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ブックマーク / shomotsugura.hatenablog.com (35)

  • 正しくない言説を載せた本も定位置に置くべき:消極的自由主義の観点から - 書物蔵

    2013.2.3注記:かきかけで放っておいたものを最低限加筆し公開することにす。 このの話。 水からの伝言 : 世界初!!水の氷結結晶写真集 / 江勝編著 ; IHM総合研究所 [編]<ミズ カラノ デンゴン : セカイハツ ミズ ノ ヒョウケツ ケッショウシャシンシュウ>. -- (BA42419073) 東京 : 波動教育社 東京 : I.H.M.(発売), 1999.6- 冊 ; 26cm -- [vol.1];vol.2 注記: 英文併記 ; 子書誌あり ISBN: 4939098001([vol.1]) ; 4939098044(vol.2) 別タイトル: 水からの伝言 : 今日も水にありがとう ; The message from water ; 水からの伝言 : 世界初水の氷結結晶写真集 ; The message from water : thank you again

    正しくない言説を載せた本も定位置に置くべき:消極的自由主義の観点から - 書物蔵
  • 「新雑誌X」は大宅文庫にありやなしや?:戦前総会屋史文献探索の事例から古本者の存在意義について考察する - 書物蔵

    ヌートリアさんからの通報で、あんなに探し回って出てこなかった総会屋の歴史についての記事が「新雑誌X」(の別冊)にあるという。 まづもって、びっくりし、「(|| ゚Д゚)ガーン!」 「あんなに合理的な検索をしたのになぁ(=゚ω゚=)」とか思ふたことですよ。 参照作業(reference work)に於ける「合理的」とは ギョーカイの一部に「合理的な検索手段」という言い回しがあって(いちど書いたかな) これはレファレンスの教科書に出てこないが実務上ヒジョーに重要な概念で、いろいろ定番のツールをつかって、みつからなかった際の言いわけ用語なのである。 逆に言うと、そうでない検索手段(まあ術語として精確には探索手段)があるのだわさ。 合理的な検索手段ちゅーのはいいかえると、演繹的ともいいかえられよう。 探索事項をファセット分類的に分解し、各ファセットごとに探索ツールを考えていく。 たとえば。 総会

    「新雑誌X」は大宅文庫にありやなしや?:戦前総会屋史文献探索の事例から古本者の存在意義について考察する - 書物蔵
  • 佐藤優氏の「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」を読む。 - 書物蔵

    帝都高速度交通に乗ってたら目についたつり広告で、気になってた評論家・佐藤まさる氏の標記記事をやうやっと見た。 佐藤優「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」『週刊新潮』 2012年3月1日号 pp.44-45 読後の感想は、「やっぱす。。。(・o・;)」といふもの。 なににやっぱす、かと云えば。 無料貸屋論争で勝利したのはどっち? 「無料貸屋論争」(2000-2003)ってあったでしょ(σ・∀・)σ アレさぁ、図書館ギョーカイ内の連中は、図書館協会(JLA)の数字がでたでた、これで客観的に説得でけた、ぐらいのことを云うモンもをったけど、わちきは、「逆だよ(-∀-;)」と思っってた。だって、実際に、図書館=貸屋視してた人で「ああ、無罪を証明してくれてありがたい。公共図書館は無料貸屋ではなかった。誤解していた。ごめんなさい」なんて言った人、ひとりもいなかったぢゃない(。・_・。)ノ む

    佐藤優氏の「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」を読む。 - 書物蔵
    sinngetu
    sinngetu 2012/02/28
    この議論見てると歴史修正主義を連想するんだよなー。反論は無かったことにして何度も同じ話が出てくるという。反論する側のやり方に工夫の余地があるのはそうなんだろうけど。
  • 遅刻ぢゃ〜 トチゲキだすっ!`・ω・´)o:或る司書の出勤風景 - 書物蔵

    おことはり 次の記述は根も葉もあるフィクション(ウソごと)ぢゃ。 新旧かなづかひが混在するのハ、主人公の意識の混濁によるものなのぢゃ。 また「ヤヴァシ」「モーレツ」など後代の表現がみられるのはタイムトラベルによるアナクロニズムであーる(`・ω・´)ゝ もやもやーっと思ひだす ん?(・ω・。) ここはドコ?( ・ o ・ ;) わちきはダレ?(*´д`)ノ と、タイムスリップしたるは昭和三十年代。東京は半蔵門あたりを走るバスにわちきは乗ってをったのぢゃ(">ω<)っ)) もやもやーっと、記憶がよみがえってくるなり。 ん?(・ω・。) さうぢゃ、これからわちきは国会図書舘に行くのぢゃった……。 でも読みに行くのかってか?(σ・∀・)σ いやサ、そんなアタリマヘのことをしに行くのではないゾ(  ̄▽ ̄)b なんと、勤めにいくのぢゃ。 わちきハ若き国会図書舘員。これから登庁するところであったことを

    遅刻ぢゃ〜 トチゲキだすっ!`・ω・´)o:或る司書の出勤風景 - 書物蔵
  • (レファレンス)ライブラリアンが書誌(文献目録)を作っていた意義・意味について - 書物蔵

    このまへの日曜日、ユーセンくん等と飲んだ際、某出版史家にこういはれた。 『参考書誌研究』、デザイン変わってから中身つまんなくなったンで、買うのやめちゃったよ。創刊以来、ずっと持っているけれど。 一時期、私大図協の書誌作成部会といふのがあって、いろいろオモシロげなことをやっていたようである。 まえは実用品だった書誌 何年かまへ、一度、『参考書誌研究』について書いたことがあったけど、この雑誌はごく初期を除き、書誌ばかりになって「参考研究・書誌研究」ではなくなっておった。最近、業務報告みたいのを載せて、それ自体はとても参考研究とはいえんものだったけれど、てっきり編集方針が変わり、来の書誌と参考研究の2立てにもどったのかと思ったら、うわさでは変わりすぎて廃止になるとか。 件名目録が禄に整備されんかった時代、主題書誌は実用品でもあった。ただこれは、きちんとOPACで件名検索できるようになれば、(

    (レファレンス)ライブラリアンが書誌(文献目録)を作っていた意義・意味について - 書物蔵
  • 日本館界で件名がどのようにダメなのか、それは… - 書物蔵

    あまたある書誌データの要素んなかで、件名標目は、じつは一番大事であるとわちきは思う(まぁ著者標目も生没年がきちんと付いていれば同じぐらい大事だが)。タイトルや出版社など、多少ブレがあっても、もーいいじゃんとさへ思うぞ。 しばらくまへ、LCで、「件名なんて要らんよね」という館自身の政策を、結局、現場やユーザが押し返しちゃったことがあったでしょ。件名なんて100年も前からある単純な原理なのに、このICT時代にも、十分に使えるものなのだ(米国では実用品)。 ところが日でぜんぜんダメダメなのは、少し館界事情をオベンキョした人なら知ってをろう。 わちきは、NDLやTRC、大学や県立図書館などが、まともな件名標目を付けてくれれば、どんなにか、人文社会系の学問・実務が良くなるか、と思う。けど、現状ではダメダメ。 現状でダメだから、やめちまえ、というのが、若者や外来勢力の意見なんだけど(LCでもおなじ図

    日本館界で件名がどのようにダメなのか、それは… - 書物蔵
  • 質を測るっち!`・ω・´)o でもメジャーがない…(´・ω・`) - 書物蔵

    インデクシングの実務 むかーし、現役のころ、indexingの実務をしていたことがあったが、1日中indexingをしていても、出来高は最大で40冊ぐらいであった。もちろん、事実上indexingとはいへない小説ばかりなら、913.6か、933.7をつけるだけだから、200冊*1ぐらいはできるんだけれど。 でも、ジャンル不問で(0類から9類まですべての知識ジャンルで)indexをやるとなると、そのうちの2割はちょっと難しい主題で、さらにほんの数パーセントはとっても難しい主題だったりもする。たとえば、まへの『序文検索』のように、この世で(少なくとも日で)まったく始めての主題のが、100冊のうち1冊あったりする。 で。 それをやるのにどーしても時間がある程度かかってしまう。 コリーグに聞いた㌧でも生産法 2割がちょっと難しい、としたが、逆にいへば8割が、小説のように何も考えなくとも付与

    質を測るっち!`・ω・´)o でもメジャーがない…(´・ω・`) - 書物蔵
  • 卓見は外部からふってくる:件名とレファレンサー - 書物蔵

    意外にも『図書館界』にオモシロ記事が。 いやサ、『界』ってば、閲覧系のトンデモ記事と、整理系のマトモ記事がさみだれ式にのるフシギな「学術誌」なのだわさ。もちろん、それぞれの研究グループのしわざなんだけど、ぢゃあ、整理系が免責されるかというと、ちやうど、帝國陸軍はトンデモで帝國海軍はまともで、ぢゃあ、帝國日を免責すべきかといへば、そうでないのとおなじだったりもする(σ^〜^) システム屋さんの標目擁護説 それはそうと。 「情報組織化研究グループ」の「月例会」なるものの「報告」記事が、ヒジョーにオモシロであった。 ネットにも参加者のメモがきがあるが。 http://blog.goo.ne.jp/kuboyan_at_pitt/e/d29c0e5518d84b59bcbf310df6f48ce0 こっちに、同文の事務局メモがあり、わちきが読んだのはこれの紙版『図書館界』62(3)p.269-2

    卓見は外部からふってくる:件名とレファレンサー - 書物蔵
  • 司書を僭称するクラーク - 書物蔵

    これを読んだら。 内堀弘「『彷書月刊』の終刊」『図書新聞』(2983) p.6 (2010.9.25) ところでこれは愚痴めいたエピソードだが、先日、ある図書館から戦時下に作られた外地の子供たちの文集に注文をいただいた。ガリ版刷りの、もちろん当時のオリジナルの冊子だ。ところが、この裏表紙に子供の落書きがあるという理由で返品となった。まだ若い担当者は、おそらく「落書き」のあるは受入れられないというマニュアルに沿っただけなのだろう。私はなんだか寒々しい気持ちになった。 もしほんとうにそんな収集担当がいる図書館があったら、とんでもないなぁ(・∀・`;) なんにも収集できんということになる。不勉強というのか、クラークでしかないというのか(´〜`;) 以前、まったく同じ話を聞いたことがあるなぁ。明治初期の極めて得難い図集をレファレンサーが発見し予算もあるので古書店からとりよせたら、1枚落丁があって

    司書を僭称するクラーク - 書物蔵
    sinngetu
    sinngetu 2010/10/17
    clerkの話
  • 民間MARC批判なの? - 書物蔵

    JLAの政治声明(2010/2/9)「「「我国を代表する書誌データの一元化」」について」(以下、「について」)について、いったい何のことやらわからん、とゆー声が日のbibliobloggerにある。 正文→http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/kenkai/20100209.html ワケワカランという声 maru3さま http://twitter.com/maruyama3/status/8910625332 yoshim32さま http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20100212/1265956495 hatekupoさま http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100211/1265916163 みなみなさま http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jla.or.jp/kenkai/2

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  • 【BSHはもう】「『基本件名標目表』および件名標目委員会の今後についての提案について」について【やめたら】 - 書物蔵

    入手せる『図書館雑誌』(104)1 (2010.1)の彙報欄(p.58)にちっちゃーーーく、超・重要な記事が(・∀・) JLA件名標目委員会から、JLA常務理事会へ次のような提案があったという(*´д`)ノ BSHとNDLSHを統合し、NSH(Nippon Subject Headings;以下、「新NSH」という)にする(要旨) というもの。 デタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!! エヌ・エス・エイチ!!! びっくりした(×o×) 理由は「複数の件名標目表の並存は国内の書誌データの標準化の点から解決すべき」だからとぞ。まあ賛成だけどちょっと遅いねぇ(・∀・`;) そう、だいたい30年ぐらい(σ^〜^) 常務理事会側は、「慎重に検討」したいという。それって、不賛成ということ?(・ω・。) 理由は、(1)BSHが民間マークに既に普及していること。(2)NDCとの関係。(3)冊

    【BSHはもう】「『基本件名標目表』および件名標目委員会の今後についての提案について」について【やめたら】 - 書物蔵
  • いったい誰が政策論をやるの?件名標目表研究 - 書物蔵

    司書課程を取ると。 いきなり「資料組織化」とかゆー教科書を渡されて、むやみやたらに目録規則を憶えたり、NDC標数*1を憶えたりさせられるわけだ。漫画論は726.101とか。 メタレベルの話ってのは、せいぜい、NDCの歴史とかパリ目録原則とか、歴史的知識として(これまたさらに)暗記したりして… でもさ。 標目形の政治的正しさが問われる可能性があるのではないか とか そもそもこんなに狭い業界に2種類も件名標目表(キーワード集みたいなもの)がある必要があるのか とか 件名標目は普及してないが、普及させなくてよいのか とか だれが普及さすべきなのかとか とか なぜ普及しないのか とか なんで普及しなかったのか とかとか こういった疑問をフツーは思いついてもいいと思うわけ。 いいかえると、件名についても、政策論があってもよかろうと。 けど。 ポリティークっちゅうか、方針、政策論ってのがまるでないの。

    いったい誰が政策論をやるの?件名標目表研究 - 書物蔵
  • 紙資料に残る効用:自称フツーのねーちゃんが有能な調査員になったハナシ - 書物蔵

    リベル(図書)という重力にとらわれているようだと、レファレンス・ライブラリアンはレファレンサーになれず、消えていくだけではないか。とすれば、むしろ重力から解き放たれてサイバースペースの住民となったらどうか、という話をこのまへ、した。 で、原理的にはこれで正しいハズ。けれど、意外にも紙資料の効用は消えない部分がある。それは、育成というか教育機能。 自称フツーのねーちゃんが有能な調査員になったハナシ このまへ新宿展で拾ったをナナメ読み(^-^;) ・情報調査力のプロフェッショナル / 上野佳恵. -- ダイヤモンド社, 2009.3 情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」 作者:上野 佳恵発売日: 2009/03/13メディア: 単行Amazon評にもあったけど、ノウハウ集というよりもエッセイというべきかすら。よくあるビジネス書だろーなぁと思っていたら、ちとオモシ

    紙資料に残る効用:自称フツーのねーちゃんが有能な調査員になったハナシ - 書物蔵
  • レファレンス・ライブラリアンの過去と未来 - 書物蔵

    レファ革命いまだならず 近年あるオニャノコが言っていた話なンだけど… その子が司書課程をとったら、レファレンス・サービスといふものがある、と聞いて、びっくりしたのだそうな… いや実に、わちきも大学時代おなじようにびっくりし。でも、その時から状況はかわってないのね(=゚ω゚=) ことほどさように、日国民にはかようなサービスは縁遠い、というか存在せぬものなのである。 てか、結局、わが国にはレファレンス・サービスなんて最初から最後までないのか(゚∀゚ )アヒャ と言いつつ…(*゜-゜) 図書館帝国の没落 ギョーカイにとって一見、エラク景気のわるい記事を読んだ( ≧∇≦)ノ ・石松久幸「今、アメリカの大学でライブラリアンと呼ばれる職業が絶滅しつつある:デジタル化がもたらしたもの?」『出版ニュース』2187 2009年9月下旬号 6〜10 米国の大学図書館の例。石松氏はカリフォルニア大学バーク

    レファレンス・ライブラリアンの過去と未来 - 書物蔵
  • アメリカは社会主義国だったのか!?――「高度レファ」のコスト分析 - 書物蔵

    NDLこれのつづきね 「高度レファ」にすがっても、説明できなければ… http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090916/p2 ありがたく(?)も大阪版市場化テストから初手からはずしてもらった「高度レファ」 その高度レファに、「高度で専門的なのは認めるけど、そもそも公費でやるべきなの(σ・∀・)σ」という質的ツッコミが(・∀・) これはヤヴァイ(*´д`)ノ なんでこのようにツッコミまれちゃうのか、これにどのようにきりかえせるのか、チト考へてみた 説明にはいくつか手があるが、まずはいちばん迂遠な説明をば(・∀・) 米国人はみな社会主義者? もし、高度レファレンスが委員のつっこみどおりのもの(受益者が極小なのに単価が高額)でしかないならば、つぎのテーゼが成り立っちまう 米国人はみな社会主義者である だって事実として米国の図書館どこでも(無料で)レファや

    アメリカは社会主義国だったのか!?――「高度レファ」のコスト分析 - 書物蔵
  • 「高度レファ」にすがっても、説明できなければ… - 書物蔵

    とうとう気づいちゃったのねん子ちゃん 大阪版市場化テスト監理委員会というものがあるという。そこの9/10の会議で、「府立図書館管理運営業務」が議題になったと、図問研ブログで知った。 http://b.hatena.ne.jp/entry/tomonken-weekly.seesaa.net/article/128136087.html にゃんだ(=゚ω゚=) やうやく気がついたの、って感じ(  ̄▽ ̄) いや、外のヒト(監理委員さん)がやうやく、ってこと。 図問研は問題発見能力はあるのに、それを整理する能力がないんだよなぁ(整理できなけりゃ、展望も開けないのに)……(*゜-゜) 議題はつぎの公式サイト参照。 http://www.pref.osaka.jp/attach/3231/00032816/siryou2.pdf ただ、話された内容は図問研ブログしかないので、それを参照のこと。 市

    「高度レファ」にすがっても、説明できなければ… - 書物蔵
    sinngetu
    sinngetu 2009/09/17
    "図書館旧守派の方々は、そもそもこのようにコスト分析をすること自体が悪で禁ずべきということにしてしまった"
  • 日本で最初の「配本車」についての、日本で最初のエントリ - 書物蔵

    で最初のブックモビルは1949年。ぢゃあ日で最初の配車は? Yonei先生が嵌ってをるゴロウタン。わちきも嵌ってをるのぢゃが、ゴロウタンを追いかけとったたら、とってもオモシロな図書館アイテム(librarianaという)が見つかった(≧∇≦)ノ ブックモビルの最初はやっぱり千葉県 日で最初のブックモビルはと言えば、千葉県立(1949)ということになっていた(ひかり号→)。これは、当時から業界では超有名だった話だけど、その後、高知県立(1948)説、鹿児島県立説などが提示されていた。 ただし、つぎの文献によれば、やっぱり千葉県立を最初としてよさそうである。高知県立は確かに1948年から自動車を運用していたけれども、それはブックモビルではなく「配車」としてであった。 ・石川敬史「移動図書館史研究ノート:1950年代前半における予備的考察」『情報社会試論』(5) (1999) htt

    日本で最初の「配本車」についての、日本で最初のエントリ - 書物蔵
  • 図書館事業の課金問題 - 書物蔵

    金沢文芸館の貸出停止 あの、道の角に立ってる元銀行だったっけ。 ネットの一部で金沢文芸館(金沢市)の貸出停止が話題となっている。 金沢文芸館では年間観覧券(一般1千円、大学生500円)または市文化施設共通観覧券(2千円)を持つ人を対象に館内図書を無料で貸し出してきた。しかし、著作権法では著作物(この場合は図書)を借りた人から料金を受け取ることを禁止しており、同館では観覧料が同法で規定する「料金」に該当する可能性があるとして貸し出しサービスの中止を昨年末から検討。4月1日以降、図書の貸し出しを中止した。 http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20090627401.htm これは最初に北国新聞が2009.1.24に報じたもの。 http://www.hokkoku.co.jp/news/HT20090124401.htm 2008年度まで有料登録者に無料貸出を

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  • JLAの図書館記念日解説に疑義あり - 書物蔵

    けふは、戦後も、それもかなりたって政治運動として造った図書館記念日。 戦前の図書館記念日がわりと単純なノリで記念日になったのに対し、戦後のものは、かなり政治的にむりやりな意図で作ったことは一度書いたが…(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20051202/p3) 最近、いつのまにか*1出来ていたJLAの解説を見て、ちとあきれた。 戦前の記念日(4月2日―帝国図書館長が天皇に図書館についての御進講をした日)との決別も意図しています。 http://www.jla.or.jp/kinenbi.html へーぇ。そんなこといつ決めたのだろう。ってか、戦前の記念日をどう位置づけるかはまともに議論になったことはないのではなかろうか。 ってか、JLAが大好きな公務員司書は、公務員になるときに憲法や法令への忠誠を誓わせられないのだろうか? 上記の説明は、JLAは総体

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  • 索引批評 - 書物蔵

    『古通』6月号に高梨章氏が「悪い索引」という文章を寄せている。 悪い索引 CD・有料オンラインの「明治・大正・昭和の讀賣新聞」。その索引がいいかげんだという。これわちきも引いたことないが、文は画像で、索引データがついているものらしい。 データの構成としては、タダで引ける『国会会議録DB』と同じだね。あそこも、正しい文は画像で、文字データは全文検索用のインデックスという扱い(だから、文字データは変換ミスの誤字脱字がある)。 紅野敏郎の『読売新聞文芸欄細目』(日外 1986)で確認できるある連載52回のうち、49回が採録されていないそうな。 新聞社に問い合わせてみると、リタイアしたベテラン記者たちを集め、彼らの手作りだという。これがわせ者だった。記事はあるのに見つけられない。それが、かなりあるはずだ、とこのとき悟った。 じゃあ、どうしたらよいのか。一頁、一頁ブラウジングするしか手立てはな

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