家計簿からみた365日~日別集計結果より 総務省統計局統計調査部消費統計課長 永島 勝利 総務省統計局では、GDP(国内総生産)全体の約6割を占める家計消費の実態を把握し、国の経済政策・社会政策の立案に必要な基礎資料を 提供することを目的として、家計調査を毎月実施し、その結果(速報)を翌月に公表しています。このため、家計に関する詳細かつ膨大な統計データが 蓄積されており、家計の実態を詳細に分析することが可能となっています。特に、日単位で、品目別に、消費支出を見ることのできる日別集計結果は、 他調査にはない家計調査の最大の特徴の1つと言えます。 日本人は季節に最も敏感な国民であるとも言われ、そうした傾向は、日々の消費行動の中にも表れています。 ここでは、その一端を上述した家計調査の日別集計結果から垣間(かいま)見てみようと思います。 (1年で一番、消費支出の多い日は?) まず、支出総額から始