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2015年2月16日のブックマーク (2件)

  • 朝雲寸言(2015年2月12日付)

    過激派組織「イスラム国」による日人人質事件は残念な結果となった。悔しい気持ちはわかるが、自衛隊が人質を救出できるようにすべきとの国会質問は現実味に欠けている。 人質救出は極めて困難な作戦だ。米軍は昨年、イスラム国に拘束されている二人のジャーナリストを救出するため、精鋭の特殊部隊「デルタフォース」を送り込んだが、居場所を突き止められずに失敗した。 作戦に際し、米軍はイスラム国の通信を傍受し、ハッキングもしていたに違いない。さらに地元の協力者を確保し、方言を含めて中東の言語を自在に操れる工作員も潜入させていたはずだ。もちろん人質を救出するためであれば、米軍の武力行使に制限はない。それでも失敗した。 国会質問を聞いていると、陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい。 これまで国会で審議してきた「邦人救出」

  • 江戸時代の死刑-山田浅右衛門家の話

    ○はじめに その存続を巡って未だに激しい論争が繰り広げられている「死刑」制度。いわゆる「人道」に反した者に対する最高の刑罰として、古今東西あちこちにその制度がありました。 今回の背景である江戸時代にも、当然のようにその制度は存在しています。罪を犯した者に対する罰に加え、犯罪に対する抑止力という面もあったため、その手法は多種多様で酸鼻極まる光景だったとか。有名なところでは火刑や釜茹でしょうか。 凄まじいものとしては、両手足を牛にくくりつけ、一斉に走らせてバラバラに引き千切ってしまう「牛裂き」、罪人を首だけ残して地中に埋め、その首を鋸で挽き切る「鋸挽き(早く死なれても見せしめとしての効果がないので、わざと切れ味の悪い竹の鋸を用いる、通行人に鋸を挽いてもらえるように晒していた、という話もあるとか)」といったものがありました。 その中でも特に有名なのは、時代劇でおなじみの「打ち首」でしょう。単純に