ピースおおさかの展示リニューアル計画 【武田肇】大阪府・市が出資する博物館「大阪国際平和センター」(大阪市中央区、ピースおおさか)が展示の一新を決めた。戦時下の日本による「加害」に関わる展示はなくなるという。何があったのか。 ■ピースおおさか、新施設構想が契機 ピースおおさかは22年前、大阪府・市が共同出資し、敗戦まで「東洋一の兵器工場」大阪砲兵工廠(こうしょう)だった大阪城公園内に建設。「戦争の悲惨さを次世代に伝え、平和の尊さを訴える」との目的を掲げる。現在の展示は、大阪大空襲のほか、戦争を被害と加害の両面からとらえることを意識し、三つの展示室で構成されている。 それぞれのテーマは、展示室Aが「大阪空襲と人々の生活」、Bは「15年戦争」(満州事変〜日中戦争〜太平洋戦争)、Cは「平和の希求」。特にBは、南京大虐殺や朝鮮人の強制連行など日本による「加害」の側面を紹介。1994年の広島平