世界でも有数の資産を持つ投資家ウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイが規制当局に提出した最新の届出書によると、同社は新型コロナウイルスのパンデミックのなかで、保有株式の売却を続けている。バフェットは、5月2日に開催された年次株主総会の席上で、同社株主たちに対して、航空会社の株式に関する自らの判断が「誤り」だったと認めていた。 パンデミックにより株価が大幅に下落するなかでも、バフェットは他の投資家と比べると静かな対応を保っている。現在は「超特大の」企業買収を行わず、バークシャー・ハサウェイの保有株式を売却して、手元に置く現金を増やす判断を示している。売却したのは、大半が航空会社と銀行の株式で、これにより同社の手持ち現金は1370億ドル(約14兆7500億円)に達した。 「オマハの賢人」の異名をとるバフェットが最近下した最も大きな決断は、保有するゴールドマン・サックス株の84%