこの問題に関する報告書を発表し、慎重かつ自己規制のもとに新たな生命体の創造手法を研究することで、クリーンエネルギー、汚染管理、医療などの各分野で有益な革新をもたらす可能性があると指摘。合成生物学は限定的ではあるが顕著
人工生命ティエラ 「人工生命は、生命系特有の振る舞いを示す人工的なシステム についての研究である。 これは生命というものを、地球に生じた特別な例に限定せず、 可能な限りの表現を通して説明しようとするものである。(中略) 究極の目標は、生命系の論理形式を抽出することである」ラングストン 進化生物学者であるトム・レイは熱帯雨林で、 進化の形跡を求め観察を続けていたが、 次第に強い不満を感じるようになっていった。 「進化のプロセスに対して、人間の寿命はなんて短いんだ! 進化のプロセスをこの目で見ることはできないものか!」 1987年。 トム・レイは東芝のパソコンを買い、それを使って、 学生のころに思いついた自己複製するプログラムを作ろうと考え始めた。 レイは、人工生命という言葉の名付け親であるラングストンの噂を聞きつけ、 彼と連絡を取り合い、ついには、 人工生命システム「ティエラ」を生み出し、
※ 講義用資料 ― 記 事 内 容 ― □ セル・オートマトン □ 人工生命のシミュレーション □ 進化する仮想生物 □ 2次元セル・オートマトン+音楽生成装置 □ マルチエージェント・システム、他 ± □ セル・オートマトン セル・オートマトン〔セルラ・オートマトン;(複数形)〜・オートマタ〕: パズル仕様の計算モデル。 縦・横・斜めで計八つの近傍それぞれの「オン/オフ」を内部状態としてもつ「セル」が、任意の単純な規則に従い、ある入力によって内部状態を時々刻々と(離散的に)変化させ、配列関係を不連続に変えていく。 原理的にはn次元のセル・オートマトンが可能だが、実際には3次元の範囲内で研究されているという。 上に引用した図・動画*1は「ブリンカー」と呼ばれる2次元セル・オートマトンの単純な事例。 各セルの変化が、全体としては縦・横の二周期で振動・点滅する振るまいを
1 オートポイエシス 生命は、内側と外側を仕切る「膜」あるいは「インターフェイス」を自律的につくり続けるシステムである。境界なき生命をわれわれは生命とは認識できないし、内側をつくることによって、勝手なことを内部で繰り広げることができる。膜を通して好きなものだけを内側に取り込んで、精密な構造物をつくり上げることができる。例えば細胞はそうした例だが、生命現象の所与の性質、個体、個別性、なわばり、所有概念、そういうものはすべて内側と外側をわけたところに派生する。 生命理論において中心的な役割をなす、オートポイエシスという理論がある。これは生命の本質を、自己複製や進化ではなくて、境界条件の自己算出という形で捉え直すものである。化学反応を使った例では、代謝物質が触媒作用で膜の分子をつくる。その分子がつながって膜をつくり出す。その膜に囲われていることで触媒分子が局在化させられ、恒常的に触媒分子により膜
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