島根原発(松江市鹿島町)の敷地内に侵入したとして、松江署は1日、建造物侵入の疑いで、岡山県真庭市野川、とび職、押柄和浩容疑者(21)を逮捕した。島根原発は3号機の増設工事中で、押柄容疑者は「大型クレーンが好きで写真を撮りたかった」と供述している。 調べでは、押柄容疑者は11月30日午後5時40分ごろ、島根原発南東約700メートルにあるフェンス(高さ2メートル)を乗り越えて敷地内に侵入した疑い。警備員が発見して110番。押柄容疑者は車で逃走したが、ナンバーから、署員にまもなく発見された。 原発では、増設工事に伴い世界最大級とされる大型クレーン1基が稼働中で、最大つり上げ能力は約930トン、アームの長さは約140メートルあるという。