・ダメなものは、タメになる テレビやゲームは頭を良くしている 読書とテレビゲームではどちらが頭をつかうだろうか、タメになるだろうか?。 ずばりゲームであるという本である。 著者は過去30年間に映画や音楽、テレビやゲームなどのポピュラー文化の中身が複雑になり知的な要求度が高まったと分析し、その傾向を「スリーパー曲線」と名づけた。視聴者はテレビやゲームをするとき、平坦な読書体験よりも遙かに頭や五感をフルに働かせているという。 たとえば70年代のテレビ番組と現在のテレビ番組を比べると内容の複雑さや展開スピードの速さが段違いだ。マルチスレッド(複数のストーリーが並行して進む)、点滅矢印(わかりにくいヒント)、社会的ネットワーク(錯綜する人物相関図)といった点で最近の人気ドラマのスリーパー曲線を検証している。 ネットやゲームにはまると人間関係がおろそかになるというのも俗説に過ぎない。なぜならネットで