東大OBや大学院生らでつくる新興企業が、世界的な食糧危機とエネルギー危機を解決する“救世主”になると売り出し中の、藻類「ユーグレナ」が注目を集めている。 和名は「ミドリムシ」とあまりありがたくない名前が付けられているため、世間受けは今ひとつだが、栄養満点な上、バイオ燃料にも利用できることから、企業側では「先入観を抱かず、まずは食べてみてほしい」と訴えている。 ミドリムシは、体長わずか0・05ミリ。植物と同じように光合成で成長する一方、自由に動き回ることもできるなど植物と動物の両方の性質を兼ね備えている。必須アミノ酸やビタミン類など59種類を含有しており食品としては栄養満点。ミドリムシを搾った油は、車や航空機などに使用可能なバイオ燃料の有望な原料としても注目されている。 ミドリムシの商品開発を続けているのが、東大OBらが2005年に設立し、東京都文京区の東大本郷キャンパス内に本店を置くベンチ