裸眼視力が0・3未満の子供の割合が幼稚園と小中学校でいずれも過去最高となったことが11日、文部科学省が実施した平成20年度の学校保健統計調査(速報)で分かった。中学校では22%を超え、4分の1に迫った。また、肥満傾向児の出現率(男女計)は11、14、17歳ですべて2年連続下がり、文科省は「学校での栄養指導と家庭の意識向上が背景にある」としている。 調査結果によると、裸眼視力0・3未満の子供の割合は、幼稚園0・8%(前年度比0・3ポイント増)▽小学校7・1%(同0・6ポイント増)▽中学校22・4%(同2・1ポイント増)。高校は同2・2ポイント増の28・4%で、過去最高ではないが上昇傾向にある。 いずれも平成16度ごろを境に、改善傾向が悪化に転じているのが特徴。文科省は「パソコンやゲーム機の長時間使用が一因とみられるが、明確な原因は特定できない」としている。 肥満傾向児の出現率は11歳10・5