2012年7月14日収録 『本棚の中のニッポン―海外の日本図書館と日本研究』 (江上敏哲著 笠間書院)刊行記念 国境を越えた知の流通 過去・現在・未来 ―海外の日本図書館から考える 和田 敦彦(早稲田大学教授・図書館副館長) × 江上 敏哲(国際日本文化研究センター) 海外には、日本について学ぶ学生や、日本について研究する研究者のために、日本語の本や日本について書かれた本を集めたり、日本に関する情報を整理提供する図書館がある。それら海外の日本図書館は、どういった経緯で作られ、どのような役割を内外に果たしてきたのか。また、これからの「日本の知の流通」を考えるうえで、海外の日本図書館に対し、私たちは何が出来るのか。このトークセッションでは、『書物の日米関係』『越境する書物―変容する読書環境のなかで』(新曜社)で、「リテラシー史」の観点から、米国に渡った日本語の書物と読者の関係を歴史的に追