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食文化には、食材の選び方、献立の立て方、調理法といったことから、食器の選び方、また誰と、どのように食べるのか、といったことや、作法・マナーなどに至るまで多くのことが含まれる。 食の頻度、摂取する時刻、なども食文化の要素の一つである。普段は何を食べるか、暦の上で特別な日には何を食べるのか、ということもある。 現代社会のグローバリズムの中で、それぞれの食文化は均一化の方向へ向かっている面もある。欧米企業を主体にしたファストフード店が世界各国に展開していたり、インスタント食品やスナック菓子などが流通していたりするのである。とは言うものの、世界中の各家庭では、親から子へと伝統的な家庭料理が伝授されつづけており、郷土料理の再評価や、地元の食材を用いた料理の評価(地産地消)、「スローフード運動」も起きている。また、跡継ぎ問題もあって家庭料理だけでなく地域固有の郷土料理に詳しい継承者を育てる動きもある。
柾悟郎の「ヴィーナス・シティ」を読んだら、現在のネット文化についてかなり的確に予言している箇所がいくつも出てきて驚きました。特に興味をひかれたのが、仮想空間やネット社会における日本人の民族性についての考察です。(作品のタイトルにもなっているヴィーナス・シティとは、ユーザーが自己のアバターを操作してネット上の仮想都市の住人として生活を送ることができる娯楽サービスのこと。仮想現実の技術が今より進んだメタバース的なもの。) ヴィーナス・シティの日本人ユーザーの大半は、欧米人のようにアバターとして自分自身のイメージを使わず、おおむね白人タイプの、またはマンガやアニメやゲームのキャラクターに似せたイメージを使っています。これは現実でも、たとえばMMOとかでよくみられる現象です。セカンドライフなど実際のメタバースではどうなのか、僕は入った経験がないのでそこはなんともいえないんですが。 こうしたことの原
・「歌」の精神史 日本人の叙情精神を「歌」という切り口で平家物語から現代歌謡曲まで通史的に振り返る。短歌や俳句も「歌」であるし、琵琶法師の平家物語や瞽女唄だって「歌」である。乃木将軍の辞世の句も、サラダ記念日も、浪花節や演歌、JPOPも歌である。 だからこの本は、こんな章立てだ。 幅広い。 ・空を飛ばなくなった歌?美空ひばりと尾崎豊 ・「短歌的抒情」の否定と救済?小野十三郎と折口信夫 ・『サラダ記念日』の衝撃?斎藤美奈子と富岡多惠子 ・浪花節と演歌?朝倉喬司と春野百合子 ・『平家物語』の無常観?小林秀雄、唐木順三、石母田正 ・吉川英治と『平家物語』 ・挽歌の伝統と「北の螢」?古賀政男と阿久悠 ・西行と啄木のざわめく魂 ・道元と白楽天 ・親鸞の「和讃」 ・親鸞和讃と今様歌謡 ・瞽女唄と盲僧琵琶?小林ハルと永田法順 ・西條八十と北原白秋?日本的叙情 最後の転換期は美空ひばりと尾崎豊のあたりにあ
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