顧客情報760万件が流出したベネッセホールディングス(HD)の原田泳幸(えいこう)会長兼社長は10日、読売新聞の取材に応じ、「セキュリティーシステム(の痕跡)によって(流出させた容疑者は)ある程度絞り込まれた」との認識を明らかにした。 原田氏は、警備体制について、「他社に比べて欠陥があったゆえの事故だとは思っていない。どんなにシステムに二重、三重のパスワードをかけてもその人たちが結託したら(情報を盗むことは)できる。最後は倫理だ」と強調した。そのうえで、「ハード(設備)、ソフト(内容)のさらなる強化を考える」と述べた。 また、原田氏は、「100回でも、1000回でも、(顧客に)謝って済むことではない。(流出)情報が危険なところにいかないようにすることだ」と述べ、情報の拡散防止に全力を挙げる考えを示した。「対応の進捗(しんちょく)状況についても、毎日のようにホームページで報告するぐらいの姿勢