『針聞書』からフィギュアが這い出したスーパー匠の技が再現した愛嬌あふれるハラノムシ J-CASTの企画でハラノムシたちが400年の眠りから覚めました。今回出版した『針聞書 虫の知らせ』の関連グッズとして復活です。戦国時代の原典『針聞書』では紙に描かれた虫ですが、これを現代の名工のセンスと腕で再現すると、かくも愛嬌のあるフィギュアとなりました。 書名の「虫の知らせ」の源流をたどると人形浄瑠璃「菅原伝授手習鑑」に行き着きます。いいにくいことを他人に言うときに、「いやあ、虫の知らせで・・・」などと、虫のせいにしたというのが、この言葉の始まりだと言います。虫が悪者になってくれる。それで人間関係を滑らかにする。森林が多い日本列島には他の国にはないくらい虫が多く生息しています。日本人と虫の深い関係が、この生活の知恵を生んだのでしょう。 この虫たちは、いやな人間関係をお祓いしてくれる護符、お守りです