■無罪判決が立て続けに!? 暴かれる証拠の捏造 2014年9月9日、東京高裁で開かれた強制わいせつ事件の控訴審で、検察の控訴が棄却され、元小学校教諭の無罪が言い渡された。また9月11日にも横浜地裁で、娘2人への強制わいせつ罪で起訴された父親に無罪判決が言い渡されている。 いずれの事件も決め手は、捜査段階で作られた、被害者の供述調書の内容が不自然で信憑性に欠けるということであった。 東京高裁で争われた事件では、被害者の年齢が小学1年生とまだ幼く、供述内容に母親や捜査関係者の誘導があったと裁判所は判断した。一方横浜地検の事件に関しては、被害者が約2時間半もの間、隣で寝ていた次女に気づかれずに犯行に及んだと供述している点が不自然とされたのと同時に、警察で作られた報告書の日付が虚偽であったことも発覚し、被告人の無罪が証明されたのである。 ■「事件を作り出す」警察と、「証拠を捏造する」検察 この二つ