医療従事者の働き方改革や人手不足が叫ばれる今、その対応策についてさまざまな取り組みや議論が進んでいる。こうした中で愛媛県四国中央市の石川記念会HITO病院では、ICTを活用した業務効率化によって患者へのサービス向上と働きやすい環境作りを両立している。その1つがスマートフォン(スマホ)を活用した音声認識による電子カルテの入力システムだ。リハビリテーション科の理学療法士などのカルテ入力時間を、約70%削減する大きな成果をあげた(関連記事)。 四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の川之江駅から車で15分ほどの場所に、病床数が257床の石川記念会HITO病院はある。前進である「石川病院」は1976年の開院以来、地域の救急医療を担ってきた。 2013年に地域医療再生計画にて地域の中規模中核病院として「HITO病院」にリニューアル。「いきるを支える」をモットーに「HITO(人)を中心に考え、社会に貢献する」