最大震度6弱を記録した大阪北部地震では、6万台以上のエレベーターが止まった。復旧に時間がかかった集合住宅では買い物や通院にも支障が出て、便利な暮らしの弱点が浮かび上がった。住民が防災組織を作るなどの備えが求められそうだ。 2週間、7階から階段上り下り 大阪府茨木市の内田高徳(たかのり)さん(77)は、7階建てマンションの最上階で妻(72)と二人暮らし。6月18日の地震の後、エレベーターが動くまで約2週間、階段の上り下りを強いられた。とりわけ苦労したのは、買ってきた食料品などを運ぶ際だ。 地震の直後は余震も心配で、外出を控えていた。冷蔵庫の食材や備蓄の乾物を食べて3日ほどしのいだ後、妻が自転車でスーパー通いを再開。買い物を終えてマンションに戻ったら、内田さんが1階へ下りて荷物を受け取り、階段で運んだ。 缶ビールのまとめ買いは諦めたものの、生鮮食品は牛乳、野菜と重いものばかり。「元気なので何と