【ソウル=中川孝之】韓国紙・朝鮮日報は27日、いわゆる従軍慰安婦問題について、韓国政府が日本に対し、第三者による仲裁委員会の設置を提案する方針を固めたと報じた。 韓国外交通商省関係者の話としている。同紙は、韓国の憲法裁判所が昨年8月末、慰安婦問題に韓国政府が取り組まないのは違憲とした判決から1年となるのに合わせた動き、と伝えている。提案時期は、慰安婦問題に取り組む市民団体などと協議して決定するとしている。 1965年の日韓国交正常化の際、日韓は、両国間の紛争を外交協議で解決できない場合は第三国の仲裁委員らで構成する仲裁委を設置することで合意。ただ、日本側が拒否した場合、仲裁委は設置されない。